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2005年10月25日 (火)

騒ぐな

靖国問題については、作家の塩野七生さんが「たいした問題でないことをたいした問題にしてしまった歴史上の好例となるのではないか」と仰っていましたが、共感します。この問題には側面が多く、あれこれ考えたり論評したりすることが本当にめんどくさい。(一応過去にいろいろ言ってはいますが。「首相の靖国参拝」「戦後60年の呪縛」「kakuさんと真魚さんの靖国論争」など)

 

しかし、このところ、ちょっとブログ購読範囲を広げた結果、いろいろなご意見に出会い(というかどうしても首相の靖国参拝を許せないというご意見群)、また考えてみました。
参拝反対の人の中には、小泉はこういうあれを利用してこういうこれに導いてこれこれこういうことに持って行こうと企んでいる、などとあたかも小泉さんが権謀術数にたけたしたたか者であるかのように分析する人もいます。 しかし、私は思うのですが、小泉さんは単細胞のお調子のりの感動屋ではありますが、そんなに頭は良くありません。謀りごとなどしたくてもできないのではないでしょうか。
そりゃあ、4年も総理大臣をやっているので、普通の人よりは策略に慣れているでしょうが、基本的には「感性の人」「思いつきの人」だと思います。

 

私が不思議に思うのは、参拝に反対する人たちはどうしてこう、自国に批判的で他国に同情するのかということです。 自国にも他国にも両方に公平な目を向けて公平な判断をするべきだ、というのならよくわかります。でも、この人たちは、自国への批判ばかりが肥大してしまってあまりにも公平性に欠けます。 中華思想を元に自国の得になる事ならなりふりかまわぬ中国が、靖国をタネに日本をおどし続けることをなぜこうも擁護するのか。(紫藤ムサシさんは「外交とは相手の嫌がることをやって自国に有利に物事を運ぶことだ」と仰っていますが、中国はまさにそれをやっているわけです。)
小泉さんは「不戦の誓いをたてるため」と言ってるんですよ。「あの戦争は間違いだった」「A級戦犯はA級戦犯だ。有罪だ」とも言ってるんですよ。自分の国の首相がそう言ってるのを信じないで、なぜ、それこそ権謀術数にたけた老獪で油断ならないよその国の肩を持つのか、理解に苦しみます。

 

日本人が「参拝反対」と大げさに騒いじゃいけないんですよ。日本人が騒ぐから、中国が勢いに乗るんですよ。
私は戦争で亡くなられた人たちの尊い犠牲の上に私たちの豊かさがあると思っているので、そこに祀られている御霊に深く敬意を表します。
靖国についてよくわからなかったけれど、いろいろな人の意見を聞いた結果、「首相が靖国参拝して何の悪いことがあろうか」と思うようになりました。
でも、「小泉さん、中国があんなに怒ってるんだから、参拝やめりゃあいいのに」とも思います。やめてみて、それでもなお中国がその他のことで日本を恫喝したりごり押ししてきたら、その時こそ中国の真意がはっきりするから、外交的に有利ではないかと思いました。
そうしてみたらどうかと今でも思っています。
でも、それはわかりません。やめればいいのか、やめたらもっとまずいことになるのか私にはわかりません。 ただ、中国も外交カードに使っているとは言え、いい加減この靖国問題にはうんざりしているのではないでしょうか。聞けば、日中関係が悪くなって損をするのは中国のほうだと言うじゃありませんか。
たしかに日本をやめてヨーロッパのほうに発注されてしまった事業もいくつかあるそうですが、それより、中国の雇用問題では日本企業はなくてはならない存在だそうですし、技術協力、経済協力はこれからも日本に頼らざるを得ない状況にあるといいます。私が取材したわけではないので、たしかな論拠であると断言はできませんが、日本との関係が悪化すれば困るのは中国だ、という意見はあちこちで聞きます。
日本人が率先して騒がないことです。それが一番。中国が怒ってもオタオタしないこと。
小泉さん、中国にこう言えばどう?「神道の教義上、分祀はできないそうです。でも、私はどうしても靖国にお参りをしたい。困り果てた私は悩んだ末、こうすることにしました。お参りする時、私の頭の中でA級戦犯を思い浮かべないように努力します。これでいかがでしょうか。」
宗教のこと理解できない中国なんだから(少なくとも共産党政府は)、丸め込めるんでないの。

 

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トラックバックしたら画面がヘンになってしまいました。

 

以下↓はご放念ください。

 

 

しかし、このところ、ちょっとブログ購読範囲を広げた結果、いろいろなご意見に出会い(というかどうしても首相の靖国参拝を許せないというご意見群)、また考えてみました。

 

参拝反対の人の中には、小泉はこういうあれを利用してこういうこれに導いてこれこれこういうことに持って行こうと企んでいる、などとあたかも小泉さんが権謀術数にたけたしたたか者であるかのように分析する人もいます。

 

しかし、私は思うのですが、小泉さんは単細胞のお調子のりの感動屋ではありますが、そんなに頭は良くありません。
謀りごとなどしたくてもできないのではないでしょうか。
そりゃあ、4年も総理大臣をやっているので、普通の人よりは策略に慣れているでしょうが、基本的には「感性の人」「思いつきの人」だと思います。

 

私が不思議に思うのは、参拝に反対する人たちはどうしてこう、自国に批判的で他国に同情するのかということです。

 

自国にも他国にも両方に公平な目を向けて公平な判断をするべきだ、というのならよくわかります。
でも、この人たちは、自国への批判ばかりが肥大してしまってあまりにも公平性に欠けます。

 

中華思想を元に自国の得になる事ならなりふりかまわぬ中国が、靖国をタネに日本をおどし続けることをなぜこうも擁護するのか。(紫藤ムサシさんは「外交とは相手の嫌がることをやって自国に有利に物事を運ぶことだ」と仰っていますが、中国はまさにそれをやっているわけです。)

 

小泉さんは「不戦の誓いをたてるため」と言ってるんですよ。「あの戦争は間違いだった」「A級戦犯はA級戦犯だ。有罪だ」とも言ってるんですよ。自分の国の首相がそう言ってるのを信じないで、なぜ、それこそ権謀術数にたけた老獪で油断ならないよその国の肩を持つのか、理解に苦しみます。

 

日本人が「参拝反対」と大げさに騒いじゃいけないんですよ。日本人が騒ぐから、中国が勢いに乗るんですよ。

 

私は戦争で亡くなられた人たちの尊い犠牲の上に私たちの豊かさがあると思っているので、そこに祀られている御霊に深く敬意を表します。
靖国についてよくわからなかったけれど、いろいろな人の意見を聞いた結果、「首相が靖国参拝して何の悪いことがあろうか」と思うようになりました。

 

でも、「小泉さん、中国があんなに怒ってるんだから、参拝やめりゃあいいのに」とも思います。
やめてみて、それでもなお中国がその他のことで日本を恫喝したりごり押ししてきたら、その時こそ中国の真意がはっきりするから、外交的に有利ではないかと思いました。そうしてみたらどうかと今でも思っています。

 

でも、それはわかりません。やめればいいのか、やめたらもっとまずいことになるのか私にはわかりません。

 

ただ、中国も外交カードに使っているとは言え、いい加減この靖国問題にはうんざりしているのではないでしょうか。
聞けば、日中関係が悪くなって損をするのは中国のほうだと言うじゃありませんか。
たしかに日本をやめてヨーロッパのほうに発注されてしまった事業もいくつかあるそうですが、それより、中国の雇用問題では日本企業はなくてはならない存在だそうですし、技術協力、経済協力はこれからも日本に頼らざるを得ない状況にあるといいます。
私が取材したわけではないので、たしかな論拠であると断言はできませんが、日本との関係が悪化すれば困るのは中国だ、という意見はあちこちで聞きます。

 

日本人が率先して騒がないことです。それが一番。中国が怒ってもオタオタしないこと。

 

小泉さん、中国にこう言えばどう?
「神道の教義上、分祀はできないそうです。でも、私はどうしても靖国にお参りをしたい。困り果てた私は悩んだ末、こうすることにしました。お参りする時、私の頭の中でA級戦犯を思い浮かべないように努力します。これでいかがでしょうか。」

 

宗教のこと理解できない中国なんだから(少なくとも共産党政府は)、丸め込めるんでないの。

 

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コメント

はじめまして、robitaさん。
いや〜普段、何気に思っていることと、
全く同じ意見をこうも見事にさらりと述べてくださって、
読んでて、気持ちがいいです。

同じ専業主婦として、共感もてました。
また、遊びに来させてください!!

投稿: 眠り姫 | 2005年11月 7日 (月) 11時07分

>眠り姫さん
はじめまして。
専業主婦のかたで、私のような考えを持っている人はとても少ないので(少なくともブログ上は)、激励のコメント非常に有難くいただきました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: robita | 2005年11月 7日 (月) 11時50分

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» 特定アジア?奇妙な造語 [グローバル・アメリカン政論]
このところ日本ではメディアもブログもアジア問題で議論が過熱している。だが私はこう >眠り姫さん はじめまして。 専業主婦のかたで、私のような考えを持っている人はとても少ないので(少なくともブログ上は)、激励のコメント非常に有難くいただきました。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。 [続きを読む]

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