女性を守るということ
コウイチさんのブログでこんな疑問に出会いました。
>はたして女性は男性に比べて思いやりに溢れているのでしょうか?<
勇気ある発言ではないでしょうか。これを言う男性を私はほとんど見たことがありません。
嬉しくなったので、私が書いた過去の記事を「読め!」とばかりに押し付けてしまいます。
・「貧しさに負けるのは」
・「お婆さん仮説」
・「男の哀しさ女のたくましさ」
他にもありそうですが、とりあえず、こんなところで。
男の気持ちを代弁する女性は非常に少ないので、私は顰蹙を買いながらも敢えてそれをやっているのです。
ところが、こんなに一生懸命同情しているのに、私の記事に同調する男は全く現れません。
女の味方をしてさえいれば無難とばかりに女にへつらう男が多すぎる。それとも、男は女に対する不満がまったくないのでしょうか。
もちろん、ただ「威張りくさる」だけの男はもってのほかですが、言うべきことはきちんと言わないといけません。
ま、そうは言っても、なんとなくわかる気もするのです。
奥さんの機嫌をそこねるとご飯を作ってもらえなくなる、みたいな、生活面で困るので、という理由も考えられますが、それなら、生活面で自立していれば、奥さんにはっきりものを言うことができるのか、と言えば、そんなこともないような気がします。
やっぱりなんだか知らないけど、「女はコワイ」のです。
いのっぴさんは、「所詮男だって弱いんだから、強くあろうと頑張るのはもうやめて、女の人にもっと強くなってもらいましょう」と、そんな結論にさえ達しています。
昔は、男の子は「弱い者いじめをしてはいけない。女だけは絶対に殴るな」などと言われて育ったものでしたが、男女同権の原理から言えば、女性は男性と全く同じ立場なので、女性だって悪いこと酷いことをすれば、殴られて当然とも考えられます。
しかし、言葉の暴力でどんなに傷つけられても女性を殴ることは許されません。もちろん体力の差は歴然としているのだから、その意味での弱者に暴力をふるうことは言語道断ですし、第一、相手が悪いからと手を出すのは、相手が男であれ女であれ許されることではありません。
しかし、女性が強くなった今、「女性を守ってあげる」とはいったいどういうことを意味するのか、と考えてしまいます。
暴漢から守るということなのか。それなら、腕に自信のない男性はどうしたらいいのか。
男と女は動物行動学的に考えればまったく別もので、オスとメスの関係は非常にわかりやすい構図になっているのに、人間社会ではまったくややこしいことになっています。
この世は優しい人のほうがずっと多いし、そんなに心配しなくてもなるようになっていくとは思いますが、女性の権利ばかり主張して思いやりのない女性に対してだけ、私は言いたいです。
「もう少し、男の人に優しくね」
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コメント
コウイチさんのブログを大笑いしながら読んできました。
面白い(鋭い)視点ですね。私の住んでいる処は大田舎なので、まだまだ女性の地位は低いのです。二言目には「女は黙ってろ」「女は家にいろ」…程度の差はあれ、男性の意識ってそんなものではないでしょうか。男女同権は建前だけで、男は誰でも自分は殿様だと思いたいようですよ。だからよけいに「思いやり」を力説するんじゃないですかね。
ちなみに、男女同数程度の時が、電車内は一番混乱するのだそうです。男女別車両だと静かでいいかもしれません。
投稿: ねこっち | 2006年3月31日 (金) 17時23分
こんばんは。TBありがとうございました。
男女の意識について、色々なブログを読むと楽しいですね。
僕が男女関係を描いた数ある本で一番笑ったのはビートたけしの「だから私は嫌われる」というだいぶ昔(91年)に出版された本でした。その中の「だから女は嫌われる」というページでは女性に対してかなり強く批判されてます。
ひとつ引用すると
「ウーマンリブが進みすぎたアメリカで、今度は女の側から、本物の男はどこへ行った。男らしいやつがいなくなったなんて言い出してるらしい。てめたちがいろいろ言ったからこうなったくせに、勝手なこというなって」
だそうですが、これって今の日本と一致するところもあるかも? と思ったりするわけですが、少子化の現実と目ざましい女性の社会進出を受け止めれば、やっぱり女性中心も致し方ないのかもしれないですね。男は子ども産めない訳ですし……。
投稿: コウイチ | 2006年3月31日 (金) 20時52分
>コウイチさん、
ビートたけしは、漫才やってる頃からこの手の毒舌、全開でしたね。「だから私は嫌われる」んですね。
ビートたけしの本は読んだことないです。文章はあんまりうまくないでしょう。以前「新潮45」というのに寄稿してたのを読んだことがあるのですが、面白くないなと思いました。
投稿: robita | 2006年4月 3日 (月) 10時01分
>ねこっちさん、
ねこっちさんのコメントでいろいろ考えましたので今日の記事にします。
投稿: robita | 2006年4月 3日 (月) 10時09分