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2005年6月13日 (月)

チョコレートにくるみなさい

アイドルグループV6の井ノ原快彦クン(いのっち)が朝日新聞の家庭欄にコラムの連載始めました。

これがなかなかうまいんだ。文章のリズムも良いし、内容も良い。

たぶん、4・5回の連載だと思うのですが、これからどんなことを書いていってくれるのか楽しみです。

 【人々を退屈させるのは罪だ。何か大切なことを言いたいのなら、それをチョコレートにくるみなさい。】

故ビリー・ワイルダー監督のこの言葉が私は大好きです。

いのっちの初回の文を読んで、きっと彼は大事なことを面白おかしく伝えてくれるだろうなあ、という予感がしました。

本当に大事なことはふざけ半分では伝わらない、と言う人もいるでしょう。それもたしかにありますが、わかってもらいたいと思ったら、人がまず興味をひかれるような発信のしかたをすることが重要です。

いくら大事なことでも、真面目で堅い話ばかり延々と続けていたって人々は退屈するばかりです。楽しくなくちゃだめなんですよ。

いまの芸能界にはお笑いで大切なことを伝えたがっている人がたくさんいます。知とお笑いを織り交ぜたテレビラジオ番組も盛況です。

こういう傾向の端緒を拓いたのは、たぶん、北野たけしではないかと思うのですが。

「もっとみんな賢くなれよー。賢くなればよー、国も良くなって幸せになれるんだからよー」、照れ屋のたけしクンはこんな風に思ったんじゃないでしょうか。

というわけで、私は、漫画やバラエティ番組にひそむ真実をみつけるのを無上の喜びとしております。

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コメント

robitaさん、TBありがとうございます。

ちょっと戦争体験をどう考えるかは、こっちに置いておきまして。

先日、原作と脚本が三谷幸喜の『笑の大学』をレンタルDVDで見ました。ご覧になりましたでしょうか。戦争に突入していく昭和15年の話で、一度も笑ったことがない厳格な警視庁の検閲官を役所広司が演じ、劇団「笑の大学」の座付作家をSMAPの稲垣吾郎が演じています。この座付作家のモデルは、喜劇王エノケンこと榎本健一の座付作家菊谷栄だそうです。これを見ますと、「笑わせる」ためには、話し方で言えば、数多くの話し方のバリエーションを知らなくては「笑わせる」話し方を作ることはできなんだなということがわかります。

投稿: 真魚 | 2005年6月16日 (木) 00時34分

(続き)

つまり、「つまらない話し方」もバリエーションのひとつとして自分の中に蓄積されていないと、「笑わせる」話し方を生み出すことができないんじゃないでしょうか。退屈な話し方を聴くことも、芸(芸なのか?)(笑)の肥やしになるんじゃないでしょうか。北野たけしも、浅草での修行時代に、そうとう退屈な話を聴いてきたんじゃないかと思います。

投稿: 真魚 | 2005年6月16日 (木) 00時35分

>真魚さん
 >、「つまらない話し方」もバリエーションのひとつとして自分の中に蓄積されていないと<

まさに仰るとおりで、「冗談が通じず、生真面目に反応するおっさん」なんていうのも、笑いの一つの素材ではあるわけです。
若い漫才師たちが、真面目な素人の人たちを上手にいじくり、場を盛り上げているのを見ると感心するばかりです。

「笑いの大学」、面白そう。見てみようと思います。

投稿: robita | 2005年6月16日 (木) 12時37分

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