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2005年3月18日 (金)

うるさいわね 私は哲学してるの

 哲学者池田晶子氏のエッセイを週刊新潮で読みました。

【私の住む地域では、ゴミの分別収集とやらをやっているらしいのだが、私はそんなこと知らないのでプラスチックの食品トレーを燃えるゴミで出していた。ある日マンションの管理人がやってきて、池田さんゴミを分別していただかないと困ります、と言う。どうやら、ゴミ袋の中身を調べ、DM等の住所氏名から、人の迷惑顧みずゴミをいっしょくたにしているのは池田さんである、と突き止めたらしく、文句を言いにきたのだ。】

要約するとこんな感じです。さらに、

 【たかがゴミ問題に頭を悩ませるひまがあったらもっと他に考えるべきことはいくらでもある。リサイクルだとか温暖化防止だとかいうのだろうが、人間自身がゴミそのものではないか。】

ちょっと忘れましたがこんな結びだったと思います。

哲学者って面白いですね。こういうの浮世離れしているっていうんでしょうね。
たしかに人間の存在意義など考えて考えて考えつめていくと、どこかに昇華しちゃって現実感が薄れるんでしょう。

近所迷惑はたしかにいけないけれど、池田さんの気持ちもわかるような気がします。
私も多少現実感の希薄な人間だったもので、昔は共同住宅のお仲間さんたちにあれやこれや迷惑かけてたんだろうなあ、なんて思います。
もっとも私の場合、哲学などという高尚なことをしてたわけでなく、単にボーッとしてただけなんですけど。

池田さんのもとに、「哲学者だろうがなんだろうが、社会の最低限のルールを守らなくてどうするんだ。秩序が崩壊すればあなた自身そうやってノー天気に考えごとをしてはいられなくなるのだよ」とかなんとか抗議が寄せられているんでしょうか。うふふ。

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コメント

 池田さんのような発言をすると一般的には周りは変人呼ばわりするか社会性がないなどと集団で寄ってたかって非難することでしょう。

 しかし、池田さんが意図していたかどうかは別として実はゴミのリサイクルには深い問題があるのです。3R(Reduce、Reuse,Recycle)はご存知でしょうか?ただ単にゴミを分別することはリサイクルすることを前提としています。でも本当はゴミを減らすにはどうしたらよいかを考えた上で(暫定的に)すでに出てしまったゴミをなるべく有効な資源として利用してもらえないかと分別するのでなければ頭隠して尻隠さずです。要するに学校で牛乳パックの回収などよくやっていますよね。あれって、学校では本当は牛乳パックでなく瓶の方が環境にやさしいんだって事を教えた上でやっていることなのでしょうか?そうでなければむしろパックの消費を助長してさえいるのではないでしょうか?あの牛乳パックって水分が漏れないように蝋を塗っているんで再生紙の原料にするにはかなりの薬品を必要としていてそっちがむしろ環境破壊だったりするんですよ。アルミ缶の回収and再生然りです。私は10年以上前の卒論で「循環型社会をめざして」というタイトルの論文を書いたことがあります。そこで私が言いたかったのはリサイクルよりもむしろ企業・個人のリデュース(減量)であり、リユースが大切ではないかという事です。使い捨てのトレーに入った食品を惜しげもなく買い、無駄な「再生紙」でできた包装を山ほどしてもらっておいて分別したゴミの行方も感心がないのに近所の人のゴミの出し方にだけ興味が深々っていうのはいかにも主婦的(すみません)感性だなって思いますよ。近所のみなさんでそういう勉強会を開いたらどうでしょうか?

投稿: 友郎 | 2005年3月19日 (土) 03時42分

友郎さん、コメントありがとうございます。

リサイクルの問題点については詳しくはありませんが承知しています。
名前は忘れましたが、大学の先生だったと思います、リサイクルはコスト高で、その工程でかえって環境汚染物質を排出するので、リサイクルはするな、と主張されていたのを、もう何年も前に読んでいます。
だから私自身もリサイクル信仰を持っているわけではないんですよ。
ただ、この記事については、「人間の存在意義に思考を特化するあまり、近所迷惑に気がつかない哲学者」をちょっとからかったまで、と受け止めてください。(近所迷惑というのは、「分別していないと、収集車がゴミを持って行ってくれない→ゴミが残される→そこに住む人が困る」という単純なことです)
池田さんはゴミ問題に限らず、浮世離れしてるんです。でも、私そういう人嫌いじゃないです。

ドイツでは、徹底した分別が行われていて、国民は明けてもくれても分別のことを考えている印象があります。ただ、その分別システムは非常に優れたもので、結果的に「ゴミの減量」という目的をそれて、「ゴミのリサイクリング」という新しい業界を生んでいるそうです。このドイツのリサイクルについては、「ドイツは苦悩する」という本にとてもわかりやすく書かれています。機会があったら、これについて書いてみたいと思います。

 >近所のみなさんでそういう勉強会を開いたらどうでしょうか?<

そういうことをしている人はすでにいます。
市民運動的な人々です。
むずかしいです。
市民運動的な人々は徒党を組みやすく、私のような考えの人間は孤独にならざるを得ません。おそらくマジョリティであるにもかかわらず。
私は独自に勉強してネットで書いていきたいと思います。このゴミ問題に限らず。

投稿: robita | 2005年3月19日 (土) 10時41分

 今日はこれから仕事なのでその前にこちらを拝見させていただいたら早速のレスがございましたのでコメントさせていただきます。

 私も逆に主婦をからかってみただけですぅぅぅ。

>ごみ収集者が持っていってくれない。そうですよね。これは困りますよね。私も以前中野市に住んでいたとき、目の前がゴミの集積所で困ったものです。(残されたゴミをあさっている主婦にも度肝を抜かされましたが・・・)

>ドイツでは、徹底した分別が行われて・・「ドイツは苦悩する」という本にとてもわかりやすく書かれています。

 私も卒論でドイツの進んだ分別については多少かじりました。「ドイツは苦悩する」という本は未読ですので機会がありましたら読んで見たいと思います。ドイツでは牛乳も自分達で瓶を持参していわゆる量り売りみたいなことを実践していますよね。それを日本でやるとなると重たい瓶をせっせと運ばされる夫や老人が思い浮かばれ大変だろうなと思います。確かに割れる心配がなく軽量な容器は運搬コストも大幅に削減でき企業にとっても消費者にとってもメリットが大きいですから。何かを代償にしないと方向を変えることは困難なのですね。

>市民レベルで何かをしようとすると徒党を組みやすくいやらしい世界になりそうですね。robita様に同感です。

ちょっと皮肉っぽいrobita様のblogが好きです。十分そこのところは承知しているつもりですのでこれからも楽しみにしております。

投稿: 友郎 | 2005年3月19日 (土) 14時22分

友郎さん、いつも読んでくださってありがとうございます。
「ドイツは苦悩する」という本、すごく面白いんですよ。
別にドイツに興味があったから読んだわけでなく、川口マーン恵美というライターが好きで、その名が本屋さんで目にとまったから買って読んでみたら儲けものでした。

これはわが国のことかとみまごうほどに、財政、少子化、教育、少年犯罪、移民・・・さまざまな面で日本と全く同じ悩みを抱えているドイツなんですが、これを読むと、日本はまだ良いほうなんだなあ、ドイツ可哀想、とさえ思えます。
先進国はどこも同じ悩みを抱えているんでしょうけど。

投稿: robita | 2005年3月22日 (火) 10時25分

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