金儲け
村上ファンドの村上世彰氏が逮捕された。
インサイダー取引という犯罪の容疑だ。
しかし、この犯罪を犯してなかったにしても、村上氏は世間から、批判的な目で見られ続けていた。
「額に汗して働く人が憤慨するような不正を困難を排して摘発していきたい」、ある検事さんはそう言った。
不正はぜひとも厳に正してもらいたい。
しかし、マスコミや大衆の「金を右から左に動かすだけで莫大な利益を得るのはいかがなものか」との大合唱はいかがなものか。
みんなそんなに立派なのか。
本音を言えば、できたら昨日買った宝くじで1000万円当たってほしいと思っているはずだ。持ち株が倍に値上がりするのを心待ちにしているはずだ。拾った1000万円から謝礼金の100万円でも手に入ったら、なんて思っているはずだ。
私もほしい。お金がほしい。
我々は、「額に汗して働くことは尊い」ということをわかってさえいればいいのである。
そしてそのことをきちんと子供に伝えさえすればいいだけのことなのである。
金の儲け方はいろいろだ。
額に汗して肉体労働に励む人もいれば、鍛えぬいた頭脳を駆使して、株取引で儲ける人もいる。
村上氏は何もせず儲けたわけではない。ものすごいリスクも背負った。その覚悟があった。
金を儲ける人間に対するやっかみが「額に汗して働くことなく」という美辞麗句に変えられ多用されすぎてはいないだろうか。
「法律の範囲内でお金儲けをして何が悪いのですか」という村上氏の言葉は、出る杭を許さぬ日本社会へのひとつの挑戦状だとも思う。
・・・・・・・、と昨日までは思っていた。
しかし、今日のワイドショーなど見ていると、結構、村上擁護のコメントは多く見られた。
もちろんインサイダー取引は不正であるし、それを認めた村上氏は処罰されるべきではあるのだが、村上氏が風穴を開けたことに対しては好感を持っている人も少なくないようだ。
日本も変わってきたのかな、と思う。
その変化が良いことなのか悪いことなのか、人によって価値観はさまざまだから、どっちとも言えないのだが。
ワイドショーのコメンテーターたちの中で、室井佑月という作家が、「アタシ、この人個人的にキラーイ。なんかエリートの匂いプンプンさせててェ~。物事を損得勘定だけで決めてるみたいでェ~」というコメントを発していた。
この人は資本主義社会とエリートが嫌いらしい。
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コメント
>この人は資本主義社会とエリートが嫌いらしい。
私はこちらには大した反感は抱いていません。ただよくわかんないんですね。このチンチクリンもあのおデブさんも、プロ球団の買収などやたらと目立つことして何したいの?
そう言えば、かつて日本の不動産会社がニューヨークのロックフェラー・センターを買って、ただ反感を抱かれただけでした。ロンドンの旧市議会議事堂も日本企業が買収するらしいと騒がれて、反感を抱かれました。いずれもバブル絶頂の頃です。
人でも会社でも、儲け過ぎるとまともな判断力を失うのでしょうか?
投稿: 舎 亜歴 | 2006年6月 6日 (火) 22時52分
>舎さん、
>私はこちらには大した反感は抱いていません<
因みにこの室井佑月という人は、反米反ブッシュで凝り固まっているようです。
>かつて日本の不動産会社がニューヨークのロックフェラー・センターを買って、ただ反感を抱かれただけでした。ロンドンの旧市議会議事堂も日本企業が買収するらしいと騒がれて、反感を抱かれました。<
やはり、日本人には経済界での大きな仕事というのは似合わない、というか、分不相応なのでしょうか。
群を抜く才覚と度胸でなにかドでかいことをする大物は期待できず、せいぜいどんぐりが寄り集まって背比べをするのが似合ってるということなのかな。
結局堀江さんだの村上さんだのという人たちは、昔からたまに出現する兜町の風雲児のたぐいに過ぎないのでしょうかね。
投稿: robita | 2006年6月 7日 (水) 09時30分
冷静なご指摘で、まさにそのとおりですね。そもそも、お金を儲けること自体が悪であるはずもない。法律の範囲内であれば、それは自由(というか、お金がないほうが不自由ですが、、、)と言えます。
ここで言いたいのは「お金さえあれば何でもできる」というのは、一種の「平等思想」だってことなんです。だって、どんな出自であれ、人種であれ、「お金さえあれば」良い、としたわけですから。
そうじゃないとしたときに。例えば、「日本人には」お金を持っていても「土地は売らない」とした時期がアメリカにありました。大東亜戦争のきっかけになりましたね。この「土地」を、たとえば「エンパイアステートビル」に置き換えたときにどうでしょう?同じ論理が成立します。
ホリエモンも村上氏も「カネさえあれば買えるのが正義だ」と言って「俺たちにも、既得権益をよこせ」と言ったのです。そうしたら既得権益を持っている人は「いや、お金では売らない」と。
いったい誰のためなんだろう、と思っております。
投稿: single40 | 2006年6月 7日 (水) 11時49分
>singleさん、
その昔南米や北米で日本人移民が勤勉さを発揮して成果をあげたら排日運動が起こった、というのも同じようなことでしょうか。
ただ、村上氏のやり口のあくどさは徐々に明るみに出つつあるようです。
頭脳も舌も体も全てフル回転させて休むことなく働いたのは事実でしょうが、やはり気持ちがファンドを大きくすることだけに集中してしまって暴走してしまったのでしょうね。
投稿: robita | 2006年6月 7日 (水) 21時08分