コレだけなんです
真魚さんの「ひっぱたきたいのは丸山真男ではなく」へ返信です。
>例えば子供二人が大学まで行けますという給与と物価の世の中であって欲しいだけなんです。コレだけなんです。
コレだけのことができる政治であって欲しいだけなんです。これがなぜできないのか。<
これがなぜできないのか、真魚さんはそう仰います。
それでは、例えば、高度経済成長期を経て、ほとんどの人が中流意識を持ってほどほどに満足していた時代、自民党が安定していたあの理想的社会主義体制時代に戻ればいいんじゃないかと思うのですがそれじゃあいけないんでしょうか。
「ひっぱたきたいのは、この国の歪んだ現状」と仰る、その「歪んだ現状」を直すのにはどうしたらいいんでしょう。
「政治を変える」ということでしょうか。
政治を変えるにはどうしたらいいんでしょう。
安倍さんがやめればいいんですか。
自民党が下野して、民主党かどっかが政権とればいいんですか。
誰か他の政治家がやればうまくいくんでしょうか。
「コレだけのことがなぜできないのか」「こんな簡単なことなのに」、・・・・・まったくその通りですよ、お父さんがいて、お母さんがいて、子供が二人いて、お父さんのお給料で、大学まで行って・・・・そんな簡単な人生をなぜ政治は用意してくれないのか、私も本当にそう思います。
でも私はよく思うんですよ、そんな簡単なことができないほど、政治を困難にさせているのは、いったい誰なのか。いったい何なのか。
なぜ難しくなったのか。
国民の要望が多種多様になったということじゃないんでしょうか。
国民が皆、平均的な家庭生活を望み、ささやかな幸せでそこそこ満足していた頃は、今ほど政治のしくみが複雑である必要はなく、言ってみれば、従順で働き者の国民に小さな幸せを提供することはさほど難しくはなかったとも言えるのではないですか。
しかし、多様な価値観を各自が持ち、もっと豊かにもっと便利にもっと自由に・・・・と生活の向上を求めるようになれば(そしてそれは人間として当然のことなのですが)、政治というものもそれにつれてもっともっときめ細やかに対応されなければならなくなってきました。ますます政治は忙しくなります。
「圧政で国民をいじめる政治家ども」と批判され放題の政治家たちを、気の毒になあ、と思うのは私だけなんでしょうか。
しかも、旧来型の政治では国際競争力を身につけることはできず、日本全体が沈んで行く、それは不幸なことだ、ということで、競争型の社会に移行することを望んだのは他ならぬ国民自身でしたよね。
今の政権だって、格差に無頓着なわけではない。ワーキングプアを何とかしなければ、と策を練っているに違いありません。
それでも、いつまでたっても成果がないなら、それは能力がない、ということで、国民が政権を変えればいいじゃありませんか。
でも、どうでしょう。国民は本当に真剣に政治をなんとかしなくちゃ、なんて思っているんでしょうか。
雨が降るから投票に行くのや~めた、なんていう人や、はじめから選挙に無関心な人、多いんじゃないでしょうか。
それなら政治が悪いのは国民自身の責任です。仕方がないですね。民主主義なんだから。
それとも、強制力をもって選挙に行かせますか。強制的に政治の勉強させますか。
笑っちゃいますよね。こんなに「強制」の嫌いな今の日本人にそんなことさせられませんよ。
「愛国心は自発的に心の中から湧いてくるものだ、強制されるものではない」などとうそぶきながら、国を良くするための選挙にも行かない、政治に関心を持たない、あるいは自民党を支持し続ける、そういう国民を「バカだ」と言い募る一連のかたがた(いわゆる左翼のかたがた)は、「なぜ国を良くしようという気にならないのだ。愛国心がないのかっ」とあやうく口を滑らしそうになっているのではないかと推察します。私は彼らに「愛国心を強要してみてはいかがでしょう」と提案したくてたまりません。
私は無党派だから、政権が誰に移ろうが、応援します。
たとえ社民党の福島瑞穂党首が首相になっても応援します。だって彼女だって国民の幸せを真剣に考えているでしょうから。尤も彼女たちのやり方で国が良くなるかどうか私には断言できませんが。
だめなら政権交代させればいいんですよ。我々には「投票」という手段があるんですから。
ということで、政権交代、政界再編を望む人は、今度の選挙、ぜひ行きましょう。
まあ、民主主義国に住む人間が言えるのはこれぐらいのことではないでしょうかね。
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