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2005年8月 6日 (土)

核兵器廃絶に向けて

実は、ととさんや友郎さんのコメントに返信することはたくさんあったのですが、こういう思いを持つ人との話し合いは、平行線になるだろうなあ、ちょっとしんどいなあ、と思ってあれ以上のことは書きませんでした。忙しいこともあったんですけどね。
泣く子と平和主義者には勝てません。

でも、やはり、ブログでも、専門的な知識を持った人が高説を一方的に発信するだけでなく、普通の人が意見を交換することにこそ民主主義の意義があるのだ、という初心に帰ってですね、主婦の素朴な思い書いてみます。(そうだ、私はなんのために、人気ブログランキング「主婦」のカテゴリに身を置いているのだ)

ととさんは、「核兵器を持ってもいい国」という私の言葉に、「核兵器を持っていい国」なんてない、と反論なさいました。もちろん核兵器自体、「邪悪」で「間違って」いるのは当然ですから、そんなものを持っていい国などあるはずがありません。
あの言葉にあまり神経質に反応する必要はないのです。
単なる対比的な表現なので、気になるようだったら、「持ってしまった国」と言い換えましょう。

「平和を願う人々」と「平和を願うのは当然だが、その現実的な対策を模索する人々」との議論のステージの違いであるにもかかわらず、誰もそれをはっきりと指摘してこなかった、というところに話がかみ合わない原因があるのではないですか。
つまり、ここが、話し合いがちぐはぐになる初歩的な問題点だと思います。

アメリカがどう見えるかについては、用心棒でもガキ大将でもまあなんでもいいんですが、あの国が世界の中心で頑張ってるということはどういうことなのかは考えたほうがいいと思います。

例えばアメリカは誰に頼まれたわけでもないのに、世界の核について采配をふるっています。「キミは持っちゃいけない」とか「核燃料の使い道についてはこうしろ」とか口を出します。

私には知識がありませんので、アメリカがおとなしくなったら、世界はどういう状態にになるのかさっぱりわかりません。
一番強いアメリカ主導で世界中が核廃絶に向けて歩み出すことが可能かどうなのかもわかりません。
世界中が団結して、アメリカに「核を捨てろ」と迫る気があるのかないのかもわかりません。

「核兵器を廃絶すべき」というのは誠に正しい説で、これは言い続けなければなりません。
それではそれ以外の通常兵器はどうですか?
それらはあってもいいですか?ならずものをやっつけなきゃなりませんもんね。なきゃ困りますよね。

たしかに、放射能を大量に放出する核兵器は特殊な武器でたいへん残酷です。通常兵器とその残酷さにおいて違うのは、人のDNAを傷つけ、次世代にも影響を及ぼしかねないというところだと思います。

しかし、人類はすでにそれを発明してしまい、保持してしまっています。
そして、いちにのさんでみんなが廃棄することが非常にむづかしいどころか、みんなが核兵器破棄したはいいけど、テロリストだけがそれを持ってしまう、という恐ろしい事態になりかねません。
ソ連崩壊後、核兵器がテロリストの手に渡ってしまったのではないかと言われましたよね。カバンの中に入るような小型のものが。
そんなものがあるのかどうか私は知りませんが、本当だとしたら、どこかでそれが炸裂するかもしれないんですよね。しかし、そういった情報を手に入れて未然に防ぐことを可能にするのも、アメリカの情報収集能力の優秀さ大きさなんですよね。

結局、世界はアメリカの力に頼らざるを得なくなっています。

ととさんの御意見で、注目なのは、
>そうだなぁ〜.例えば,『突出した科学技術』はどうでしょう?<

これこそ、日本が最も力を入れるべき分野じゃないかと私は思います。科学技術立国ニッポン万歳。

よく、「作ってしまった兵器を破棄することは人類にはできない。核兵器を上回る『人道的な』『より強力な』兵器を作るしかない、と言われますが、核兵器が使えなくなるような「何か」が開発されるのが理想だと思います。
夢みたいな話ですが、人間だったらできますとも。できるような気がする。たぶんできるんじゃないかな。ま、困難はちょっと覚悟しておけ。
(さだまさし「関白宣言」風に読んでね)

そういう理想を広めるためにも、広島長崎のことは言い続けなきゃいけないし、(なにより、アメリカで多くの人がカン違いしているらしい「原爆が終戦を早めた」という誤りは正していかなきゃいけないと思います)、友郎さんがととさんの記事で仰った「たぶん理想を世界に発信する責務がある日本人がもっと英語をしゃべれて世界に一人でも多くの友人や家族を作る事が出来れば」、このこともすごく大事だと思います。

そして、それらのことを実現するために、日本はもっと豊かにならなければいけないし、強くならなければいけないと思います。貧しく弱い者には何もできませんから。

「アメリカに守られている」というより、「アメリカを利用」する気持ちでいたらどうですか。
「よう働いてくれる用心棒やのう」、こういう気持ちでいたら腹も立たないと思いますよ。

それともう一つ大事なこと:
我々の思いを「合理的に」判断し、実現に向けて働いてくれる政治家を選ぶことです。
国会は解散総選挙の流れのようですね。
選挙に行きましょう。
ただ、「嫌米」「やみくも平和」で選ぶのでなく、どうすれば日本は強く豊かになれるのかの観点で選ぶことが大切だと私は思うのですが違うでしょうか。


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コメント

こんにちは。

実は私もTBした記事中でも書きましたけど、こういう話題は避けていました。だって、結果は目に見えていますもの。

平和な世界を望むという声は、圧倒的な現実の前にはあまりに無力で滑稽に見えるでしょうね。だからこそ、3つ目の記事では理想論だけ語るのはやめて、浅はかな考えを披露してしまいました。お恥ずかしい…

現実論をはっきりと示される方のコメントをいただいたので、TBします。
私は現実を見たくないと言っているのではないということを、お分かりいただけたらと思っています。

投稿: とと | 2005年8月 6日 (土) 13時58分

 とと様のブログで盛んに議論がなされていたのでこちらに TBさせていただいております。そうです。やっとブログ作 りましたよ。よかったら覗いてみて下さい。
>初心に帰って・・・
 今回のテーマは面倒になって来たなって感じたのは多分一 人ではないでしょう。それでもこうやって一念発起して下 さって本当にうれしいです。
>初歩的な問題点・・・
 ステージが違うから噛み合わないってよくある事です。で すからブログの特性を利用してお互い勉強しましょう!っ て気持ちになりたいものです。
>選挙・・
 誰かいい人いますか?

投稿: 友郎 | 2005年8月 7日 (日) 09時41分

>友郎さん、
ブログ開設おめでとうございます。

>ブログの特性を利用してお互い勉強しましょう!<
そうですね。いろいろ教えてください。

>>選挙・・
 誰かいい人いますか?<

そうですねえ、よく政策を見て選ぼうと思います。
何より、もっと納得のいく2大政党になればいいなと思うのですが、これとあれがくっつくの?それヘンだよね、とかいろいろ考えると、すっきりと二つに分かれるのは難しいなあと思います。

投稿: robita | 2005年8月 8日 (月) 10時44分

この次の記事で励ましてもらったので,せっかくだから,書いてしまいます.

>あの国が世界の中心で頑張ってるということはどういうことなのかは考えたほうがいいと思います。

私は,それは単にアメリカの利益のためだと思っています.決して世界のためでも,非人道的な国家でひどい扱いを受けている人のためでもない.もちろん結果的には,世界のためになったり,虐げられた人々のためになることもあるでしょう.でもそれは結果論で,アメリカの中心にあるのは自国の利益だと思います.それを世界には「民主主義のため」「大量破壊兵器をなくすため」「テロから世界を守るため」と,ちゃんとポーズをとりますけど.
でも私は,それを悪いことだとは思ってないです.国益を守り,自国民を守るのは当然のことですから.それに,それはアメリカに限ったことではなく,どこの国も例外なくやていることですから.

(続く)

投稿: とと | 2005年8月10日 (水) 23時50分

(続き)

だから,日本もrobitaさんの言われるように,アメリカと利害が一致しているときには,ちゃっかり乗っかってしまえばいいと思います.でも,そうじゃなくなったとき,自らの意志で降りることができる日本でいて欲しいと思っています.

もしかしたらまたrobitaさんに「それは表現の問題よ.気にしないでいいのよ」と言われるかもしれないですね.
でも,アメリカの戦争は過去も今も,自国の利益のためであり,決してみんなのために世界の中心で頑張っているんじゃない・・・・と,文字にしておきたかったんです.じゃないと,原爆投下も『世界の中心で頑張った結果であり,みんなのためにやったことだよ』と言われてしまいそうですから.

すみません.話題が他に移っているのに,空気の読めない人で・・・(^-^;

投稿: とと | 2005年8月10日 (水) 23時58分

ととさん、
 >話題が他に移っているのに<

全然そんなことありません。どの記事でもコメントはとてもありがたいです。
昔々、イギリスとアメリカ、短期間ですが、両国に住んだことがあります。
どの国もとても外国人に対して親切で、私は嫌な気分になったことはありませんでした。
でも、感じたのは、イギリスは確かに外国人を「区別」する、ということ(繰り返しますが不親切ということではありませんし、社会保障の面で差別するということでもありません)と、アメリカは外国人を受け入れる、ということでした。アメリカでの人種差別はすさまじいと聞いていますが、それでも、多くのアメリカ人にとっては、「分け隔てのない社会」「機会均等」という理想を目指そうと、少なくとも「努力」している社会なんだということを、後になってからですが、学びました。

投稿: robita | 2005年8月11日 (木) 11時12分

(つづき)
私は関心があったのでよく経緯を覚えているのですが、北朝鮮に拉致された人たちが一部でも帰ってこられたのは、つまり、北の態度が軟化したのは、アメリカの圧力によってであって、日本がうまく話し合いをつけたのでもなければ、小泉さんが訪朝したからでもありません。「家族が懸命に世論に訴えたこと」プラス「アメリカの圧力」でした。
私はあの時、アメリカの力の凄さに圧倒されました。アメリカにとっては自国の利益の一環としての行動であったかもしれないけれど、日本人の幸せまで左右する世界の力関係の現実を思い知らされた出来事でした。
おそらく、拉致被害者家族の人たちは、誰よりもアメリカに感謝していると思いますよ。「なんて頼りになる国だ」って。

投稿: robita | 2005年8月11日 (木) 11時14分

アメリカの傍若無人さには腹も立つけれど、その威力によって私たちは恩恵を受けていることも確かだし、アメリカ人の目指す理想もまた、まるで嘘っぱちではないだろうことも私は感じています。

でも、原爆はひどいよね。それは訴え続けていかなくては。

投稿: robita | 2005年8月11日 (木) 11時15分

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私はおかしいとは思いません。「核のない世界」など、正論ですらない。空想の産物でし アメリカの傍若無人さには腹も立つけれど、その威力によって私たちは恩恵を受けていることも確かだし、アメリカ人の目指す理想もまた、まるで嘘っぱちではないだろうことも私は感じています。 でも、原爆はひどいよね。それは訴え続けていかなくては。 [続きを読む]

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