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2004年9月17日 (金)

口コミ

きのう書いた田中さん話のつづきです。

田中さんのノーベル賞受賞の時に私が思ったこととほぼ同じことが、しばらく後に、雑誌「AERA」で特集記事になりました。

「うーん、これは私の思ったことをヒントにしたのじゃなかろうか」と思えるくらい焦点が見事に重なり、特に「お見合いで田中さんを断った女性たちは悔しがっているだろう」という表現まで同じなのには驚いたものです。

「あの時私はそれを姉に話して、彼女は面白がってくれた。彼女がその話を友達にし、そしてその友達がまた他の人に伝えて、最終的にAERAの編集者にたどりついたとも考えられる」などと、真面目に考えたのですが、「いや、しかし、人間の考えることなど似たり寄ったりなのだから、こういうふうに思う人があちこちにいても全然不思議じゃないよね、アタシってバカ」と思い直しました。
しかし、先日の朝日新聞土曜版の島田雅彦氏のエッセイを読んで、またそのことを思い出しました。

【友達の友達のまたその友達という具合に関係をたどってゆくと、どんなに友達の少ない人でも最大で6段階をたどれば、プーチン大統領やエリザベス女王に行き着く】というものです。6段階? そんなに少なくて? ふーん、おもしろい。

これは「情報理論」という学問分野で研究されてるようなことらしいです。

人間社会はすべて「友達の輪」でつながってる、ということでしょうか。

何の気なしに発信した言葉が次から次へと伝わって一つの風潮を作り出すことだってあるかもしれません。

田中さんの話に関しては、こういうことは昔から言われていたろうし、誰でも気がつくようなありふれたことだとは思いますが、例えば、このブログ界を見渡しますと(私など、ほんの一角を垣間見たにすぎませんが)、才能あふれる書き手やアイデア師が、こんなところに書くのはもったいないような文章を一人静かに書き続けておられるのをたまに発見します。根気良く探せばもっとみつかるかもしれない。
あなたの文体やアイデア、どこでどう使われるかわかりませんよー。

でも、考えてみれば、これが口コミであり、インターネットコミュニケーションというものなんでしょうね。

「ボクが最初に言ったんだよー」なんて叫べるような話じゃないんですね。

たとえば、名川柳が作者の手を離れ、作者不詳のまま世の中に広がって定着するように。

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