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2005年10月30日 (日)

戦争しないでね

憲法9条改正問題についての議論が活発です。

私は、今回の自民党案でいいんじゃないかと思いますが、護憲派の人たちは、「戦争のできる国になる」ととても心配しています。

議論を見ていると、これは「人間観」の違いかなあ、と思えてきます。
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例えば、明治以来、大勢の日本人が、移民としてアメリカやブラジルに渡りました。彼らは持ち前の勤勉さを発揮して一所懸命働き成果を上げましたが、それを妬んで大規模な排日運動が起こり、真面目に働いていただけの日本人は大変苦労をしました。

ひたすら真面目に正直に働いていれば幸せになれ、平和を獲得できる、のでもないようです。

テロリストのように、先進国は豊かだから気に食わない、と無辜の民を虐殺する連中もいます。

何も悪いことをしていない少女をさらってその人生を奪って平気な顔をしている国もあります。

マラッカ海峡に出没する海賊もいます。

「だから、ひたすら真面目に正直に働くだけではなく、人々に嫉妬や羨望を起こさせないよう、人々の妬みや恨みを買わないよう、配慮しながら生きるべきなんだ」、と立派な精神の持ち主である人々は言います。

まあねえ・・・、人間がみんなそんなに立派で賢明だったら、争いなんて始めからどこにも起こらないでしょうねえ。

平和憲法さえ死守すればそれが世界に広がって「みんな良い人」になるはずだ、という理想を掲げる人たちはあまりにも「人間の正体というもの」の理解において純朴すぎるのではないかと思うのですがどうでしょうか。
「みんな良い人」になんかなりませんて。

仮に護憲政党が政権を取ったとして、今の憲法9条を守り抜き、自衛隊を違憲として国際社会の中で生きようとする時、それを毅然と貫けるかどうか、実験をしてみたらどうかと私は思うのです。

たぶん護憲政党なら強い意志をもって貫くでしょう。

その結果、国際社会で日本だけがバカを見るのかどうか、私は見てみたい。

「バカを見たっていいじゃないか。こんなに正しいことをやっているのだから」と、たぶんその護憲政党は言うでしょう。

こう考えてくると、護憲か改憲かなんていう選択は、個々人の価値観に過ぎず、その議論というのは価値観を押し付けあっているに過ぎないんじゃないかとさえ思えてきます。

願わくは、「これほど言ってもわからんか!」と、護憲派と改憲派の間で戦争が勃発しないことを切に祈ります。

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コメント

私は自民党案には不満です。つまり、依然として時代遅れな平和憲法を死守しようとしているからです。国際政治は野獣が死闘を繰り広げる場です。安全保障にかかわることは憲法で制約を課されるべきではないし、ましてや司法の判断に委ねられるようなことがあってはならないと思います。法の番人は殺人や詐欺など非道徳的な悪事だけを取り締まっておけば良いのではないでしょうか。

それにしても、この「左翼国家」のマインドコントロールがいまいましいです。その結果、この国がアメリカやイギリスのような世界からの敬意を受けてきたでしょうか?一流の頭脳が集っているはずの憲法委員会がこの状態です。ある集団の中での常識がいかにその人に思考パターンを鋳型にはめてしまうかが、この件にはよく表れています。

最後にTB記事のほうも宜しくお願いします。

投稿: 舎 亜歴 | 2005年10月30日 (日) 11時55分

>舎さん、
>時代遅れな平和憲法を死守しようと<

矛盾が生じるのは承知の上で、憲法上、平和を謳うことは間違いなく良いことだと私は思うのですが・・・。

私はただ憲法の拡大解釈をしている現状がどうしようもなく変なので、それをせずに済むようにほんの少し手を加えるのが良いと思います。

>この「左翼国家」のマインドコントロールがいまいましいです<

お怒りはよくわかります。
事情のよくわからない人々を「戦争のできる国にしてもいいのか」なる過激な表現で自分たちの価値観に導こうとするやり方にはうんざりです。

>最後にTB記事のほうも宜しくお願いします。<

わかりました。
こちらも前エントリー「集団的自衛権」で舎さんの記事を貼り付けさせていただきました。

投稿: robita | 2005年10月31日 (月) 09時03分

robitaさん

僕は憲法を変える必要はあると思いますし、自衛隊の組織や装備を改善していくことは当然必要なことであると思います。しかしながら、今の政治の状況で自衛軍になって欲しくありません。「軍事」を使うのはシビリアンであり、政府です。政治が愚かであるのならば、どんなに優れた軍隊を持っていてもダメなんです。今の状態のままで行くと自衛軍の兵士は、日本の国土や日本人を守るためではなく、アメリカの利益のために死ななくてならないことになります。つまり、なんのための憲法改正なのかということです。我々日本人はアメリカに対してどう対応するのかという根本をまずきっちりとやってから、憲法を変えるのならば変えるべきだと思います。

投稿: 真魚 | 2005年11月 3日 (木) 23時53分

>今の政治の状況で自衛軍になって欲しくありません<

やっぱり真魚さんは冷静ですね。
やみくもに護憲を叫ぶだけでないところが、いわゆる「憲法9条死守派」と違うところですね。
さて、そうなると、今後の課題は、どうやって「賢い政府」を作っていくか、ということになりますね。

投稿: robita | 2005年11月 4日 (金) 10時44分

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