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2007年1月18日 (木)

「華麗なる一族」

「テレビドラマ見ました」に、RIEさんからご意見をいただきました。
面白い問題なので、記事にします。

>長髪あり、パーマありの時代でした<

ええ、そうですね。若者はさまざまな格好をして自由を謳歌していました。
そして就職活動に入ると、髪を切り始めたんですね。
判で押したように髪を七三に分け、紺やグレー系の背広に身を固め、会社勤めに突入して行きました。
企業人であれば、しかも営業活動に携わる者であれば服装や髪型はとても大事な問題だというのは昔も今も変わりはないと思いますが、特にあのドラマの舞台となる時代は私はリアルタイムで生きていましたので、その「判で押したような企業人の服装」への変わり身の早さが一つの象徴的風景として心に蘇ります。

たしかに、プライベートでは若者は色々なファッションを楽しんでいたのかもしれません(私の知るかぎり企業人でプライベートでもキムタクのような格好や髪型をしている人はいませんでしたが)。
でも、冒頭のシーン。商談を終えて出てきたキムタクの姿は街並みから完全に浮いていました。私の見間違いでなければカラーシャツに派手な色(オレンジだったかな?)のジャケットかなんかではありませんでしたか?
あの時代でも、電通とか博報堂とかいう広告代理店などファッションセンス自体を問われる業界では割合自由な服装をしていたようですが、鉄鋼業という堅い会社の専務という立場であればなおのこと、あのようないでたちは現実的ではない、と思った次第です。

それでも、服装については百歩譲るにしても、あの髪型です。
パーマの髪を後ろになでつけて、後頭部を盛り上げてとんがらせるというのは、ここ数年の流行ではありませんか。昔はオールバックにしても後頭部を盛り上がらせることはしませんでした。
第一、勤務中とプライベート時を区別して、服装は変えられるにしても、髪型はそうそうパーマかけたり取ったり、切ったり伸ばしたりそんなめまぐるしいことできないですから。

・・・・とまあ、当時をよく知る者として、そういう細かいことが気になって、現実味が薄れるとなんだかしらけてしまうのですが、考えてみると、あの時代の企業人の格好をそっくりそのまま「あの」キムタクにさせるとなると(髪を七三に分け、ドブ鼠色の背広を着せる)、これはもう真面目なドラマでなく、お笑いというかコントの様相を呈してきてしまうでしょう。ですから、あれはあれで仕方がないのかな、とも思います。要するに、キムタクに鉄鋼会社の専務役をやらせるのは無理がある、ということだと思います。

さらに、考えてみますに、あのドラマ自体が現実離れした設定ですので(一応、モデルとなった企業や出来事はあるらしいのですが)、全体を面白いファンタジーとしてとらえるのであれば、キムタクがどんな格好をしようが何もいちいち目くじらをたてることもないわけで。

要するに、「細部の描写にこだわらずともただ楽しませてくれればそれでいい」とする人もいれば、「大作と言われる社会派小説をドラマ化したものであればなおさら現実的な細部」が気になる私のような人間もいる、という、世の中にはいろいろな人間がいるものですね、というお話でした。

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コメント

随分と高度なドラマですね。私のブログでも何本かのドラマにリンクしていますが、robitaさんは多分観ないものだと思います。

時代考証の誤りなんて時代劇や歴史ものではよくあります。あくまでエンターテイメントなので。

私が常々疑問に思うのは映画やドラマのクレオパトラです。本当はギリシア風の髪型と服装のはずです。あのユリウス・カエサルの気持ちをつかんだのは有名ですが、多くのローマ貴族同様に彼も少年時代にギリシアへ留学しています。そうした人物の気を惹くにはギリシア的教養とセンスのはず。実際に出土するクレオパトラの貨幣や彫像はギリシア風です。

やはりエンタメ、時代考証は正確にしきれないようです。

投稿: 舎 亜歴 | 2007年1月22日 (月) 00時12分

>舎さん、

>私が常々疑問に思うのは映画やドラマのクレオパトラです。本当はギリシア風の髪型と服装のはずです<

そうなんですか。
歴史好きのクレオパトラは少女の頃アレキサンダー大王に憧れていて、いつかこのような英雄が現れて自分を支えてくれるはずだと夢見ていた、と聞いたことがあります。ギリシャ文明に並々ならぬ興味を持っていたということでしょうか。

>時代考証は正確にしきれないようです<

写真もないし、目撃者も生きてないですもんね。

投稿: robita | 2007年1月23日 (火) 09時53分

>クレオパトラは少女の頃アレキサンダー大王に憧れていて

クレオパトラがいたプトレマイオス王朝はアレクサンダー大王指揮下の将軍が建てたものです。歴代の王はギリシア人で、エジプト語(当時はアラビア語ではない)が話せた君主はクレオパトラ7世(世間一般で言われるクレオパトラ)だけです。

どう考えてもカエサルに会う時はギリシア風の髪型と衣装だったはずというのはこうした理由です。エンタメの上ではエジプト風にした方がエキゾチックな情緒が出るのでしょうが。

投稿: 舎 亜歴 | 2007年1月31日 (水) 19時28分

>舎さん、

>クレオパトラがいたプトレマイオス王朝はアレクサンダー大王指揮下の将軍が建てたものです<

そうなんですか。詳しいですね。
そういえば舎亜歴さんのお名前はアレキサンダーからでしたよね。

投稿: robita | 2007年2月 1日 (木) 09時36分

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