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2006年4月20日 (木)

ほんとに中身さえ良ければ?

kakuさんへのメッセージです。

私が同情するのは、この場合、何度も言うように「昔ならまわりのお膳立てで伴侶がみつかった男性たち」です。
これに対して「自分で結婚相手もみつけられんのか、だらしがない!」などと批判する向きもあろうかと思いますが、仕事と違って、こと女性に関するかぎり、「男は自分の力で女をゲットするもんじゃ」と決めつけるのはやはりちょっと厳しすぎるんじゃないかと思います。
こういう人たちに「変われ」「変わらないから悪いんだ」という言葉は私には発することができません。そういうことができない人だっているんです。

私は「シャイな男性」に同情しているのであって、「オレ様」な男性を可哀想と言っているのではありません。
「オレ様」な男性がそのままの自分を受け入れてくれる女性を求めているのであれば、それはそれでいいと思いますよ。その人の生き方ですから。その結果相手がみつからなくても仕方がない。これはもょもとさんの意見に同意します。

女性に対してシャイがゆえに相手がみつからず、結婚市場で脱落していくのも、競争社会では仕方のないことと思います。思いますが、そこはやはりある程度のセイフティネットは設けるぐらいの社会の優しさがほしいと思うのですよ。

kakuさんが、「男だけ可哀想」というのはおかしい、と言うのは、過去に私が発言してきたさまざまな「男性に対する同情論」を踏まえてのことだと思います。
kakuさんは男を甘やかすのは愛ではない、と言います。それは正しい理屈ですね。

しかし、「貧しさに負けるのは」 で書いたように、やっぱり女って男に比べて強くたくましいんですよ。適応能力もあるし柔軟でストレス解消法も難なく手に入れるし。そういう男女の差を前提にしないと、ただ、人間としての「同位」「同権」だけでこの問題は語ることはできないと思います。

私はどちらかというと、男女問題は、理屈より科学的事象としてとらえてしまうほうなので(そしてそれはたぶん正しい)、おそらく、kakuさんとの「男女観」がかみ合うのは難しいように思います。多分に感覚的なものでもありますから。

でも、だからといって女性が困っている事態を放置して良いとは全然思いません。人間社会は変化し続けるものです。ただ、kakuさんのようにあまり威勢良く男性をせっつくのでなく、少しずつ変わってもらうしかないと思います。

ものごとは何でもかんでも理屈じゃない。女性の優しさが物を言う場合だってあるんです。それはkakuさん自身が普段から、何の疑いもなくやってることに違いないのです。

珍獣さんへのレスの中で私は、「これを理屈をもって変化させると、たぶん、それは女性自身に都合の悪いこととなってはねかえってくるような気がします。」と書きましたが、「都合の悪いこと」より「好ましくないこと」のほうが適切だと思いますので言い換えます。

私は「若い女はワガママだ」と言ってるのでなく、言わせてもらえば、「男女関係のからくりというものに気づいていないんじゃないですか」

kakuさんが、あのように威勢良くパキパキシャキシャキした文章を書いて旋風を巻き起こすのを、しとやかで物静かな実物を知っている私としては、ハラハラしながら見ています。

インパクトのある文章は人をハッとさせるけれど、一方で、女性ならではの優しさはきっと男性を動かしますよね、私はそう思います。

最後に、kakuさんのまわりには、すごいイイ女性がいっぱいいて、しかも彼女らは、背が低くて、デブで、ハゲで、オヤジ顔で、女性受けのする気の利いた会話ができなくて、それでも中身さえ良い男であれば喜んでお付き合いしてみる、という女性たちばかりなんですね?

それはものすごい希望です。やはり「お見合い」が必要だ。

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コメント

kakuさんへのメッセージにも関わらず,先にコメント入れちゃう不躾者をどうぞお許しくださいませ.

私がまだ20代前半のほんの小娘の頃,友人は同じ大学の男の子とたいそういいムードでした.なのに彼女は,彼のことを「ただの友達」と言い張り,日夜合コンに向かうのです.すごく不思議だった私に,ついに彼女が本音を打ち明けてくれました.

「彼のことは好きだ.一番心の許せる人だ.でも自分は,一般的レベルと比べて外見で劣る.そして彼も同じように,外見的に劣る.だからその二人が付き合っていると,周囲にブサイクな者同士でお似合いだと見られるのがイヤだ」

私はそのとき,『なるほど.ときどきびっくりするような美女と野獣カップルに出会うのはそういうことか』と思いましたね.
外見が美しく内面も成熟している女は,一緒にいる男の外見で左右されないのだ.『あんな素敵な女性が惚れる男だから,きっと内面の素晴らしい野獣なんだろう』って思われることはあっても,決して彼女の価値を下げるものではない.
そんなことを意識してはいないけど,少なくとも前述の友人のような思考は,そこにはないでしょう.

ちなみにその友人は,30歳でその彼と結婚しました.彼女の内面が熟すのに,それだけの時間が必要だったんだろうと思ってます.

なんでこんなことを書いたのかというと,この一連のやり取りの中で,なんとなく男性の外見に左右される女性の方が一般的だという流れのような気がしたから.
少なくとも私の周囲では(自分も含めて),年齢を重ねたいい女ほど外見にはこだわらないように見えます.

でも,もちろん生理的に受け付けない男もいます.私の場合,それは単純な外見ではなく,全体的な不潔感だったり,話すときの視線だったりという挙動やしぐさまで含まれています.いくらいい男でも,目つきが陰険だったり言葉が粘着質だったりすれば,生理的にNGです.
だから外見だけでの足切ラインは,意外と低いと思うんですよね.

また「シャイな男性」というのも実は曲者で,単純にコミュニケーションスキルが足りない場合もあるでしょう.特に同じ職場に女性がいる場合は,女性からサインを送っているときもあって,そのサインを上手く受け取ってあげれば転がっていくのになぁ~と思うこともあります.まぁそういうときは,女性が一歩前に出てあげればいいんですけどね.

私が,一番難しいと思うのは,出会うチャンスのない職場にいる「シャイな」人たちです(男も女も).もしそこに「シャイな男性」がいたらそれはもう,誰かが奔走してあげる他ないでしょうね.そこは私も,よくわかります.

えぇ~っと,この辺で唐突にまとめ.
自分の外見に自信のない男性は,若くて従順な女性をターゲットにするより,それなりに恋愛を重ね,内面を充実させた一見難攻不落ないい女を狙ってみる・・・という作戦はいかがでしょう?

投稿: とと | 2006年4月20日 (木) 23時31分

>ととさん、

独身時代にOLのグループとスキーに行ったことがあって、その時聞いた会話思い出しました。
OLの1人「私ね、このごろ欽ちゃん(コント55号萩本欽一)がいいなって思うの」
先輩OL(30歳ぐらい)「よかったじゃない。あなた成長したのよ」

オトナの女は男の外見にこだわらない、というのは今も昔も変わりませんね。

成熟した女のオトコ観を知り尽くしているはずのくらたまの「たとえ内面が良くてもラサールのような外見の男とは結婚したくないんだよね」発言にはなおも疑問が残りますが、女ごころも複雑なんでしょう。

kakuさんが怒りをもって告発する居住地域の軽佻浮薄なコマダム連中は成熟する前に結婚しちゃったんでしょうね。これからも成熟するかどうかわかりませんが。

やはり、ねらい目は、30代40代オトナの女性ということになります。独身男性のかたがた、若い女ばっかり追いかけないでくださいね。
30代40代の独身女性も、ととさんが言うようにサインを上手く受け取ってあげてください。

ととさんの登場で、一応の着地点を見た気がするのですがどうでしょうか。

>私が,一番難しいと思うのは,出会うチャンスのない職場にいる「シャイな」人たちです(男も女も).もしそこに「シャイな男性」がいたらそれはもう,誰かが奔走してあげる他ないでしょうね.そこは私も,よくわかります.<

これです、これです、私が一番言いたいのは。 
やっぱりお見合いは必要だ。

>でも,もちろん生理的に受け付けない男もいます.私の場合,それは単純な外見ではなく,全体的な不潔感だったり,話すときの視線だったりという挙動やしぐさまで含まれています.いくらいい男でも,目つきが陰険だったり言葉が粘着質だったりすれば,生理的にNGです.<

これも同感。やっぱり、不潔感や、不快な目つきや仕草や喋り方は内面を反映していると言えます。

しかし、問題は30代40代の独身男性がこういうやりとりを読んでてくれるかどうかなんだよねー。


投稿: robita | 2006年4月21日 (金) 09時07分

robitaさん、

恐らく私の見ている「未婚女性」と、robitaさんの見ている「未婚女性」が違う性質の女性であるという事が最大のズレではないでしょうか。

私も「優しさ」の無い女性は嫌いです。だから友人になりませんし初めからカウントしません。ただし、私の考える「優しさ」は、「誠実さ」から多分に派生しているもので、それは人間として男女を問わず備えていてほしいもの、であります。

その様な「優しさ」は、「未婚女性」だけが備えねばならぬものでもないし、まして、私の周囲の未婚女性はむしろ世間一般に比して備えていると思います。robitaさんの仰り方だと、「未婚女性」は優しさが足りないから未婚なんだ、と言う風にしか聞こえません。それは私からすると根拠がありません。「優しさ」の無い既婚女性だって山ほどいるでしょう。同時に男性も。

しかし、robitaさんの仰る女性らしい「優しさ」が、口調や所作や態度にあるのだとして、そうだとしても、それは各々カップルの好みに拠って異なるものなので普遍的なものとして語ることは出来ないと思います。

その「女性らしい優しさ」で動く男は動けば良いし、うちの亭主みたいに叩かれてナンボ、と言う男はそれで動けばよいのだと思います。オババはコツコツmatchmakeするのみ。割れ鍋に綴じ蓋…いい言葉です。でも、優しさは目的ではない、と私は思いますけどね。

>最後に、kakuさんのまわりには、すごいイイ女性がいっぱいいて、しかも彼女らは、背が低くて、デブで、ハゲで、オヤジ顔で、女性受けのする気の利いた会話ができなくて、それでも中身さえ良い男であれば喜んでお付き合いしてみる、という女性たちばかりなんですね<

ええ、すごいイイ女性がいっぱいいます。

そして、「大女で、デブで、地黒で、ブスで、しかも、男性受けする気の利いた会話が出来なくて、それでも中身が素敵な女性と、少なくとも会ってみよう」と言ってくれる男性は、女性に比して数倍少ない。これでどうして「女は外見重視」と言われるのか理解できません。

>kakuさんが、あのように威勢良くパキパキシャキシャキした文章を書いて旋風を巻き起こすのを、しとやかで物静かな実物を知っている私としては、ハラハラしながら見ています。

そそれは、ごめんなさい…わが家系は代々男ばかり、その環境の延長で口を開けば災いの元。それで外では“お口にYKK”して生きて来ましたが、blogだと自分ひとりで喋っているのでどうもいけません。

オブラートの食感がどうしても嫌いなワタシ、さてどうするかべきか(ジ、ジ、ジ、ジ…ジッパーを少し閉める音)。


投稿: kaku | 2006年4月21日 (金) 10時45分

>kakuさん、

「優しさ」についての考察はそのとおりと思います。
だから、シャイな独身男性をもう少しみんなで優しくサポートしてあげましょう、急がず、少しずつ変化を促しましょう、ということなんです。

とにかく、オトナの女は男の外見にこだわらない、という結論に達したわけですから、あとは「出会いの場」という現実的な話が盛り上がればいいなと思うのですが、「合コン」とかいう場は一応あるんですよね。こういうのってどうなんでしょう。

投稿: robita | 2006年4月21日 (金) 11時53分

端からすみません。このお話すごく面白いです^^自分でも記事にしたいなあと思うのですが、いい題材がありません。トホホ。
robitaさんの話も、kakuさんの話も「ふむふむ」と賛同します。いやー面白い。それこそ、robitaさんの周りの独身者とkakuさんの周りの独身者をマッチングさせれば上手く行くのかなと考えてみたり。
私が思うに、こればかりは縁とタイミングだから、結婚をしたいと思ったらタイミングはあっているわけで、あとは縁ということで、たくさんの人と会うことだと思います。そのうち、自分がどのラインで落ち着くのがいいのかわかるのではないかと。何と言っても、私も晩婚。今の夫に出会わなければ、結婚してなかった組ですから。問題は、「とにかく結婚をしたい」と思うかどうか。次に「たくさんの出会いがあるかどうか」なのではないかと。
うんで、合コンって難しいです。数人対数人だから、ある人を気に入っても、その人が自分を気に入ってるかどうか確かめるのに労力がいる。まずは、結婚したいと言う気持ちの温度がどれくらいかというのもある。だから、やっぱり、1対1で合わせたほうが簡単なんですよね。ある人のために合コンをしても、他の人を気に入られたりする。短い時間だと、やはり強引な人、マメな人、外見が良い人が優位になってしまうのですねえ。
みんな躊躇せず、お見合いオバチャンになればいいのにと思う私です。会ってなんぼですものね。

投稿: ぐーたん | 2006年4月21日 (金) 13時41分

>「出会いの場」という現実的な話が盛り上がればいいなと思うのですが

ふむ。
「割れ鍋・綴じ蓋研究会」サイトでも立ち上げますかー。確か私のココログなら複数で運営するサイト作れます。

少なくとも、今までrobitaさんがお書きになってきたことと、ワタシが書いてきた事を一つのサイトにまとめるだけでも面白いかも。あと任意で付け足してもらって、後に男女双方から各々のオピニオンを書き込んでもらっていく。

そのうち「同感!」とかなるmatchmakeが起きたところで、控えのオババたちがすかさず「いつにしましょうか?」とかって割ってはいる(笑)。

スタッフ(オババ、サイト技術者など)および、メンバー急募!!!!ですね。

投稿: kaku | 2006年4月21日 (金) 21時12分

>ぐーたんさん、

>それこそ、robitaさんの周りの独身者とkakuさんの周りの独身者をマッチングさせれば上手く行くのかなと考えてみたり<

私の知ってる独身者なんて50代後半ですよー。30代のお嬢さんに定年間近の男性紹介するなんてあんまりだ。
あ、そうか、50代独身者と今の30代40代独身者ではずいぶん事情も感覚もちがいますよねえ。kakuさんと私の意見のズレはそういうところからきてるんですね。

>私も晩婚<

私も晩婚。

>「とにかく結婚をしたい」と思うかどうか<

そうなんですよ。それを表明すれば、まわりで動く人も出てくるんじゃないか。

>合コンって難しいです<

なるほど。
私も「ああなってこうなって」と、その場を想像するだけで、難しいだろうなあとなんとなく思っていました。
それは結婚業者が主催する「お見合いパーティ」みたいなものでも同じだろうと思います。

>みんな躊躇せず、お見合いオバチャンになればいいのにと思う私です<

賛成。やっぱり、ここに落ち着きますね。

投稿: robita | 2006年4月22日 (土) 09時45分

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