「女性は子供を産む機械」④
そのうち意見は逆転するだろうと思っていたが、テレビなど見ていると、柳沢大臣批判は収まりそうもない。
しつこいようだが、もう一度書く。
野党が批判するのも、マスコミが大騒ぎするのも、自分たちの生業だからある程度は仕方のないことだとは思うが、一般の人までがマスコミの情報操作に乗ってしまって一向に落ち着きを取り戻さないのは異様である。
私は自民党支持者ではないし、柳沢大臣に縁もゆかりもない。
むしろ、これを機会に自民党が壊れて政界再編でも起こってくれればどんなに良いかと思うくらいである。
しかし、そのことと、誤解を解かなければ、という思いは別だ。
柳沢大臣は何も、女性に仕事をやめて子供を生め、とか、誰でもいいから結婚して子供を生めとか言っているわけではないのだ。
むしろ、古い考えに凝り固まった頭の固い議員たちを抑えて、働く女性たちへの支援策に熱心な人だと聞く。
奥様も職業を持っているし、二人の娘さん夫婦も共働きで、柳沢さん自身、お孫さんの保育園の送り迎えなど引き受けることもあるという。
柳沢さんがどういう人なのか、周りの人はよくわかっているはずだ。
人の話をよく聞きもせずに、言葉尻だけをとらえて短絡的に怒りを爆発させるから、争いというものが起きるのだなあとつくづく思う。
「女性に頑張ってもらうしかない」というのはその通りで、子供は女性にしか生めないのだから、子供の生産は女性に頑張ってもらうしかないのである。
国として何もしないでただ女性に産めと言っているわけではないのだ。
国も頑張って支援しますから、女性も頑張ってくださいと、これのどこがそんなに女性を傷つけるというのだろうか。
テレ朝のワイドショーに出ていた橋下徹弁護士が、大臣を人でなし呼ばわりするかのような他のコメンテーターの意見に対して語った。
「だって子供が生まれなきゃ困るわけですよ。みんなが少子化を何とかしなきゃと思い、国が少子化対策という方針を打ち出しているのだから、その方針の中に女性に子供を生んでもらうという目的がすでに含まれているじゃないですか。男は生めないんだから女性が生んでくれなきゃ困るんですよ」
その詳しいやりとりをこちらでみつけた。→ http://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jp/45841129.html
動画 → http://www.youtube.com/watch?v=pgbD6bnHnLM
頑張って家族のために働いてきた夫が定年になると「濡れ落ち葉」だの「粗大ゴミ」だの、結婚相手を「三高」だの「三低」だの(これって女のステップアップのための「踏み台」ってことじゃないの?)、男に対するそういう侮蔑的な言葉をはやらせて平気でいる女に、「機械」ごときで大騒ぎしてほしくない、とはっきり言う男はいないのか。ええい、じれったい。
もう一つリンク:
卓上RPGを考える【女性は「産む機械」という捏造】
「女性を機械に喩えた」のではなく、「女性の人数を機械の台数に喩えた」、全くその通りだと思う。
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コメント
こんにちは。柳沢発言の記事、読ませていただきました。同感です。而して、TTBつけさせていただきましたが、できれば(1)(2)(4)を弊ブロクで引用紹介させていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。
投稿: KABU | 2007年2月 5日 (月) 10時21分
全く同感です。
いい加減にして欲しい。
マスコミや議員が「女性は子どもを産む機会だ」と言う言葉を連呼するのが、正しくそう思っているように聞こえ、嫌になります。
橋本弁護士が国語力の問題だと言っていたけど、本当にそうだと思うし、言葉を間違え、不適切で申し訳なかったと真摯にあやまっているのだから、もういいじゃないかと・・・。
土曜日に周防監督が「きちんと読み込んでから、意見を言わないと不毛だ」と言うように話していたが、コメントが面白くないのか、司会者に同意されなかったです。なんだかなあって。
今まで失言してきた代議士達が、これほど真摯にあやまって自分の非を認めたことなど見たことがないです。柳沢大臣が奥様に叱られたと言うのが、本当の姿で、それで十分だと思うんですけどね。比喩の仕方がまずかっただけでしょう。
TBしますです。
投稿: ぐーたん | 2007年2月 5日 (月) 11時04分
>KABUさん、
記事読ませていただきました。
KABUさんのところはコメントもTBもすごく多いので、全部読むのは大変ですね。
私の記事でよかったらどうぞお使いください。嬉しいかぎりです。
ブログももうやめようかと思っていましたが、マスコミによらず国民自身が物事を正す手段はやはり大事にしていかないといけないですね。
投稿: robita | 2007年2月 5日 (月) 13時39分
引用許可の件、ありがとうございます。
まあ、それぞれのお考えでしょうが、
「プロ」ではないので、ブログからしばらく離れるにしても
「休止」でよいのではないでしょうか。
私もそろそろ、英語記事中心の「冬眠ブログ」にする予定です。
投稿: KABU | 2007年2月 5日 (月) 13時45分
>ぐーたんさん、
>国語力の問題<
そうですね。「産む機械」の部分への批判はそうでしょう。
そして、「頑張ってもらうしかない」の部分への批判は、言葉のうわっつらだけで判断した感情論ですね。
橋下弁護士の動画も本文に貼り付けます。
投稿: robita | 2007年2月 5日 (月) 13時50分
>KABUさん、
そうですね、プロではないからこそ、素朴な考えも公表し、本当の世論を作っていくことが大事だと思うのです。
マジョリティなのにサイレントにならないよう。
ま、そうやって形成された世論が良いものかどうか誰にもわかりませんが。
投稿: robita | 2007年2月 5日 (月) 13時54分
>Robitaさん
転載記事作成しました。ありがとうございました。
投稿: KABU | 2007年2月 5日 (月) 17時16分
>KABUさん、
KABUさんのところのような人気ブログで紹介していただいて恐縮です。
こちらこそありがとうございました。
投稿: robita | 2007年2月 6日 (火) 10時03分