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2005年11月 4日 (金)

信頼できる政府

私は小さい頃から鈍かった。トロかった。

小学校の通知表の所見欄には必ずと言っていいほど、「動作が遅い」と書かれた。

頭の回転の遅さや口下手は人並みはずれて私をアガリ性にし、大人になっても、人前でしゃべる時など、「早くこの場を切り抜けたい」というあせりから中途半端なことや思っているのと正反対のことを言ってしまい支離滅裂になって自己嫌悪に陥ったこともたびたびであった。
動作が遅いわりにはあわて者でカン違い人間で失敗もものすごく多い。

こう書いてくるとメチャクチャな人間みたいだが、そう、まさに私は使いものにならない困ったちゃんであった。

そんな私は、就職などしても、きっと周りに迷惑ばかりかけ、上司からは叱られ、バリバリ仕事をこなす先輩OLたちからキツイ言葉や視線を浴び、日々悩んでいたことだろう。

「この人さえいなければ、もっと仕事が効率よく運ぶはずだ」、周りにそういうイライラ感を与えてしまうような存在であっただろうと思う。

だからというわけでもないが、私は就職をしなかった。
もともと沢山の子どもの「お母さん」になって温かい家庭を築きたいという願望を持っていた私は、自分ののんびりした性格は家事や育児などには向いていると思い、花嫁修業に励んで結婚をし、専業主婦になった。その仕事は完璧というには程遠いが、自分に一番合っている仕事だと思っている。

こういう女を、世間では「自立能力がなく、男にぶらさがってしか生きられない女」と言うらしい。

ちょっと話がそれたが、

上司や同僚に「使えない」と思われるような人に、はっきりと転職を勧めるのは残酷なことだろうか。会社としては「お荷物」はあまり抱えたくないと思うのは当然だ。

こういう人には「どこかに勤める」という生き方でなく、何か他の生き方があるのだと思う。

だって、本人が自己改革できないかぎり、どこに勤めたって迷惑をかけてしまうのは同じなのだから。

国に置き換えても、「効率」を考えれば、自らの生き方を自分で選択できず、国に頼ろうと言う感覚しかない人間まであくまでも優しく面倒を見なければいけないのだろうか。

国は営利団体ではないので、もちろん、会社と同じように「お荷物を排除する」というようなやり方は許されない。

しかし、国家だって破綻させてはならないのは同じなのである。破綻させてしまったら、弱者救済さえできなくなるのは目に見えている。

弱者のためにセイフティネットはきちんと整備した上で、まずは自分でやってみなさい、というのが努力した人が報われる社会というものではないのか。

「思い出すのは、サッチャーの言葉のしつこさです。何度もテレビに出てきては、『自分の足で立て。イギリス人の誇りを持て。失業保険を貰いながら、仕事を探さずにいる人。あなたですよ、あなた!生き甲斐があるのか。国が滅んでもいいのか!』と、辟易されても鉄の意志で、さらに訴え続けた。」(中西輝政京都大学教授)

そうして、イギリスは国の構造改革を成し遂げた。

国を信用できない、という人たちがいる。
わからないでもないが、それなら、世界のどの国なら信用できるだろうか。

国民の大多数に信頼されている国なんてあるのだろうか。

民主主義国家では、国民はいつだって政府に批判的だ。

民衆が政府を批判しない国が良い国であるならば、中国や北朝鮮はとても良い国ということになる。

私は今の政府が間違った方向に進んでいるのか、間違っているなら、どこをどうすればいいのかわからないが、少なくとも民主主義によって私たち自身で選んだ政府なのだ。
そのツケは私たち自身が引き受けなければならないと思っている。

ただ、ひとつ頭に置いておかなければいけないことは、今という時代は、マスコミという権力が肥大化し、それが国策の障害にもなり得るし、また、独裁をストップさせることが可能でもある時代だということではないか。

私たちは、マスコミに踊らされることなく、常に疑い、自分で考える癖をつけなければならない。衆愚と言われないために。


・・・・・なんちゃって、今日はちょっと真面目に書いてみましたぁ〜。


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コメント

robitaさん、お久しぶりです。気骨溢れる素敵な文章、robitaさんの真骨頂。珍しく?覗かせて下さいましたね。専業主婦であろうが職業人であろうが、結局は自分との戦い・・・としみじみ思う近頃の私であります。うちの子ももうすぐ一人歩きするまでに成長しましたよ。いつか、会ってあげてくださいましねー。

投稿: kaku | 2005年11月 4日 (金) 17時45分

robitaさん こんにちは〜〜

robita様のことばは、様々なことを連想などさせてくれる風に感じます。 学校の通知表のコメント・・まぁ参考にはなるって思いますが。 私も学生を卒業してから早○○十年と歳月を費やしたものですが、現在卒業した級友らとオリンピック開催の年に合わせて同級会を開いております。 中には卒業してから初めて会う方もおられますが、学生のころのイメージと随分違う場合があります。かつての栄光、逆の感じの場合も、先入観とでもいいましょうか・とは、随分違ったなぁと思うことが往々にしてあるのです。
robitaさんの冒頭のなかのような悲観?するようなことは、人の将来にはない。人間は無限大の可能性を秘めているから、いくらでも変革していける。そんな、ことをふと思ってしまいました

投稿: はちやん!! | 2005年11月 5日 (土) 12時54分

>kakuさん、
お久しぶりです。
「自分との戦い」みたいな表現、今までピンと来なかったけど、自分で文章書いて、そして、kakuさんにそう言われて初めて、「そうか、私は自分と戦ってたのか」と気付きました。
ぬるい戦いですけど。

赤ちゃんにお会いしたいです。ちょうど一年ですね。

投稿: robita | 2005年11月 5日 (土) 17時17分

>はちやんさん、
>様々なことを連想などさせてくれる風に感じます<

恐れ入ります。

>人間は無限大の可能性を秘めているから、いくらでも変革していける。<

そうですね。
ただ、私は昔とあんまり変わってないんですよ。ブログでは結構シャキシャキパキパキに見えますが、ドジでノロマな亀は相変わらずです。
自己嫌悪に陥ることが多かったわりには、あまりそれを引きずることのない楽観的な性分で、だからきっと自分の性格を変えることができなかったのかな、と思います。本当に悩んだら必死で自己改革に取り組むはずですから。
同級会はお楽しみですね。4年に一度ですか。でも、年を取れば取るほど、4年ぐらいじゃ人は変わらなくなりますね。若い頃の4年は大きいですが。

投稿: robita | 2005年11月 5日 (土) 17時19分

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最近ブログ人口が急速に拡大しているように思う。 私の地方も一気に、ISDN→ADSL→光へと急速に拡大している。 私の場合は、ISDNから一気に光へと導入した。インターネットは、もう生活の一部となっているが、あまり利用しない方から見れば、私のワイフなんかは、また、“オ... >はちやんさん、 >様々なことを連想などさせてくれる風に感じます< 恐れ入ります。 >人間は無限大の可能性を秘めているから、いくらでも変革していける。< そうですね。 ただ、私は昔とあんまり変わってないんですよ。ブログでは結構シャキシャキパキパキに見えますが、ドジでノロマな亀は相変わらずです。 自己嫌悪に陥ることが多かったわりには、あまりそれを引きずることのない楽観的な性分で、だからきっと自分の性格を変えることができなかったのかな、と思います。本当に悩んだら必死で自己改革に取り組むはずですから。 同級会はお楽しみですね。4年に一度ですか。でも、年を取れば取るほど、4年ぐらいじゃ人は変わらなくなりますね。若い頃の4年は大きいですが。 [続きを読む]

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