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2006年8月 1日 (火)

薀蓄と屁理屈の男

kakuさんのところで、TVドラマ「結婚できない男」についての記事を読んだ。
kakuさんはこのドラマを一回も見ていないとのことだが、私はいまのところ全部見ている。
前回は、「トリック」ファンである末息子も「上田教授(「トリック」の役)とキャラかぶってるよ」と笑いながら見ていた。
阿部寛演じる主人公桑野信介の、40才を過ぎて独身の理由は、独り暮らしの気楽さを手放せないことと、女性の扱いに全く慣れていない、ということのようである。

喋ることといえば薀蓄や屁理屈や皮肉ばかりで、せっかく知り合った女性たちを怒らせてしまうことしばしばである。

女性ってこんなことで怒るのかぁ、と私なんぞは思うのだが、とにかく女たちは腹を立て、「こんな男と結婚する女なんているのかしら」と姦しく陰口をきく。

薀蓄、屁理屈、皮肉、それだけを取り出すと、いやな男、ということになってしまうが、要するに、「誰が」それをするかという個人の問題だ。
魅力のない男が薀蓄屁理屈皮肉をふりまけばイヤミになるが、それをする男自体が信頼できれば、言葉がキツイとか皮肉っぽいとかのことは特別問題にならないどころか興味深い個性となることもある。

女性を喜ばせるような言葉や気遣いはないし、逆に意地悪な言い方をしたり毒舌を平気で発する、そういう男が私の身近にもいないではない。しかしその彼が男女を問わず友人が多く、40年近く連れ添った妻との関係も良好なのは、根が嫌な人間ではなく教養も見識も人並みに備わっていて楽しく会話ができるところにあると思う。心優しい妻から時々「あんな言い方したら失礼じゃないの」などと苦言を呈されるが、多少は反省はするものの一向に改める様子はない。
薀蓄や屁理屈は、受け取る側の、その人に対する好悪の感情に左右される「セクハラ」と似たところがあるかもしれない。

ところで、ドラマの中の女たちはデリカシーのない男の発言にいちいち腹を立てるが、現実の女性たちは男の真の価値を見抜く力を持っていないのだろうか。
そんなことはないと私は思う。
会話が上手で、洒落たレストランやバーを沢山知っていて、気配りがあって、・・・って、そういうことさえできたら女性はなびくかといえばそんなことはない。
「いい女」ほど、男の中身を見るものじゃないか。
そして昔より確実に「いい女」は増えていて、男を見る目も肥えていて、彼女らは別に「甘い言葉」なんか求めてないと思うのだがどうだろうか。

結婚したくば女性に気に入られるようにすればいい、とも思うが、それでは信介のような面白キャラの男はいなくなってしまい、世の中はつまらなくなる。

かといって、ぶっきらぼうで偏屈な男に女性の方から近づいてなんとかその気にさせてはどうか、などというのも、男の自立心はどこへ行った、という情けない話になってしまう。

やはり、昔ならば「お見合い」で結婚できていた要領の悪い(女性の扱いに関して)男たちが、現代では行き場を失っているということなのか。

これらのやっかいではあるが面白みのある男たちと、「車庫」に入ったままの「いい女」たちを活用しないで放置しておくのはなんとも・・・MOTTAI-NAI

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過去にこんなのも書きました。

          ↓

「望む相手がみつからない」 

「ほんとに中身さえ良ければ?」  

                      

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コメント

こんにちは!
『結婚できない男』毎回爆笑しながら見てます。
「いるいる、こういう男いる!!」と言う感じでしょうか。

私としてはRobitaさんと意見が異なるのです。今は女性も1人で生きられる。また男社会の中で戦っている。だからこそ、優しい言葉のかけられる、癒されるマメな男が求められるのではないかと。または、反対に、働かないで良いほどの財力が求められるということでしょうか。
中身云々なんて、当たり前すぎる話で。
家に帰り、夫が夕飯の一つでも作って待っていてくれようなら、それだけで、夫を愛しく思う。そんな感じですね。あら~、これでは男女が反対でしょうか。
いえ、毎日でなくていいんですよ。たまにで。
屁理屈こねてばかりいても、嫌味ばかりでも、たまにある気遣いとか優しさで女の気持ちは持つのだと思います。
人を愛せば、その相手には優しくなるのだと思います。その優しさに触れた時、女も落ちる。屁理屈男がどう変化するのか楽しみです。

投稿: ぐーたん | 2006年8月 1日 (火) 11時45分

>ぐーたんさん、

>今は女性も1人で生きられる。また男社会の中で戦っている。だからこそ、優しい言葉のかけられる、癒されるマメな男が求められるのではないかと<
>中身云々なんて、当たり前すぎる話で<

あっそうかぁ、そうですよねえ。
もう男も女もそのメンタリティを変化させてしまっている、確実にそういう時代なんですよね。
現代の女性って考え深い「大人の女」が多いと、私は実感しているんです。若い世代と意見交換できるのは、主にブログを通してぐらいしかないんですが。
私の世代の若い頃ってこんな話してたっけ?いやみんなもっと幼かったような・・・、そんな気持ちにさせられます。
やはり、社会に出て男性に混じって働くようになると、どんどん賢くなるんですね。
そのことが男たちに「あせり」を感じさせるのかもしれませんが。

>家に帰り、夫が夕飯の一つでも作って待っていてくれようなら、それだけで、夫を愛しく思う。<

ふむふむ、なるほど。

>屁理屈男がどう変化するのか楽しみです<

せっかく面白いドラマなのだから、結末でがっかりさせてほしくないですね。

投稿: robita | 2006年8月 1日 (火) 12時54分

最近「トリック」をビデオで見ています。そんな縁で、つい阿部寛の↑のドラマも一度見たのですが、お楽しみドラマだから、別に無問題なのですけれど、現実の「結婚できない男」とは、これとは全く違う世界の話に思います。現実の結婚できないであろう男たちって、絶対ドラマの阿部寛とは違います。きっとお医者さんと結ばれるのだろうと、先を読むのは早すぎですか(笑い)。

投稿: 街中の案山子 | 2006年8月 1日 (火) 13時04分

>街中の案山子さん、

>現実の結婚できないであろう男たちって、絶対ドラマの阿部寛とは違います<

そうなんですよね。
実は私もそういう考えを述べた記事をいくつか書いています。
よろしければ → 
「お見合い」 http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post_62e9.html
         
「男の魅力」 http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_3e65.html
         
「女は面白い男に惹かれる?」 http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/post_7424.html

アベちゃんはそれなりに独身男の悲哀を出そうと努力してはいるようですけどね。
セリフがおかしくて毎回笑いながら見ています。
「トリック」の笑いもお気に入りです。

投稿: robita | 2006年8月 2日 (水) 09時59分

robitaさん、こんにちわ。
kakuさんの記事をよんで、robitaさんの記事もよんで、
わたしも書いてみました〜 『結婚できない男』について。
TBさせていただきます。

>会話が上手で、洒落たレストランやバーを沢山知っていて、気配りがあって、・・・って、そういうことさえできたら女性はなびくかといえばそんなことはない。<

一瞬くらくら靡いてしまうのが女の性ですが(笑)
家に帰るまでとか、次に会うまでとか、そういった時間に我にかえるのも、現実的な女の性… でも、たまには夢をみせてくれる男性の方が人気なのは仕方がないですよね。

投稿: 珍獣 | 2006年8月 3日 (木) 13時52分

robitaさん、
記事に取り上げてくださりありがとうございました。
続編書きました!TBも送らせていただきました。

投稿: kaku | 2006年8月 3日 (木) 22時08分

robitaさん、どうしてもこのネタには反応してしまいます(笑)トラックバックさせていただきました。
実際の話、40過ぎた独身男は蘊蓄と屁理屈が多いです。。。

投稿: single40 | 2006年8月 4日 (金) 09時09分

>珍獣さん<

>一瞬くらくら靡いてしまうのが女の性ですが<

私の経験ですが、お見合いした男性で、気の利いた会話もできず、お酒を飲む場所にも慣れていない人がいて、後で友だちと「お酒の頼み方も知らない男性なんてちょっとね」などと残酷な批評をしたことがあります。
もう1人、同じように洒落た楽しませ方を全く知らない男性に出会いましたが、こちらのほうはそんなこと全然気になりませんでした。
珍獣さんが以前、「会った瞬間からソールフルなものを感じられたら」と書いていらっしゃいましたね。
一目惚れというのではないけれど、「この人いいな」と思うかどうかで、細部が問題にもならなくなります。珍獣さんはどうでしょうか?
(因みに後者の男性は今の主人です)

投稿: robita | 2006年8月 4日 (金) 09時39分

>kakuさん、
>single40さん、

そちらのブログにコメントしました。

投稿: robita | 2006年8月 4日 (金) 09時53分

robitaさん、おはようございます

>一目惚れというのではないけれど、「この人いいな」と思う<

これがあれば、自分より背が低くても気にならなくなりますよ(笑)
robitaさんは、こういう方(=ご主人様)とお見合いで出会われたようですけれど、そんな会った瞬間から受け入れられる人というのに、ひとつの人生で何回会えるのかな?と思います。そのまま結婚される方はもっと少ないかもしれません、ラッキーですねrobitaさん!

だから、それ以外の場合は、装飾的な部分で補おうとするものではないでしょうか、楽しくお酒が飲めたらそれでもいいわけですから。それも、男女が出会うための工夫なのかな。

投稿: 珍獣 | 2006年8月 4日 (金) 09時57分

>珍獣さん、

正確に言うと、会った瞬間ではありません。
私の思い描く伴侶像とはほど遠く、軽薄な感じがして、最初はお断りするつもりでした。
直接電話かかってきちゃったのでしぶしぶ2回目会いました。その時少し印象が変わりました。
惰性で3回目会った時、「もう少しおつきあいしてみようか」と。
ま、そんな感じです。

投稿: robita | 2006年8月 4日 (金) 15時43分

robitaさん、こんばんわ。

ということは、ご主人様にとってrobitaさんが一目惚れでしょうか?
わたしのような積極的に結婚という幸せはつかみにいけない女としては、うらやましいお話。こちらが受け入れる事ができて、相手がストーカーでもなくてという微妙なラインをすんなり通ってこられたのですね。

投稿: 珍獣 | 2006年8月 4日 (金) 23時06分

>珍獣さん、

>ということは、ご主人様にとってrobitaさんが一目惚れでしょうか?<

じゃなくってえ、
男の人は「そろそろ年貢の納め時かな」と思った時に、よほどいやじゃなければ、見合いでセッティングされた相手に対して積極的になるもんじゃないですか。
結婚相手にこだわりを持つ女性の、そこのところが男性との違いなんですね。
それより、珍獣さんのようにとっても素敵で控えめでガードの固い女性は、やはりお見合い向きなんだろうな、と私は思うのです。

投稿: robita | 2006年8月 5日 (土) 10時29分

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