夫婦の価値観
夫婦ってほんといろいろだなあ、と今さらですが思います。
男のありよう女のありように関わることなので、それぞれの価値観で夫婦関係も多様になりますね。
だから「価値観の一致する者同士が結婚すべきだ」と考える人もいるけれど、一方で、恋愛中は価値観云々にはあまり気がつかないものなので、「結婚してから価値観の違いに愕然とはしたが、それでも、せっかく一緒になったのだから、結婚生活をまっとうする努力するのが秩序の安定につながる」と考える人もいるでしょう。
「男は勝手だ」と女は言い、愛想をつかして離婚を言い出したりします。
「深夜のニュース」の真魚さんが、ブログ「自衛隊は更生施設ではない」に続くコメントで、赤穂浪士の大石内蔵助の夫婦を例にあげて、夫の勝手な行動を妻は苦々しく思っていたかもしれない、というご意見をお書きになっています。
そうだったかもしれないけれど、もしかしたら、「あなた、よくおやりになりました」と心から思っていたかも知れません。
その時代の武士の道徳としての忠義を貫いた夫を心から誇らしく思ったかもしれません。そういう夫を持ったことを自身の誇りとして残りの人生を生きたいと思ったかもしれません。
あだ討ちなどという実益のないことより、どこかに仕官を求めて動いてくれたほうが家族はどれだけ幸せだったかわからない、と思う女性もいるでしょうし、男の美学を受け入れる女性もいるでしょう。
アラスカに消えた冒険家の妻や戦火のイラクで亡くなったカメラマンの妻の胸に夫はどんな姿で焼きつくんでしょう。
夫婦ってほんとうにいろいろ。
しかし、夫婦の「価値観の違い」ってなんでしょうね。
現代では、夫婦の関係は女性の価値観が握っているような気がします。
「価値観の違い」、これを錦の御旗というか葵の御紋のように掲げて、この人とはもう一緒にやっていけない、と妻は断じます。
しかし、一方で、価値観なにするものぞ、とひたすら未来をみつめ、家庭の安定を第一義と考え、したたかに現実を乗り切り、最終的に平安を勝ち取る妻もいます。
単なる好みの問題ですが、私はそういう女性に人間的に魅力を感じます。
| 固定リンク
« 皇室の苦悩 | トップページ | 年末年始あれこれ »
コメント
robitaさん、記事の中での紹介ありがとうございました。
明治天皇が亡くなった時に殉死した乃木大将は、奥方と心中したわけですが、その時奥方は拒否していたという証言があるそうです。事実はわからないわけですが、いずれにせよ、夫婦のあり方はいろいろあるということですね。
夫婦の関係は女性の価値観が握っているのは確かだと思います。
子供のこととなるとなおさらだと思います。つまり「子はかすがい」ということですね。
投稿: 真魚 | 2004年12月27日 (月) 14時25分
こんにちは
感じるままで、失礼します。
雑誌に専業主婦がお金を貯金しまた利殖で稼いで、夫が定年
を迎えると、離婚する人が増えたような話がありました。
なんて幸せな旦那がいるもんかと、羨ましくなったのを憶えています。
定年後は、お互いそれぞれの人生をおくりたいものです。
女性の出来る料理を男性ができない訳がない。どこの料理長
も男性ですね。
と思っていたら、離婚すると年金の半分は元妻にも権利があるみたいなこととなりました。
そうなれば、倹しい生活は 完全にアウト 泣く泣く土下座状態とあいなりました。
えい年金の半分なんて そんなケチな金なんていらねい、離婚だ離婚だ なんて気風のいい奥さんをお持ちのご主人が世の中には、いるんでしょうね。
畜生 羨ましい。
おかげで 敵の軍門に下り 人生は 「楽しい 面白い」が最優先ですからと 抜かす敵将は今日もおでかけです。
その一言 こちらも全く依存がありません。
ここで気がつきました、共通の認識があったんですね。
これで金がもう少しあったらいいとかんじたら、敵もそう思ってか、宝くじを買ったようだ。神棚に揚げようとしたら 先客がいた。
人生に期待する性格でもない当方 ま いっか と暮らすことになりました。お話。
投稿: kutinasi1 | 2004年12月27日 (月) 16時56分
真魚さん、kutinasiさん、コメントありがとうございます。
来年もよろしく。
良いお年をお迎えになりますよう。
投稿: robita | 2004年12月31日 (金) 10時01分