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2007年1月 1日 (月)

これでどうでしょう②

真魚さんにいただいたコメント二つ http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_f2e8.html#c8775066 http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_f2e8.html#c8879303 にお返事です。

>いえいえ、robitaさんの言われることは十分よくわかっています<

それなら、話は早いじゃないですか。

>「良い国を作りましょう」と言われたら、「ええ、そうですね」と答えるしかありません。それで会話は終わりになります<

終わらないですよ。だってそこから始めるんですから。
日本人が「国」を意識したことすらない、そのことこそが問題の根源なんですから。

真魚さんは、改正教育基本法の「職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。」という一文にムカッときて、
『ニートの問題の根本は、ワカイモンが勤労を重んじないからニートになっているわけではなく、非正規雇用になると正規雇用になる機会が極端に少ないというこの国のいびつな労働市場の構造に問題があります。改正教育基本法は、そうしたことには目を向けずに、ワカイモンに向かって「おまえたちが、きちんと働こうとしないからだ」。あるいは学校の教師に向かって「おまえたちが、ワカイモンに正しく勤労の意義を教育しないからだ」と言ってるようなものです。これはもう本末転倒です』
と仰っていますね。

でも、私が思うに、労働市場を整備しないという国も悪いかもしれないけど、働かない若いもんも褒められたものではないと思いますよ。両方に責任があるんじゃないですか。

それでも、「若いもんは悪くない、全て国が悪い」というのなら、それは、

すべては政治のせいだ、国のせいだ、というのはつまり、すべてを国家に委ねる「国家至上主義」と同一ではないんですか。それは、真魚さんが何より大事とされる「個人の自由」「個人の尊厳」と矛盾していると思うのです。

「個人の自由」にさせてほしい、しかし、責任は全部「国」にある、というのは虫が良すぎやしませんか。

政治が悪い、政治家が悪い、官僚が悪い、と皆さん悪口の言いたい放題ですが、そんなに悪い人たちによってこの国の政治が行われているのはいったいどうしてなんでしょうか。

「国」というのはつまり悪い「政治家」や「官僚」であり、その「悪者ども」と「我々健全で善良なる庶民」とは敵対するものであり、闘い続けていかなければならないのである!・・・という敵対関係の思い込みからいい加減に脱しなきゃいけないんだと思うんですよ。

「国」は「国民自身」であり、その「国」を良くするのは、我々国民でなくていったい誰がしてくれるというのでしょうか。

政治家や官僚を勝手気ままに批判しているだけではだめなんだ、国の構成員である自分たち自身のいったいどこがいけないのかを考えることこそ「国を良くする」ための第一歩なんだと、気付くことが大事なんじゃないですか。

法律を遵守することでちゃんと国民の義務は果たしています、その他のことには関知しません、というのでは国は良くならないんじゃないかなあ。

政治家が悪い官僚が悪い教師が悪い警察官が悪い経営者が悪い、全て制度が悪い、我々は悪くない、と言い続けるだけで果たして何か良くなるんでしょうか。
今の政府はだらしがない、こんな政府によって「愛国心」を押し付けられたらたまったもんじゃない、と「愛国心」嫌いの方々は仰いますが、そもそも国民というものは政府に満足したためしがありません。いつだって文句の言い放題です。「良い政府」が「愛国心」を言うならききましょう、というのでは永遠に「国を大事に思う心」なんて誰にも宿りません。

良い政治家、良い官僚、良い教師を育てる国のしくみや方針、それを我々が作らなければ誰が作ってくれるんですか。

報国心、愛国心がなければ、そんなことは実現しない。良い国にしよう、という志がなければ出発点にさえ立てないんです。

国という土台の上に国民の幸せがあるという教育を受けた子供たちの中から、志ある政治家や公務員が育っていくんじゃないんですか。

そういう道筋をつけないまま、すでに出来上がってしまった政治家や公務員を指して「あれらが悪い」と批判するだけの人たちには、国を根本から立て直す気持ちなどさらさらないのだと私には思えてなりません。

もう一点、
真魚さんも「愛国心は大事」と思っていて、でも、「それを教育基本法に書くのはなんだかなあ」と仰っています。

しかし、国民の教育の根幹を成す法律、この最大の権威にそれを言わせるのでなければ、いったいどこでそれを表明したらいいのでしょうか。誰が言ってくれるのでしょうか。
我々自身がそのように権威づけるしか方法がありません。

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コメント

robitaさん、

本年もよろしくお願い致します。新年そうそう、くどくて申し訳ないのですが、僕のブログの方でコメントを書きました。えー、毎度、同じことを延々と書いていますが、まあ、その同じことの延々の繰り返しの中から、なにか出てくるものはないだろうか、と思って同じことを延々と書きます(笑)。

投稿: 真魚 | 2007年1月 7日 (日) 12時17分

kakuさん、

(姑が嫁に言うような口調で)(笑)現状が合わないからといって、チャッチャと変える。そういうものではありません。近代つーのは、そういうものではありません。今の日本国は紛れもなく基本設計思想を持って作った国家なんです。明治維新と敗戦の占領時代にですね。

「ええ私ら一族は昔からここに住んでますがそれが何か?」というには確かにあります。しかし、その話を持ってくると少数民族の話をしなくてはならなくなります。ややしくなります。年末のNHKの行く年来る年を見てですね。つくづく思いました。ああっこの国はなんだかんだ言っても自然崇拝の神道なんだなと。日本人にとって、クリスマスもハロウィーンもサンクスギビングそして仏教すらも、実は神道なんです。汎神論ですから。みんな神様なんです。

【世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成を目指す】だけにするというのはいいですね。いっそのこと中国の漢詩みたく、例えば香港では誰でも知っているという(うーむ、ホントかな)「Once Upon a Time in China」の主題歌「男兒當自強」の一節

胸襟百千丈 眼光萬里長
(心は無限に広く 視光遥かなり)

誓奮發自強 做好漢
(自らを鍛えぬき 英雄になれ)

これでザッツオールにして、あとは自分で考えよというのがいいです。
本年もよろしくお願い致します。

投稿: 真魚 | 2007年1月 7日 (日) 12時20分

Robita-san,

明けましておめでとうございます。今年もよろしく。

<<ニートの問題の根本は、ワカイモンが勤労を重んじないからニートになっているわけではなく、非正規雇用になると正規雇用になる機会が極端に少ないというこの国のいびつな労働市場の構造に問題があります。

と真魚さんが書かれていますが、これはおかしいですよ。正直言って、会社で若い日本人の従業員を雇うことは難しいです。大学を出ていても、ほとんど”決断”する力を持っていません。その決断するための”考え”や”心の強さ”も持っていません。

正規雇用で雇いたい会社は沢山います。しかし、それに似合った人材を今の学校は”ゆとり教育”の名のもとやる気がない、競争力がない、グーたらな人間を作り上げていると思います。

この問題は教育システムの出力を見てだけの問題ではありません。娘の学校をどうするか色々調べる段階で決まって聞こえてくるのは、”公立の小学校・中学校”はダメだ。子供のころ以下の結果が見えている。お金があれば私立の学校に入れたい。

私は日本の市立の学校に中学2年生まで行きました。国際学校の高校2年生レベルの教育だったと感じました。今、東京の国際学校の小学校で教えてる内容は市立・区立の小学校をはるかに超えています。びっくりするしかありません。

使えない人を作り上げ、それを世間に出力している今の公立教育システム。その結果を企業の雇用体制だと説明するリベラル。だれが、今の教育システムの体制維持を叫んでいるのか?だれが、昔成功した教育メソッドの取り入れに反対しているのか?親が公立の学校に乗り込んだら門前払いになる環境を作ったのか?

このような学校を維持している人に”愛国心”を教えろといっても、無理があるのかもしれませんね。

正直いって、学校の民営化が必要かと。政府が学校を運営する必要はないですよね。最低限の事もできていない学校を今運営しているわけですから。失格です。

MikeRossTky


投稿: マイク | 2007年1月 7日 (日) 16時36分

Mike,

ほほう、正規雇用で採用された若者は、やる気があって競争力があると、採用されない若者は、やる気がなくて競争力がないと。これは、個人の話であって、大学教育の話ではないように思いますが。

学校の民営化とは、私立になって高い授業料になるということでしょうか。金持ちだけが学校へ行けるわけでしょうか。

投稿: 真魚 | 2007年1月 8日 (月) 12時24分

真魚さん、

企業は良い人材がいれば、その人材に対してそれなりの対価を払いますし、そのような人材を探します。

<<個人の話であって、大学教育の話ではないように思いますが

なぜ?大学で雇用できる人材をそだてれば、個人は雇用され、重要視される人材になるのでは?このプロセスは大学で始まるのではなく、小学校、中学校、高校でも関わらないと思うのですが。

<<学校の民営化とは、私立になって高い授業料になるということでしょうか。金持ちだけが学校へ行けるわけでしょうか。

スーパーマーケット・レストランは政府が運用しますか?すべての国民が必要とする食料を提供するシステムに政府が営業している例はありますか?

なぜ、食料の供給と言う重要なサービスが安価で提供されているのに、教育と言う制度は公立でなければいけないのでしょうか?

実際に公立の学校で教育費用として一人あたり幾ら掛かっているのでしょうか?アメリカではチャータースクールと言う形で市民が私立の学校を政府から生徒一人あたり”幾ら”で運用している例があります。Washington DCでは子供一人を教えるには200万円以上の予算で公立の学校は運営されています。私立の学校以上の費用です。競争がない環境の公立学校の問題点です。

なぜ、スーパーやレストランで安価な民営がされるのに、教育の民営化だと”学校は金持ちだけ”となるのでしょう?

リベラルの偏見では?

MikeRossTky


投稿: マイク | 2007年1月 8日 (月) 16時11分

マイクさん、真魚さん、
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
教育システムをどのようにしたらいいかというような細部については私にはよくわかりませんが、その「どのようにする」という主体たる人材をどのように作るかということを私は言っているので、真魚さん、また同じことを繰り返すことになるかもしれませんが(笑)、今日のエントリーにします。

投稿: robita | 2007年1月 9日 (火) 15時37分

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