« 「国語教育の徹底を!」 | トップページ | まだまだ説明不足? »

2007年5月 7日 (月)

「モテ格差社会」ですと

私は以前から、少子化の主たる原因は、若夫婦の生活が苦しいわけでも、各種制度の不備でも、企業の無理解でもない、と主張してきた。

もちろん、それらの要素もあるにはある。しかし、昔からあったそういう問題を現代の少子化の主たる原因にするのは見当はずれだとずっと思ってきた。

ちょっと前、テレビ朝日「TVタックル」に我が敬愛する森永卓郎氏が登場して、「結婚できない男が増えているのが少子化の原因なんですよ。女性たちは男性をランク付けして、『イケメン』『フツメン』『ブサメン』『キモメン』とか言って、ブサメン以下は相手にしないんですよ。そういう人たちと結婚してあげなきゃ可哀想なんですよ」と言っていた。
「結婚してあげなきゃ可哀想」というのもめちゃめちゃ暴論だとは思うが、それを受けて政治評論家三宅久之が、「昔はね、割れ鍋に綴じ蓋といってね、そういう人にはそれなりの人があてがわれるようになってたんですよ」と言う。

そう、最大の問題は「それなりの女性」がいなくなってしまった、ということだ、と私は思った。

小林よしのり編集の「わしズム」という雑誌に、森永氏が「モテ格差社会が進行している」と題した面白い一文を寄せている。

ここに全文写せないのは残念だが、ほんの一部だけ抜粋させてもらう。

【 これまで日本国民のほとんどが結婚できたということは、結婚がある種の「配給制度」になっていたということを示している。この配給制度を支えていたのが、戦前においては国家、あるいは地域社会であった。___中略___ところが、《第二の家族革命》(核家族世帯が減少し、単身独身世帯が増加し始めた)以来、「配給制度」が破綻し結婚が「市場化」されることになり、結婚をするかしないかが個人の力量と選択に委ねられるようになった。その結果、結婚制度においていま起きているのは、一部の金持ちやイケメンだけがいい目を見る事実上の「一夫多妻制」の復活だと、私は冗談ではなく真面目に考えているのである。IT企業家やトップアスリートと、彼らに群がる女子アナ、モデル、芸能人を見ていると、まさに破廉恥な「一夫多妻」の状況ではないか。彼らほどではないにせよ、年収3000万円を超える外資系企業に勤める、いわゆる勝ち組サラリーマンは、女性などよりどりみどりである。___中略___で、私の友だちは全部、ブサメンやキモメンというところに・・・・。けれど、そういう人たちは、結婚したくて血のにじむような努力をしている。___略___ある程度の実績を積んだ段階で、「僕と結婚を前提にお付き合いをしてくれませんか」と告白した瞬間、「ムリ、ムリ」のひと言でばっさり斬られる。___略___
しかし、男性にモテ格差社会が到来する一方、女性はどうかというと、平均的にみんなきれいになっているから自分を低く査定する女性も少なくなった。それでみんなモラルのかけらもない六本木ヒルズの人たちの方に行ってしまう。___略____】

で、森永氏は、対策として、
①所得格差が埋まらないなら、ワーキングプア同士が子供を生める社会を作る。
②女性のみなさんに考え直していただく。

この二点を挙げる。

ヒルズ族に群がるのはほんの一部の浮ついた女性たちだと私は思うが、たしかに、【平均的にみんなきれいになっているから自分を低く査定する女性も少なくなった】という意見には同意する。
しかしそれはもともと「ブスは相手にしない」という男性の意識がもたらしたことだ。

やはり、男女ともに、「割れ鍋に綴じ蓋」などという感覚で結婚することがなくなったのが、結婚が遠のいた大きな要因の一つだろうと思う。
その傾向は女性のほうが圧倒的に強いのではあるが。

その意識を昔に戻すことなどもうできないから、・・・・・・・難問だ。

           

      よろしくお願いします 人気ブログランキング   

|

« 「国語教育の徹底を!」 | トップページ | まだまだ説明不足? »

コメント

私のブログにコメントして頂いて有り難うございました。
貴女様のブログ、面白く拝見させて頂きました。
私も少子化について考てることあり、ブログにも書きましたので、お暇の時でも覗いて下さい。

投稿: 無党派A | 2007年5月 9日 (水) 08時10分

森永氏って「腰抜けサヨク」の典型ですなぁ。
1)ワーキングプア同士が子供を産む社会なんて、そりゃ「発展途上国」の姿そのまま、それこそ「悪しき階級制を固定する」もっとも拙劣な体制側の思考であると厳しく断罪されねばなりませぬ(笑)
2)女性のみなさんに考え直していただけるくらいなら、そもそもかくのごとき状況になってはおりませぬ。認識が甘いとしかいいようがないが、それは彼が真のプロレタリアートでないからで、自己批判せよ(笑)

というわけですが。
真のサヨクであれば、ここは一つ「性の共産化」をなぜ主張しない?と思うわけであります。生まれながらの格差(ブサメンだのキモメンだの)があるのは仕方ないが「だからといって自由競争の結果生じる格差を放置してはならない」「結果の公平も大事だ」となぜ主張しないのか?

かくのごとき「腰抜け」ぶりが、自分と似ているところがイヤなのですなぁ。。。

ちなみに「性の共産化」を、マトモに主張する勢力が現れたら、そのときこそ私も「転向」するかもしれません。イヤもちろん冗談ですが(苦笑)

投稿: single40 | 2007年5月10日 (木) 09時45分

>無党派Aさん、

そちらのブログの「貧乏人の子沢山有用論」と「少子化に関する討論会」を読ませていただきました。
結婚できるのにしない、子供を産めるのに産まない、という人がどれぐらいいるのか私にはわかりませんが、結婚して子供を含む家庭を持つ、というのはきっとほとんどの人が望んでいることではないかと思います。(違うかな)
どうして出会わないか、どうして結婚に踏み切れないか、問題はそこだと私は思うんですよ。

前に「世界の日本人ジョーク集」( http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_aff3.html )で無党派Aさんの記事を貼り付けさせていただきました。そちらのコメント欄に一応お断りは入れましたが。

投稿: robita | 2007年5月10日 (木) 11時10分

>single40さん、

>森永氏って「腰抜けサヨク」の典型ですなぁ。<

あっはっは。
その通りですね。そのそこはかとない間抜けぶりになんとも温かみがあってですね・・・。
サヨクはコワい。
でも森永さんはコワくない。
それに筋が通ってる。9条守ってみんなで死ねばいいじゃないですか、と仰るんですから。
「そもそも死にたくないので平和を唱えたのではなかったか?という疑問は残るが」( http://robita-48.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_7fc2.html  のsingle40さんのコメント)という指摘は爆笑ものなのですが、きっと、平和のためなら自分の命は惜しくない、という美しい心の持ち主なんですよ。

ご指摘の(1)と(2)もご愛敬ということで。

投稿: robita | 2007年5月10日 (木) 11時24分

いつも貴重なアドバイスを頂きまして有り難うございます。今後ともなお一層のご助言とサポートをお願い致します。

投稿: 無党派A | 2007年5月12日 (土) 17時10分

 始めまして、あちこち見ていて辿り着きました。
 前に、うちが子供を作り育てているのは「少子化対策」でも「年金制度を守るため」でもないと言う趣旨の記事を書いたことがあります。
(我が家は、4歳と2歳の二人の子を持つ子育て世代です。現在もう一人にチャレンジ中!?)
 とある方に言わせると、「子育て支援制度」も昔よりも充実していて子育てがしやすい状況が出来ている。 少子化問題を論ずるのに、本質を見失っているのではないか?との事です。

 TBを送らさせていただきます。
 今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 山本大成 | 2007年5月14日 (月) 15時54分

>山本さん、

記事読ませていただきました。
TB送りました。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: robita | 2007年5月15日 (火) 10時14分

へーなかなか興味深いですなー
でも、昔みたいに、親の威光で結婚する
という現象がなくなったからいいんじゃん!
ま!このままいくと日本民族絶滅だがねww

投稿: ボンタ | 2007年11月 3日 (土) 04時28分

★ボンタさん、

はじめまして。コメントありがとうございます。
結婚しない、子供を産まない、これが国力低下につながるとしたら確かに由々しき問題ですね。

投稿: robita | 2007年11月 5日 (月) 10時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「モテ格差社会」ですと:

» 少子化問題、間違った論点!(年金制度を守るために子を産むの?) [山本大成 「かわら屋の雑記帳」]
 ここの所の少子化についての議論で忘れられているのが、「子を産み育てる世代の本音」だと思います。  別に「年金制度を守るため」に子を産むわけではないし、ましては「社会のため」にと言う高い「理念」で子を産み育てるわけではありません。  どれだけ国の保護を受けようとも、お金がかかるのが事実ですし、とてつもない時間を取られるのも防ぎようがありません。 (勿論、国や地方自治体の手厚い配慮で少しでも楽になればそれに越したことはありませんが)  本質的には、「子育ての楽しさ」、「命... [続きを読む]

受信: 2007年5月14日 (月) 15時55分

« 「国語教育の徹底を!」 | トップページ | まだまだ説明不足? »