謝らなくてもいいのにねえ
「健全」発言で柳沢さん、お気の毒に今日も謝り続けていらっしゃるようだ。
「若い人たちというのは、結婚をしたい。それから子どもも2人以上持ちたいと、極めて健全な状況にいるわけです」という発言、謝る必要などあるのだろうかと私は思うのだが、何を言っても噛み付かれる状況下では謝り続けるしかないのかもしれない。
国の調査によれば、若い世代の9割が「いずれ結婚するつもり」と答え、希望する子どもの数は「2子以上」が85%にのぼるという。私はこれを知って、非常に嬉しく頼もしく思ったのだが、柳沢大臣もこの調査結果を受けて、「若い世代は何も結婚したくないとか子供はいらないとか、そういう人たちばかりでなく、結婚して子供を持ちたいという願望を持っている人のほうがずっと多いのだからさほど心配なさそうだ」という意味で「健全」と言う言葉を使ったのだろう。
でも、野党は、「子供を持たない人は不健全だと言うのか」と噛み付く。
そうねえ・・・・・・、「健全」がだめなら、「普通」はどうかしら・・・・・・、ああ、だめだ、「子どもを持たない人は普通じゃないのかっ」と言われてしまう。
じゃあ、「まとも」はどうか。これはもっとだめだ、「子どもを持たない人はまともじゃないのかっ」ということになってしまう。
うーんと、それじゃあ、「好ましい」はどうか・・・・・・、だめだだめだ、「子どもを持たない人は好ましくないのかっ」とお叱りを受けてしま・・・・・・・・・・ん? そうか?・・・・・・「好ましい」っていいんじゃない?
だって、子供がたくさん生まれることは少子化に悩む社会にとってものすごく好ましいことではないか。国民みんなが少子化に頭を痛め、子どもがたくさん生まれてくれればいいと思い、そのためにわざわざ少子化対策の部署を設けたのではなかったのか。
こう考えてくると、柳沢発言に過剰反応起こす人々はいったい何をとんちんかんなこと言ってるのだということになると思うのだがどうだろうか。
昔の「産めよ増やせよ」と同じだ、と言って批判する人がいるが、少子化対策というのは「産めよ増やせよ」そのものではないか。
というわけで、
「産めよ増やせよ、としなければ年金制度は破綻するのではないのか」と仰る竜馬さんに同感。健全なご意見だ。
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コメント
こんにちは。「街道をウロつく」の竜馬です。
TBありがとうございました。
今回の「健全問題」はわけがわかりませんよね。
産めよ増やせよ、が少子化対策のはずなのに、それを(柳沢大臣を否定するために)否定するなんて、馬鹿馬鹿しすぎます。
そもそも、少子化対策って何のために始まったか、って事です。社会基盤がどうのこうの、なんて話もあるかもしれませんが、所詮は年金&税金のためだったはず。
謝らなくて、「では少子化対策、年金対策として、2人以上産むことが健全でないとする根拠を出せ!」と反撃すれば済むと思うのです。
産めよ増やせよがNGというのなら、年金というネズミ講の責任をとってみろ、と言いたい今日この頃です。
投稿: 竜馬 | 2007年2月 7日 (水) 20時10分
いっそ、こんなアイデアはどうでしょうか?マイクさんのブログに書いたのですが。
人口減少が問題なら、移民を入れれば解決するはず。そこまで考えればあんな発言はしなくてもと思います。ただし、外国人を誰でも入れてしまえば大変なことになります。ではどうするか?日本社会に入れたい外国人を設定してみる。そして蛇頭のような犯罪組織に関わる望ましからざる外国人はscreen outする。そうすると、日本に入れる移民はこんなグループ分けが考えられます。
(1)欧米、インド
このグループは英語力が高く、欧米の優秀な大学の卒業者も多い。彼らの流入で日本社会にプラスの刺激を期待。
(2)旧ソ連・東欧
優秀な頭脳を持ちながら母国ではあふれている人材が多い。なら日本で活用しよう。次いでに言うと、この地域の女性は欧米や日本など先進国への花嫁移民の希望者が多い。美しい女性が多いと言われるので、日本男性の結婚意欲を高められそう。出生率はこんなところから改善か?
(3)アジア近隣諸国
このグループには優秀な人物も多いが、何と言っても犯罪集団や北朝鮮の工作員には要注意。流入者が多いだけに最も人物の選別が慎重になされるところ。
こうした移民を受け入れるために、英語を公用語にする。大和民族だけの日本しか念頭にないと問題は解決しないのではと思います。日本人が生まれないなら、外国から人を入れることを考えればよいと思うのですが、どうして政治家達はここまで視野に入れてくれないのでしょうか?
投稿: 舎 亜歴 | 2007年2月 7日 (水) 21時48分
>竜馬さん、
そうですねえ。そもそも「産んでもらうこと」という目的と、「二人ぐらいはぜひとも欲しい」という多くの人の願望を合致させるための少子化対策ですからねえ。
そのより良い対策のために与野党がしっかり話し合ってほしいですね。
投稿: robita | 2007年2月 8日 (木) 10時16分
>舎さん、
民族差別だ!という抗議来ませんでしょうか。
人口減少は果たして問題なのか、とも言われますが、舎さんの仰るようなことをつらつら考えていくと、結局日本人が悩んでいるのは、貧しくとも伝統的な日本人らしさ(うまく表現できないけど日本人の純粋さみたいなもの)を守っていくのか、それとも伝統や習慣が破壊されるようなことになっても経済的に豊かな生活を選択するのか、ということなんでしょうかね。
どちらを選ぶのかは民主主義に則るしかないわけですけれども。
投稿: robita | 2007年2月 8日 (木) 10時17分
ご無沙汰しています。
この問題、結婚し、子供産む適齢期(過ぎ?)の私には
思うことがあります。
子供がほしいかは、夫婦間の問題として、まず、産みたい
人には、支援して欲しい。出産、育児、保育料、なにより
不妊治療(出来やすくするための、注射、漢方、診察)
とか。
私は、ただ今、薬服用中で、欲しくても作れない現状もあるのですが(;;)
服用しなくてもよいときになったら、欲しいです。
女性側にも、男性側にもいろいろな思いがあるのかもしれません。
そして、働いても給料の上がらない男性は、疲れ、好景気の
時代とも、子沢山の時代とも、少し変わった気がします。
女性も、働く場が増えた分、産休制度も名ばかりじゃなく、
浸透して欲しかったり、子供が具合が悪いときは休めたり
しないと、働きたい女性は辛いのではないかなって思います。
投稿: かりん | 2007年2月 8日 (木) 18時30分
robitaさん、
どうもわかってもらえないので、変身してやって来ました。外国人を入れれば良いというのは経済本位で言っているのではありません。日本に優秀な人材を入れて、「我らを狙う黒い影」から世界を守るべく改造国家にしたのです。
その中でもグループ(2)の優秀な頭脳の処遇は大きな問題で、彼らが危険な国やテロリストの核、生物、化学兵器の開発に引き抜かれれば由々しきことです。そうした人材を日本に引っ張ってきて、もっとやりがいのある研究をしてもらう。これは本人にも日本にも世界にも良いことです。こうして日本は国際社会のスーパーヒーローになれるわけです。
大英帝国や現代のアメリカが国際社会のスーパーヒーローとなったのは軍事力や経済力があるからだけではありません。世界を良くするための普遍的な理念のためです。
大和民族の国ではこんなことは無理ですが、改造国家ニッポンならこうした政策を積極的にやれます。
今、私の長剣がrobitaさんの心の奥にいた怪人をズバッと斬ったようです。良い手応え。でもこれは切味が良すぎるので、心臓発作になったらどうしよう。これは怪人退治よりやっかいだ――。
投稿: 仮面ライダーAleX | 2007年2月 9日 (金) 01時40分
>かりんさん、
お久しぶりです。
遅ればせながらご結婚おめでとうございます。
>子供がほしいかは、夫婦間の問題として、まず、産みたい
人には、支援して欲しい。出産、育児、保育料、なにより
不妊治療(出来やすくするための、注射、漢方、診察)
とか。<
そうですね。
どういう支援が必要なのか、こちらからもしっかり発信し、政府にもしっかり受け止めてほしいですね。
誰でも彼でもなんでもいいからただ生め、というのでなく、とにかく子どもがほしいと切実に思っている人は一定程度確実に存在するわけですから、そういう人たちへの支援をちゃんとやるかどうかですね。政府は頑張ってほしい。
私は2番目の子どもを亡くし、その後流産を経験して、3人目の長女を授かった時は36歳でした。3人欲しかったので頑張りましたがなかなか出来ず、末の男の子を出産したのは40歳で。
かりんさんおいくつなのかわかりませんが、あせらずゆっくり治療してゆっくり妊娠してください。このごろの世の動き見てるとあんまり出産適齢期なんて気にしなくていいんだなあと思えてきます。
投稿: robita | 2007年2月 9日 (金) 13時55分
>仮面ライダーAlexさん、
昨日はココログフリーの不調でコメントが反映されず、失礼しました。
>国際社会のスーパーヒーロー<
えー、そうなんですか。たしかにスーパーヒーローはかっこいいけど・・・・。
でもこれはリーダー格になるという意味でなく、小粒でもピリリと辛い、という意味ですよね。いいですね。
ただ、改造国家ニッポンになると、望むと望まざるとにかかわらず結果的に日本文化は変形するというか雑然としたものになってきますよね。たとえば真魚さんがイメージされる(と私は思っている)色々な文化の混ざり合った無国籍コスモポリタン的社会に限りなく近づいていくんじゃないでしょうか。まあそれはそれで未来に向けて当然の成り行きだろうと思いますので、Alexさんの案も悪くないですね。
そんな風に世界は混ざり合っていくのかな。
私心臓丈夫ですからお気遣いなく。
投稿: robita | 2007年2月10日 (土) 09時44分