日の丸のデザイン、君が代の歌詞とメロディ、私は好きなんですけど
以前、本の広告で見たのですが、小谷野敦著「すばらしき愚民社会」というのがあり、「“意見を言うバカ”が蔓延する現代」とかなんとかいうサブタイトルがついていて印象に残っています。
インターネットを使って誰でもジャーナリストや評論家になれる時代が来た、ということでしょうか。ライブドアの堀江さんがまさにそういうことを言っています。
しかし、どんなガセネタも扇動的な意見もそこに巧みな表現力とおかしみを加えてアレンジすれば瞬く間に世論形成とまではいかなくても、多くの人を何かに駆り立てることも可能です。インターネットは便利ではあるけれど危険。単純にそう思います。
でも、やはり一方で、普通の市民も「これだけはぜひ言っておかなくては」などという思いを抱くこともあるわけで、私など、政権転覆をたくらんでいるわけでもないし、ネットで意見を述べたところで特に利益があるわけでもない、それなのに結構な時間を費やして書くのです。たいした意見でもないのに、「ちょっと聞いてよー」となるわけです。
というわけで、今日は日の丸君が代について一席。これについて、ちょっとブログ検索してみましたが、案外容認派が多いです(って私が字づらで気に入ってクリックしたのがたまたまそういうのが多かっただけかもしれません。
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実際のところ、私はこの日の丸君が代が一部の人たちによって忌み嫌われる理由がよくわからないのです。
たぶん、「侵略戦争の象徴だから“悪”なのだ。そんな悪いものを掲げてはいけないのだ。絶対に許さないのだ。」ということだと思いますが、そういう理由ですよね?
でも例えば、いったい犯罪者は一度罪を犯したら、社会に復帰するために顔を整形したり名前を変えたりすることを強要されるでしょうか。中身が変われば許されるのではありませんか。
国旗国歌自体が悪いことをしたわけではないのに、日の丸君が代は「そういう悪いことのシンボルだ」と非難されます。
国の体制も日本人のメンタリティも戦前の軍国日本とは全く違う、ということは誰もがわかっているはずなのに、日本の「右傾化」が強まったとして、国の内外でこれをすごく心配する人たちが見受けられます。なぜそんなに心配するのでしょう。
日本人でありながら、どういうわけか日本の軍国化をやたら心配する人たちに対して、私はぜひとも言いたい;
あなたは日本人でしょう。何をそんなに心配しているのですか。そんなに自分に自信がないのですか。私たちは食い止める力や知性をすでに手にしているではありませんか。もっと誇りを持ってください。もっと自分たちを信用してください。国を愛するってそういうことなんじゃないですか。
日の丸君が代を許さない、という考え方には、「一度悪いことをしたら二度と復帰することは許さない、抹殺されるべきだ」というすさまじい「怨念」に通じるものを感じます。
平和を願う人であるならば、そういう「恨」の気持ちを払拭し、すでに学習し戦争を反省している日本人をもっと冷静にみつめてみたらどうかしらと思います。
「平和」「協調」を叫んでいるはずの「平和主義者」が、やたら過激で好戦的であることを、私はいつも「なんかヘン」と思っています。
彼らにしてみれば、「平和を勝ち取るための戦いだ」ということなのかもしれませんが、それなら、「平和と民主主義を勝ち取るための戦いだ」という、彼らの言うところの「にっくき米帝」と精神構造においてなんら変わりはないではありませんか。
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コメント
はじめまして
私も日の丸君が代好きです。
音痴なので歌いませんが(w
私はリベラルなblogを
見て回ることが多いのですが
日の丸君が代そのものについては
否定的な人は少数です。
君=天皇だからイヤという人はいましたが
政府見解などを示せば、そういうものかという方も
いらっしゃいました。
「侵略戦争の象徴だから“悪”なのだ。そんな悪いものを掲げてはいけないのだ。絶対に許さないのだ。」
という人もいるとは思いますが(苦笑
保守チックな人ですぐ
「イヤなら日本から出て行け」なんて攻撃的な
物言いのblogはそこら中にあふれてますしね。(経験者談
まあ、いろんな人がいます。
しかし、くだんの東京都教育委員会の通達に対しては
個人的に違憲性を疑っています。
どう思われます?
投稿: ロスト | 2005年4月11日 (月) 17時19分
ロストさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
都教育委員会の処分はそれだけを見ていると、強引で嫌な感じがしますね。でも・・・の思いを今日のエントリーに書きました。
投稿: robita | 2005年4月12日 (火) 14時22分