庶民感情
朝日新聞土曜版に福井総裁の件について、「庶民感覚批判」にブレーキをかける文章が載っていた。
最後にこう結ぶ;
私の知る福井俊彦氏は、利殖に全く興味ない人である。宴席は好まず、ゴルフもコンサートも奥さんと一緒で、子供がいないためか、若い人との交わりを好む。意欲ある若者への応援を厭(いと)わない。
見かけはソフトで如才ないが、なかなかの熱血漢だ。なにより金融政策への情熱と能力は抜きんでている。英エコノミスト誌が「世界一の中央銀行総裁」と評したほどだ。
美徳まで吹き飛ばすとしたら、失うものは大きすぎる。
もちろん、こういう意見に対して、人柄と疑惑は相殺されるものではないという反論はあるだろう。当然だ。
福井総裁の人となりを知っているわけではないし、インサイダー取引というものについての知識もないので、私にはこの件についてあれこれ言う資格はないが、福井総裁は、色々な局面で、ある意味「ずる賢さ」が足りなかったのかもしれない、となんとなく思う。
この「なんとなく」の空気は、「辞任要求の大合唱」と同じくらいのパワーで静かながら世の中に漂っているような気もする。
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コメント
はじめまして、ととさんのブログから来ました。
朝日新聞の引用していらっしゃる箇所、私も、読んでいて、ココロにとまったので、ここに初コメントです。
この件では、今朝の朝日でもまた色々出てきたようですね。
私は、「福井氏はきっと、こういう方であろう」という期待も込めて、幾度も書いたりしたけれど、だんだん怪しくなってきました。よろしかったらお訪ねください。
投稿: 街中の案山子 | 2006年6月29日 (木) 09時58分
>街中の案山子さん、
あれ、初めましてでしたっけ?
前にコメントいただいたような気がするんですけど。思い違いかな?
福井さんが日銀総裁を辞めるべきかどうかについては、それが日本の経済にとって良いことなのかどうか、冷静に考えてもらいたいですね。
今日、私のところへのアクセスがすごく多いのでリンク元を見てみると福井総裁についての記事を集めたところに入れてありました。http://www.blogmill.jp/detail/0604110914415698.html
その中に「筋から行けば、福井氏は辞任するべきと思うが、現実的には、辞任しないほうが良いと思う」と書いている人がいて、私としては、それが妥当なんじゃないかと素人ながら思いました。
投稿: robita | 2006年6月29日 (木) 13時53分