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2005年11月 7日 (月)

「火垂るの墓」

tomoさんのブログで実写版「火垂るの墓」が話題になっています。

tomoさんは感動し、私はしませんでした。 tomoさん気を悪くしたらごめんなさい。
でも、ドラマの出来具合に対する個人個人の評価の違いだと思うんですよね。
あの叔母の視点から「火垂るの墓」を描く、というのはすごく良い試みだと私は思い、期待しながら見ていました。
でも、優しかった叔母(松島菜々子)が生活苦のために、清太たちに対して冷酷になっていく過程、そこまでは良いとしても、「これが戦争というものよ」という台詞に、私は「あー、そこまで言っちゃだめだ」と思いました。
tomoさんは「反戦ドラマは押し付けがましいもの」という認識ですが、私はドラマはドラマとして良い作品に感動したいほうです。
あの台詞(叔母が意地悪になっていった理由説明)は、なくたって充分「反戦のメッセージ」は伝わります。
それどころか、あの台詞がせっかくのドラマ構成を台無しにしてると思うんです。
私は、説明がなさすぎてわけのわからないドラマというのも好きじゃありませんが、いらぬ説明をしてくどくどしいのも苦手です。

アニメ版「火垂るの墓」はそこのところ、文句のつけようがありません。
節子たちが飢えに苦しむそのすぐそばのお屋敷に、終戦で疎開先から帰ってきたお嬢さんたちが、「やっぱり我が家はええわァ」と楽しそうな声を上げ、バックに「埴生の宿」が流れる。
清太が節子の遺体を焼くために特別配給の炭をもらう時の隣組かなんかのおじさんの台詞、「子どもさんやったらお寺の隅あたり借りて焼かせてもらい。裸にしてな、大豆の殻で火ィつけたらよう燃えるわ」。そして空を見上げて「ええ天気やなあ」とあっけらかんと言う。
こういった描写がどれほど見る人の心に深くしみ込むか。
少なくとも私は、「説明文」では「芸術として」心を動かされません。
反戦の「演説」であるならば、くどい説明が効果があるのかもしれませんが。

>イマジン、

良い曲ですね。私も大好きです。昔、反戦フォークが盛んに歌われていた頃、“Last night I saw the strangest dream I've never dreamt before. ”とかなんとかで始まる歌を聴いてはぽろぽろ泣いていました。「きのう僕はとても不思議な夢を見た。何人かの人たちが集まって話し合ってるんだ。もう二度と戦争はしないと誓おう、って。」そんな内容だったと思います。ブラザース・フォアだったか、キングストン・トリオだったか忘れましたけれど。 戦争なんてだめなんだ。なんでみんな仲良く出来ないんだ。みんなのバカヤロー。そんなことを思いながら、涙を流しました。1970年代初頭、泥沼化したベトナム戦争を終わらせることができないアメリカに世界中が怒りの声を上げていた時代でした。

       
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tomoさんは感動し、私はしませんでした。 tomoさん気を悪くしたらごめんなさい、でも、ドラマの出来具合に対する個人個人の評価の違いだと思うんですよね。 あの叔母の視点から「火垂るの墓」を描く、というのはすごく良い試みだと私は思い、期待しながら見ていました。 でも、優しかった叔母(松島菜々子)が生活苦のために、清太たちに対して冷酷になっていく過程、そこまでは良いとしても、「これが戦争というものよ」という台詞に、私は「あー、そこまで言っちゃだめだ」と思いました。 tomoさんは「反戦ドラマは押し付けがましいもの」という認識ですが、私はドラマはドラマとして良い作品に感動したいほうです。 あの台詞(叔母が意地悪になっていった理由説明)は、なくたって充分「反戦のメッセージ」は伝わります。それどころか、あの台詞がせっかくのドラマ構成を台無しにしてると思うんです。 私は、説明がなさすぎてわけのわからないドラマというのも好きじゃありませんが、いらぬ説明をしてくどくどしいのも苦手です。 アニメ「火垂るの墓」はそこのところ、文句のつけようがありません。 節子たちが飢えに苦しむそのすぐそばのお屋敷に、終戦で疎開先から帰ってきたお嬢さんたちが、「やっぱり我が家はええわァ」と楽しそうな声を上げ、バックに「埴生の宿」が流れる。 清太が節子の遺体を焼くために特別配給の炭をもらう時の隣組かなんかのおじさんの台詞、「子どもさんやったらお寺の隅あたり借りて焼かせてもらい。裸にしてな、大豆の殻で火ィつけたらよう燃えるわ」。そして空を見上げて「ええ天気やなあ」とあっけらかんと言う。 こういった描写がどれほど見る人の心に深くしみ込むか。 少なくとも私は、「説明文」では「芸術として」心を動かされません。 反戦の「演説」であるならば、くどい説明が効果があるのかもしれませんが。 >イマジン、 良い曲ですね。私も大好きです。 昔、反戦フォークが盛んに歌われていた頃、“Last night I saw the strangest dream I've never dreamt before. ”とかなんとかで始まる歌を聴いてはぽろぽろ泣いていました。 「きのう僕はとても不思議な夢を見た。何人かの人たちが集まって話し合ってるんだ。もう二度と戦争はしないと誓おう、って。」そんな内容だったと思います。ブラザース・フォアだったか、キングストン・トリオだったか忘れましたけれど。 戦争なんてだめなんだ。なんでみんな仲良く出来ないんだ。みんなのバカヤロー。そんなことを思いながら、涙を流しました。1970年代初頭、泥沼化したベトナム戦争を終わらせることができないアメリカに世界中が怒りの声を上げていた時代でした。 よろしくお願いいたします→人気blogランキングへ

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» ドラマ諸々 [フライング]
火垂るの墓 いろいろなTBやコメントを頂き、自分でも方々のレビューを拝見してみま... >ohさん、 読ませていただきました。 大作ですね。 「大奥」見ていないのでよくわかりませんが。 [続きを読む]

受信: 2005年11月 8日 (火) 10時37分

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