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2007年7月 6日 (金)

真魚さんの「これだけです」 へ返信:

私は日本の産業構造について論ずるなんの知識も見識もないので、これは真魚さんとの「議論」というより、おばちゃんの素朴な疑問に見識高い憂国の青年が丁寧に答えてくれる、という形式で、これ、我ながら非常に良いと思ってるんですが、どうでしょうか。
政治オタクでもなく、特定の思想支持者でもない、書く人も読む人もごく普通の国民、そんなブログで、こんな会話ができることを、私はとても嬉しく思います。
コメントの多い特定思想系人気ブログだとこんなにゆっくりじっくりと話はできませんよね・・・・・負け惜しみというやつなんですけどね。
つきあっていただいてどうもありがとうございます。

さて、

【それは、もう高額ローンで家を購入した中高年世代や、それなりに充実した年金をもらっている老人世代が、そんなことを本心から願うわけがないではないですか。
今の産業構造では若者に未来はないんですけど、その産業構造の中で、しかるべき安定したポジションを作ってしまった人々が、その産業構造を自分から壊すようなことをするわけがありません。】

これなんですが;

豊かな中高年世代や老人世代って、自分たちのためだけにお金使ってませんよね。若い世代に還元してますよね。
だから、ニートが生きていけるし、子の世代は住宅購入の頭金も出してもらえます。それが良いか悪いかは別にして。
おじいちゃんおばあちゃんは孫にお土産を買ってやったり遊園地に連れて行ったりするのが大きな楽しみでしょうし、子供たちに資金援助して、なるべく豊かな人生を送って欲しいと願います。そもそもそういうことのために一生懸命働いてきた人は多いです。

「還元する先は自分の子供だけか」という不満は出るかもしれないけど、好き好んで見知らぬ人に自分の財産を還元する人はいないですね。自分の一族繁栄が優先ですから。
それとも、その「自分の一族だけ」という考え方がいけないのなら、「国のため」に財産を差し出せ、ということになってしまいます。
個人の権利や自由が第一のこの国で、お国のために個人の身を削る、というような滅私奉公はしたくない人も多いことです。お国のため、という生き方を忌み嫌う国民なれば、こうなるのは仕方がないでしょうね。

【そして、これが日本では、この問題が大きなムーブメントにならない理由でもあると思います。
ヨーロッパだと、若者問題や格差問題は、その当事者たちだけではなく、中高年の大人たちもしっかりと関心を持つので、
比較的に社会問題としてフォーカスが向けられます。】

日本はこうです。しかし他の国はこうです。この違いがなんであるか。
これって単純に愛国心じゃないですか?

「税金はちゃんと納めている、法律に反するようなことはしていない、公衆道徳も守り、きちんと公共心というものを身につけている、何か文句あるでしょうか?」
この言い分に足りないものは何でしょう。

【もちろん、やりようはあるんです。しかし、これを本気でやろうとしたら、かなり(かなりですよ、かなりの)根本的な変革になります。
道州制にすることや、外国からの輸入規制を見直すことが必要ですね。】

だから一度すっかり壊れれば、新しく立て直す希望も活力も湧いてくるんでしょうが、根本的なしくみを残したままとなると、やはりかなり(かなりですよ、うん、かなり)の覚悟が必要でしょうね。
もし本当に若い人にその気があるなら、「富の再配分」のムーブメントを起こすことは可能じゃないかと思うのですが。
日本だったら、社民党か共産党になるのかな、それとも、亀井さんや綿貫さんのグループなのかな、私にはよくわかりませんが、その勢力を勝たせてみればどうなんでしょう。年配者の年金額を減らす、というような政策を若い人たちが提案して、それを実行してくれる候補者に投票すればいいんじゃないですか。
「日本の産業構造が問題なのであって、年金をこっちにまわせば済むというような問題ではない」のかもしれませんが、それじゃあ、覚悟を決めて、産業構造をくつがえすようなムーブメントを選挙によって起こせばいいと思うのです。

しかし、そういうことをほとんどの人は望まないので、やっぱり、仰るように泥縄式に、その場その場で凌いでいくしかないですね。

ところで、我々人間は、「市場原理」と、それに対抗する「共同体原理」をあわせ持つ、という大いなる矛盾を克服できるのでしょうか。

7年ほど前、週刊誌で読んだ評論家井尻千男の文;
食料自給率についての話なのですが、ヨーロッパでの自給率の高さの根源に共同体意識がある、と言います。

【_____ここまでいえば、もうお気づきだろう。戦後の日本が一貫して推し進めてきたことの一つが「共同体の解体作業」であったことに。最初はGHQの占領政策として始まったわけだが、バブル経済以降は、市場原理主義がその解体作業を引き継いだといえる。この二つの流れに身を置く限り、自給率の上昇を語る根拠を構想できない。だから「40%台前半」ぐらいのことしかいえないのだ。
ところが重大なことを最後に言わねばならない。ヨーロッパ諸国の自給率の高さは政策の結果ではなかったという一事だ。それぞれの国の生き方そのものが自給率を高めたということ。それが共同体意識の関数だったということ。日本だって国民各位が共同体意識に目覚めれば、政策当局が放っておいても自給率はごく自然に上昇するのである。】

井尻氏は「放っておいても」と言うけど、そうは簡単にいかないのが、国民の意識の目覚めなんでしょうけどね。
彼によると「イタリアの自給率の高さはこの国特有のパトリオティズムによるだろう」「1985年以降イギリスは自給率を70%台に乗せた。戦闘的な女性宰相サッチャーの共同体論の強固さがしのばれる」と。

過激なまでの思い切った政策や愛郷心とは、実は怖いものではなく、自分たちが生き残るために不可欠なものなのだ、ということを私はこういった論説を読んで学びました。

【今の日本って、なににおいても、さらっとしているというか、淡泊というか、熱意みたいなものはないですね。】

私もそう思うから、この国には「熱」が必要だ、という記事を以前書いたのですが、真魚さんは、「愛国のためにそれをやってはいけない」と仰るんですよね。

で、食料自給率の面でヨーロッパの国々がうまくいってるから、その他の問題もうまくいっているかといえばそんなことはなくて、どの国も色々と難問を抱えていることにおいては日本と変わりはないでしょうが、この日本ならばもう少しうまくいくんじゃないか、なんて私はどうしても思ってしまいます。

今でさえ、世界から一目置かれるほどの大した国なのだから、我々が素直に愛国心(愛郷心でもいいですよ、どっちでもいいんじゃ、そんな表現は)を持つことができれば、それこそ真に「キラリと光る国」になるんじゃないか、なんて。
祖国へのそんな期待も「愛国心は危険」の一言で「ボツ」でしょうか。

【答えはカンタンです。この現状を変える有効な政策案と、その政策を実行できる政治力。
その二つを持っている政党を支持し、大多数の人々がその政党に投票すること。コレだけです。なんども言いますが、コレだけなんです。】

ほんと、仰るとおり実に簡単なことなんですよねえ。
しかし、

【その政党は、どこの政党なのと言えば、今どこにもありません。そういう政党を育てることを、この国の国民はしてこなかったのですから。民主党ではダメですかといえば、ダメでしょうねえ。
だからみなさん、民主党に投票しないわけですし。もちろん、自民党では、なおさらですねえ。】

「そういう政党を育てることを、この国の国民はしてこなかった」
何故この国の国民がそれをしてこなかったのか、それは、鶏が先か卵が先か、という問題に近いでしょう。

時間はかかっても、共同体意識というものについてみんなで学習することが先決だと私は思いますね。自分たちの共同体を発展させ、良いものにしようという心、この共同体が「国」の場合、それは「愛国心」に他なりません。
愛国心の真の意味を我々が理解しなければ、いつまでたっても不満を並べ立てたり、何でもかんでも政治のせいにしたりの堂々巡りが続くだけだと思います。

書いているうちに、あれもこれもと付け足して、またこんなに長くなってしまいました。
読んでくださってありがとうございます。

       

        そうは言っても、できるだけ多くの人に読んでいただきたいので、
        押してくださるとうれしいです
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        寝る間を惜しんで書きました。  

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