「若者が勝った」に、ekさんからコメントをいただき、返事を書くうちに長くなってしまったのでこっちに載せます。
≪コメント抜粋≫
>今の民主よりもっと危険です。彼の頭にあるのは国のことでも国民のことでもなく自分のことだけです<
何か証拠でもありますか。
>公明党とも組むし小沢氏とだって組む<
組むかどうかわかりませんがいろいろな人に接触してあれこれ裏工作するのも政治家の技量なんじゃないですか。
>「天下」をとり独裁者になることを目指していると思います<
仮にそうだとして、橋下さんはそれでどうするつもりだと思いますか。独裁者になって自分の思い通りに国を動かして快感に浸ろうと悪だくみをしている、と思いますか? 日本でそんなことが本当にできるというなら一度やってみてほしいものです。
冗談はさておいて、ではどういう指導者なら大阪の(日本の)財政再建や景気回復ができるでしょうか? 誰がどういう方法でやれば既得権益を手放さない人たちに少し譲ってもらうということができると思いますか?
誰も動かない、誰も決断しない、このような政治が何年も続いているのを見て「じれったい。どうしてさっさとできないんだ」と思った国民の代表が橋下さんじゃないんですか?
「話し合いで穏便に」というのは理想的ですが、では誰がそれをやって改革を速やかに進めてくれるんですか?
たしかに橋下さんのような乱暴なやり方では反感を買うし、不安にもなると思います。
もっと良いやり方ですぐに改革できる、という人がいるならその人がやればいいと思います。
その具体的なやり方も示してほしい。
ちょっと前の「週刊新潮」に、京都大学教授の佐伯啓思さんの橋下批判が載っていました。この人は「保守の温かみ」みたいなものを重視する人で、小泉さんにも激しい批判を繰り返していました。
記事は、「橋下氏も小泉氏も、大衆を自らに引き付けたデマゴーグ」、 「ヒトラーは当初ユダヤ人殲滅も欧州制覇も掲げておらず、『ドイツの栄光を取り戻す』、この一点を訴えて民主的な選挙で選ばれた。国民は熱狂とともに彼に全権を与えた」、 「選挙で選ばれたわけではない『非民主的』な官僚組織が行政を担ってきたことの意味に思いを馳せるべき(つまり官僚政治はポピュリズム防止の意味がある)」
まあ、そんなようなことが書かれています。閉塞感が覆う社会ではこのようなことが起きやすい、と。
これは小泉改革の頃からさんざん言われてきたことで何ら目新しい意見ではありませんが、佐伯教授は最後にこう書いています。
【では、どうすれば良いのか。
「否の連鎖」により独裁的政治家を生み出す危険性を孕んだ地平から脱するには、民主主義というものは一歩間違えば非常に危険であると我々が認識する、民意なるものが政治であるとの浅薄な民主主義理解は間違っている、と自覚することに尽きます。つまり、プラトンの原点に立ち返り、「民主主義の全能感」から抜け出すことしかないのです。】
どうですか。
「では、どうすればいいのか」と言うから何か妙案でも提示するのかと思えばこの抽象論ですよ。「どうすればいいのか」の答えでもなんでもありません。失礼ながら、これが評論家のお気楽さと無責任さだと思います。
私は佐伯さんや藤原正彦さんの保守の考え方が大好きです。
でもそのことと、喫緊の課題である行政の無駄や財政赤字やデフレをどうするかというのは別のことです。これはとにかく今すぐ何とかしなくてはなりません。
もちろん橋下さんが全能だなんて思っていません。でも今の政治家に欠けている勇気と決断力がある。いま必要なのはそこじゃないですか。
リーダーを批判する言葉として「この国をどこに導こうとしているのか。何をやりたいのかが見えてこない」というのがよく聞かれます。
佐伯教授も「大阪都構想は手段であって目的ではありません。大阪都を実現した先に、大阪や日本をどうしたいのか、橋下さんからは聞こえてこない。そこに、私は怖さを覚えます。」と書いています。
でも、どんな国にしたいとかなりたいとか論じる幸せを得るには経済を立て直すことが大前提となるのではないでしょうか。
金もないのに理想は語れません。
佐伯先生は「怖さを覚える」と言いますが、何もイデオロギー政党や宗教政党じゃないんですから、そんなに怖がる必要があるでしょうか。
心配しなくても橋下さんは総理大臣にはなりませんよ。自分は起爆剤だと自覚している、と私は思いますね。
私は個人的には、改革などしなくたって生きていけます。むしろ改革などすれば色々手放さなければならないと思います。
それでも私は、このまま経済が立ち直らなければ未来に生きる若い世代が可哀想だと思うのです。
橋下さんの改革を怖がる人はそこのところをいったいどう考えているのか知りたいものです。
参考記事→ 「革命を起こすのは」
「根回し・暗躍・水面下」
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