« アンドロイドは不気味 | トップページ | うるさいわね 私は哲学してるの »

2005年3月17日 (木)

主婦はありがたい

ニッポンを生きる」で、kakuさんが「オニババ化する女たち」という本を取り上げています。

「オニババ」の書評は読んだことがあるのですが、いつもの悪い癖でそれだけで内容がわかった気になっていました。たしか、「結婚せず子供も生まないという自然の摂理に逆らうオンナが年を取ると、自分を幸せにしない社会に対して恨みを抱くようになる。昔からあるオニババ伝説は実際にあったことだろう」、みたいなことだったと記憶しています。
やっぱり全文読まなきゃだめでしょうか。
でも、コメント欄でkakuさんと真魚さんが書いている文章読むと、内容がわかるような気がしてしまいます。

kakuさんのまとめの中の
 >②“オニババ”とは、いつまでも自分の事にばかり興味があり、<

ここね、ちょっと表現むずかしいんですが、「ワタクシは飯炊き女、洗濯女ですが、それがなにか?」というスタンスの私には論評しにくいですね。もうまるでステージがちがうんですから。

ところで、「負け犬の遠吠え」についてなんですが、
いろいろなことをこれについて人は論じますが、結局「結婚しててもしてなくても、本人の選択の自由であり、本人が充実してればそれでいいのだ」というふうに、みなさん結びますよね。
それはそうだと思うのですが、でも、あの本に関して言えば、酒井さんはそんなことに主眼をおいてはいませんよね。
単純に、「結婚して家庭を持つほうが人生になにがしかの安定感をもたらすに決まっている。だから結婚はしたい。でも相手がみつからない。」ということじゃないんでしょうか。その点で言えばまさしく「負け犬」なんですよ。「負けてます」とはっきり言っています。

そういう立場をまず認めた上で、自分たちのライフスタイルを巧みな筆力で表現して読者をたっぷり楽しませ、なおかつ、「日本には私たちを満足させる良いオトコがいないのよォ。結婚したいのにィ」という愚痴をほんの少し織り交ぜてるんですよ。私はそう解釈しましたね。

負け犬たちの本音は聞き出すことはできないとは思いますし、そういう本音をあえて言わなくてもいいと思います。
こういうことは、昔からそうだったように、まわりが察してあげるべきことなんですよ。

私は結婚が遅かったのですが、「おばさま、アタクシぜひとも結婚したいんですの。良いかたがいらしたらよろしくお願いしますわァ」とは言わなかったけれど、そういう立場の私のために母がお見合い写真をあちこちに配ってましたね。思えばなんて良い慣習なんでしょう。最近の小洒落た「結婚相談システム」とはちがう趣がありましたよねえ。

「自己実現」という名目のもとに、女は「子育てや飯炊きに自分を埋没させてたまるか」、と激しく思うようになりました。
でもねえ、みもふたもない言い方ですが、家事が終われば、ある程度自分の好きなことできるご時世なんですよね。ささやかながら外出も趣味も楽しめる身分に主婦はなったんですよね。
ありがたいことじゃありませんか。
先月来日したケニアの副環境相のマータイさんが、日本語の「もったいない」という言葉を大変ほめておられたとかで、その言葉の素晴らしさを日本人が再認識し、ほうぼうで感動の嵐が巻き起こっているようですが、この「ありがたい」という言葉も同様に再認識したいものですね。

|

« アンドロイドは不気味 | トップページ | うるさいわね 私は哲学してるの »

コメント

robitaさん、取り上げて頂き有難うございます。
されど、真面目すぎる会話には捻りでかわすrobita節、ちと直球勝負(←真魚さんの私に対する描写ですが実は気に入ってマス)オンリーの私には対応が分かりません。

なんで、「オニババ…」とは関係無い所に着目:

>家事が終われば、ある程度自分の好きなことできるご時世なんですよね。ささやかながら外出も趣味も楽しめる身分に主婦はなったんですよね。
ありがたいことじゃありませんか。<

私は産休&育休に入ってからの数ヶ月、“専業”主婦生活を経験しましたが、その感想は「豊かナリ、専業主婦!」です。

正直、「ささやか」「ありがたい」どころじゃあないですねえ…専業主婦は3年やったら辞められない、と言いますがホント、その通り。

専業主婦生活で培われる豊かな精神、やっぱり地域社会だけじゃなくてビジネスの社会に還元したいわあ…とまだ仕事中毒が抜け切らない私です。

投稿: kaku | 2005年3月18日 (金) 21時36分

kakuさん、コメントありがとうございます。
 
 >直球勝負オンリーの私には対応が分かりません。<

すみません。対応わからなくて当然です。
論点が広範に及びすぎる時、わけがわからなくなって、みもふたもない言い方で収めようとするのが私の悪い癖ですから。
しかし、ほんとにそう思いませんか。この「少子化」とか「出産」とか「結婚」とか、人の意識ってめちゃめちゃ多種多様ですよね。

でも、その「オニババ」に書かれているのが、「特に才能のない女はさっさと結婚して子を産め」ということであるなら、私はある意味賛同しますね。

でも、価値観は多様です。それに、才能ある女性だけが仕事する社会ってどうなの、とも思います。だから、一律「才能のない女は家庭に入れ」などというのは乱暴な言い方ではあります。

大事なことは、それぞれの立場で自分のできることをやれ、ということだと思います。当たり前のことですが。

投稿: robita | 2005年3月19日 (土) 10時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 主婦はありがたい:

« アンドロイドは不気味 | トップページ | うるさいわね 私は哲学してるの »