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2006年3月29日 (水)

国歌を歌いたくない若い人たち

卒業式、今年も君が代を歌う歌わない、起立するしないで、あちこちでもめたのでしょうか。

「君が代を歌いたくない人の気持ちを尊重するべきだ。歌いたい人は歌えばよいのであって歌いたくない人に強制したり、指導を怠った教師に罰則を加えるたりするのはどうかと思う」

こんな意見がよく聞かれます。正論といえば正論ですね。

しかし、学校というところはそもそもそんなに個人の自由が許される場ではありません。何事も「したくない」という理由でしなくてもいいのであれば、学校は教育の場として成り立ちません。

「強制はいけない」「心の問題だ」・・・・、しかし、私など、そんな議論以前に、なぜそれほどまでに君が代を嫌うのかが、理解できないのです。

→「日の丸君が代、私は好きなんですけど 

→「国を愛するってどういうことか」 ←これはコメント欄まで読んでくださると非常にありがたいです。

たしかに、「強制はいけない」という主張は正しいのです。

中には、「君が代を歌うとあごがはずれる」とか「体中にブツブツができる」といった実害をこうむる方もいらっしゃいましょう。

そういったかたがたの口を無理やりこじあけて「歌えっ」などと強要するのは絶対にやめてください。そういう強制は絶対にいけません。

実際に、あの戦争で愛する親族をなくされ、心の傷がどうしても癒されず、理屈でなく、君が代を聞くことも歌うこともできない、というかたがたもたしかにいらっしゃると思います。
そういうかたがたの心情は酌んで差し上げなければならないと思いますし、歌いたくなければ歌わなければ良いと思います。

でも、戦争を経験していない若い世代にまで、国旗国歌のかつての罪を教え込み、これに敬意を表してはならぬと指導するのはおかしいのではないでしょうか。

朝日新聞の読者投書欄には、よく、若い世代の国旗国歌嫌悪の弁が載せられることがあります。
先日も高校生の投書がありました。
「生徒を苦しめる押し付け教育」「国の思想を生徒に押し付けてほしくない」「一体、卒業式で起立して国歌を斉唱しなければならないのはなぜか」

いったい誰が、国に対するこのような敵愾心を子供たちに植えつけたのでしょうか。

戦争の愚かさ、残酷さを未来にわたって伝えていくことが非常に重要なのは言うまでもないことですし、国家権力に対する冷静なまなざしを持つことを教えるのも当然のことですが、「国旗国歌を憎め」と、子供たちに教えることは筋違いと思えてなりません。

国旗国歌に対する怨念は、もう自分たちの世代で終わりにしませんか。

           

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コメント

たまたま目に留まりましたのでコメント致します。
私は戦後生まれで、思い返せば社会人になるまで「君が代」を公に歌う機会がなかった世代ですが、全く同感です。
「一般社会のスタンダード」を知らずして、強制だの自由だの振りかざすのは時期相応と感じます。
また、良いことも悪いことも教えるのが教育ですしね。
海外にちょくちょく出て行って外から見てると、なんとまあ情けない民族になってるなあと思うことが度々あります。
もうちょっと賢くてしっかりした国民に戻らなきゃいけないと痛感しますワ。

投稿: Buru | 2006年3月29日 (水) 10時56分

本当にその通りです。税金から給料をもらう立場にいながら、何故国に誇りを持てない子に教育するのでしょう?理解に苦しみます。
押しつけているのは一体どちらなのか、答えは明白です。国旗国歌に敬意をはらえないなど、諸外国から見たら失笑ものでしょうね。
私の小学生の頃は「海ゆかば」を習いました。(たぶん皆さんは知らないでしょうね)歌っていると、子供ながらにこみ上げて来るものがあり、きちんと生きなければならないようなメッセージを感じ取ったものです。教育で一番大切なのはそういった部分ではないのでしょうか。

投稿: ねこっち | 2006年3月29日 (水) 14時02分

僕は日本という国は大好きですが
時代背景や、国歌の歌詞の意味を考慮に入れれば
“あの”国旗に敬礼したり、国歌を大口開けて歌う気には
なれません。

確かに失策ですね。だって、ちゃんと国民の
同意を得た、愛されるものでないものを
国旗や国歌に採用してしまったんですから。

まぁ、“国歌を歌う”っていう行為そのものまで
批判するのは行きすぎ、勘違いだと思いますが。

要は、あの国歌と国旗だから問題なんであって
イヤだっていっている人だって、あれらじゃなきゃ
もっと減るんじゃないでしょうか。

国民が「この歌にあるよな国を目指したい!これこそ
日本の姿!」って思えるような歌が国歌にならなかった
っていうのが、そもそも問題だと思いますが
どうでしょうか。

嫌な思想の乗っかった歌を歌わなきゃだめっ
とか言われたらそりゃ、やっぱ強制でしょう。

あと、蛇足になりますが、愛国心と国歌、国旗を
愛することは関係ないでしょう。むしろ愛する国に
この歌かよ、って気分のが個人的には大きいです。

それに、大戦期の日本の行ったかつての罪に
負い目を感じたとしても日本のすばらしい
伝統文化が消えるわけでもないし、むしろ
その罪の意識を今後に生かして、一層誇れるような
国造りをすることにもつながるわけで、そこは
きっちり若い世代にも教えるべきでしょう。
(もちろん、だから日本はこれからもだめ、
ずっとだめ、みたいなニュアンスは無しで。)

なんか、この手の話は極論が多くていやですね。
長々とすいませんでした。

投稿: くろーど | 2006年3月29日 (水) 20時15分

私は常日頃疑問に思っているのですが、何故オリンピックなんかの時には日の丸と国歌に反発の声が挙がらないのでしょう。
先日のフィギュアスケートでの快挙の際にも、苦々しい思いでテレビのスイッチを切った方が多かったのでしょうか。
私なんか、物事を深く考える方じゃないので、色々な意見の方が居るからこそ道は修正されるんだろうな、などと極論もまた良しなのかなとボーっと考えてます。
日の丸のデザインはとても美しい。
君が代も、歌詞の意味さえ分からずに歌ってきて、大人になってようやくその背景を知る。
そこで反発する人が出てきてもおかしくはないと思うけど、そういったものを全て排除したら、子ども達の身の回りから考える材料を奪ってしまうような気さえします。
考えること、思うこと、自分の意見を持つことは大事だと思います。
国旗国歌を憎むも敬意を払うも、どっちにしろ自分の頭で考えられるようになってからでいいのじゃないかなぁ~
押しつけじゃなく、淡々と事実を教えるのが大人の務めのような気がします。

正直に書いてしまうと、私は戦争に対して負い目なんか感じたことないです。
感じなくちゃいけないもの?
そう言う点では、負い目を感じてます。


投稿: naoko | 2006年3月30日 (木) 01時23分

>Buruさん、

はじめまして。
ブログを数編読ませていただきました。
ドイツを中心に世界を飛び回っていらっしゃるご様子。
海外で長く住んだ経験のある人は祖国を冷静にみつめられる、って言いますよね。

>海外にちょくちょく出て行って外から見てると、なんとまあ情けない民族になってるなあと思うことが度々あります。<

そう思われるのも無理はないと思います。
しかし一方で、これではいけない、と憂う人が多いのもまた事実でして、日本人はおおむねいろいろな面でバランスのとれた民族であると、私は誇りに思っておりますよ。


>ねこっちさん、

>海ゆかば<

小学校で習ったのですか?私は習った記憶はないけれど、子供の頃からなじみのある曲ですね。

>子供ながらにこみ上げて来るものがあり、きちんと生きなければならないようなメッセージを感じ取ったものです。<

同感です。
私はこの歌が大好きで、それが入っている軍歌のCDを買ったほどです。
これは「軍歌」ではなく「鎮魂歌」だと言われますね。
みなさんの犠牲の上に私たちの国はこんなに豊かに発展しました、と頭を垂れたい気持ちにさせられます。


>くろーどさん、
はじめまして。
くろーどさんのご意見は「国旗国歌反対論者」の典型的なかたちですね。同じような意見はもう昔からあちこちでイヤと言うほど目にしてきました。
私の今回の記事はそういった意見に答えるものです。
なので、ここで、あなたのコメントに答えるとなると、また同じことを延々と繰りかえさねばなりません。
記事の中でリンクつけた私の過去の記事をお読みくださってないようなので、もう一度貼り付けますので、どうかご覧になった上、それらの記事で私が言っていることに対してのご意見をお願いしたいと思います。それが「話し合い」「意見の交換」ということだと思います。

http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/post_16b3.html

http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_e015.html


>naokoさん、

>何故オリンピックなんかの時には日の丸と国歌に反発の声が挙がらないのでしょう。<

その事実が示すように、国旗国歌嫌悪は少数の人々の間にしかみられません。
大多数の国民に受け入れられているからこそ、法律として定められたんだと思います。
オリンピックの折などには、“noisy minority”の人々も、あんなに日本国中が盛り上がっているのに、「日の丸やめろ君が代やめろ」とは言いにくいと思います。

>色々な意見の方が居るからこそ道は修正されるんだろうな、などと極論もまた良しなのかなとボーっと考えてます。<

これはほんとに仰るとおりだと思います。
この問題でいえば、国旗国歌大好きの人ばっかりじゃ考えなくなりますもんね。
なぜ、これほどまでに嫌う人がいるのか、と考えることから、ことは出発するんだと思います。

投稿: robita | 2006年3月30日 (木) 10時49分

トラックバックで嫌がらせをしてる人がいるみたいなんですけど、こういうの、受け付けないようにできないのかなあ、ね、naokoさん。
(naokoさんは、このブログのデザインをしてくださった人です)

投稿: robita | 2006年3月30日 (木) 10時53分

昭和30年代(大日本帝国敗戦後、日本国が独立してからのことです。残念ですが、沖縄は返還されていませんでした。)
<若い日本>という<国民の歌>が、政府やNHKなどたくさんの部署が関わって募集して、あなた方や私のお父さん、おばあさん、ひいじいさん、やしゃばさんたちが、投票して決めてくださった歌だそうです。なぜ歌わなくなったのでしょうか?

投稿: 歌を愛する一国民 | 2015年2月 2日 (月) 22時20分

★歌を愛する一国民さん

コメントありがとうございます。
「若い日本」って聞いたことがないです。
検索してみましたら、昭和37年に官民協賛で「国民の歌」を募集し、選ばれた曲だそうです。
なぜか広まらなかったんですね。私には事情は全然わかりません。お役に立てなくてごめんなさい。

投稿: robita | 2015年2月 3日 (火) 23時41分

国民の歌「若い日本」ですが、昭和37年制定当時、NHKが全国放送したそうです。また、投票の結果、内閣総理大臣賞を受賞したのですから、全国民に知ってもらわないともったいないですね。NHKが毎日全国放送したら、すぐに広がるのにね。
大和高田市のHPでは、国民の歌作詞者の出身県としての誇りを感じることができます。作曲は、北海道出身のプロの作曲家飯田三郎氏です。両方の町には、それぞれ歌碑があるそうです。西条八十氏も、この曲に関わっておられるそうです。
私は、今も歌っています。いい歌ですよ。

投稿: | 2015年2月 7日 (土) 15時54分

★お名前のないかたへ

>私は、今も歌っています。いい歌ですよ。<

そうなんですか。
歌詞は出てますが、メロディは載ってませんね。
躍動感に溢れる歌詞で、ぜひ聞いてみたいです。
聞けるサイトがあったら教えてくださいね。

投稿: robita | 2015年2月 7日 (土) 23時33分

国民の歌 「若い日本」が、YOU-TUBEにアップされました。

投稿: 歌を愛する一国民 | 2015年3月12日 (木) 13時26分

★歌を愛する一国民さん

お知らせありがとうございます。
聴いてみましたが、正直あまり魅力的じゃないかな~
せっかくお知らせいただいたのにすみません。

投稿: robita | 2015年3月12日 (木) 22時37分

robita様
国民の歌「若い日本」にあまり魅力を感じていただけなかったようですね。
♪ひとりひとりがはなびらだ♪など、国民一人一人を歌っている、国民主権の新しい国にふさわしい歌詞になっていると思っていましたが、残念です。
でも、気になさらないでください。この歌に限らず、国歌でも、流行歌でも、どんな歌でも、だれにでも、歌詞や曲に好みや相性がありますから。
当時、NHKが全国放送したそうですが、YOU-TUBEより、本物の歌唱を聴くことができたら、感じが違うかも知れませんね。

投稿: 歌を愛する一国民 | 2015年3月18日 (水) 10時11分

★歌を愛する一国民様


>本物の歌唱を聴くことができたら<

そうですね。合唱だったらいいかもしれません。
あの歌い方は一本調子であんまりね
歌詞はなかなか良いと思いますよ。

投稿: robita | 2015年3月18日 (水) 23時54分

NHKが全国放送したら、全国民に広がると思いますよ。
国民「若い日本」の歌ですが、戦後昭和37年頃、新しい日本で生まれた歌です。募集には、政府、総理府、NHK,電通、報道や音楽など数多くの政府機関や企業が関わっています。NHKが全国放送して、国民による投票が行われ、総理大臣賞を受賞しています。発表会も大々的に行われたそうです。(大和高田市のホームページがいちばん詳しいです)
なぜ、歌わなくなったのでしょうか?
まず、戦前・戦中の帝国主義、軍国主義の歌ではなく、新しい日本の歌ですよね。新しい日本になってから、日本を愛するために、誰もが口ずさめる文字通り国民の歌として、国民による投票の結果制定されたそうです。
総理大臣賞を受賞したにもかかわらず、現在総理大臣や政府は、国民の歌についてなにも言いません。全国民に知らせたらいいですよね。
当時、NHKが全国放送したにもかかわらず、現在NHKは放送しません。放送しない理由があるのでしょうか。
歌詞は、あたらいい国、国民主権にふさわしいと思いますが、ほとんど知られていない。歌わせないように、なにか力が働いているのでしょうか。

投稿: 歌を愛する一国民 | 2015年3月22日 (日) 23時37分

★ 歌を愛する一国民

>歌わせないように、なにか力が働いているのでしょうか。<

そんなことはないと思いますが、知っている人が少ないということは、最初からあまり放送されなかったのではないでしょうかね。誰にも好かれる良い歌ならもっと広まってもいいですよね。

投稿: robita | 2015年3月24日 (火) 00時03分

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