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2007年8月18日 (土)

別にサヨじゃないよさんへ返信

別にサヨじゃないよさんからのコメントに返信です。

>日本政府の意図って事になりますね<

誰の意図かと質問型にはしましたが、これは誰の意図かはわかっていますよね。
日本の頭を押さえつけておきたい中国や韓国の意図じゃないですか?

>そもそも、そんな事実はなかった。そういう人たちがほとんどですね。そして、生き証人の言葉すら、捏造だと黙殺する。<

例えば南京大虐殺について「残虐行為の証拠写真とされるものの多くは、捏造であることが証明されている」とか「元日本兵の数々の証言の多くが虚偽または誇大であったことが今では判明している」などの意見を、私は複数見聞きしています。
「証明されている」とか「判明している」と言うからには、検証済みであると私は判断します。
そしてこれらに対する反論を私は見たことがありません。
私は自分で調査検証する能力を持っていませんので、そういうことから判断します。
日本軍に関する捏造は起こり得た、と判断するわけです。
従軍慰安婦についても、「最初に『従軍慰安婦』という本を書いた人物は自著を捏造であると認めている」そうですし、従軍慰安婦として強制連行された、と主張している女性たちの証言はころころ変わる、とも聞きました。

私は週刊誌やテレビやブログで、これらのことを知ったのです。
そんなものはあてにならない、と言われるかもしれませんが、事実であるかもしれません。

本当のところはわかりません。
しかし、もし本当に「従軍慰安婦などという形での軍部による強制連行が本当になかったのなら、なぜ事実でないことを認めて謝らなければいけないのか」、このように考えることはそんなにおかしなことでしょうか。
捏造されたことに対してなぜ「補償」をしなければならないのでしょうか。

それでも、私も、もうこんなに厄介なこと、さっさと謝ってお金払って終わりにしちゃえばいいのに、と思わなくもありません。
謝ってお金さえあげれば向こうも静かになって、お互いに仲良くできるゼロからのスタートができるじゃないか、と思わなくもありません。

でも、日本がそれをせずにいるのは、きっと、この国に「名誉」を重んじる人々が少なからず存在するからなのだと思います。

「金で済むことなら」などという安易な方法で物事を片付けたくない日本人がまだまだいるからではないかと思うのです。

「なぜやってもいないことをやったなどと言って謝らなければいけないのだ。わしゃ死んでも謝らんぞ」という崇高な頑固さを持った人々が存在することが私はものすごく嬉しいし、お金で済ませたほうが面倒でなくていいじゃないか、などと思う自分は間違っているのか、とも思います。

我々日本人がすべきことは、無条件にただ謝ることでなく、真実はどうだったのかを検証することに時間をかけることだと思います。

そうでなければ、前世代の人たちはもちろん、未来の世代の人たちに対しても申し訳が立たないじゃありませんか。

そうじゃありませんか。
今の時代の人間の都合で、国のために命をかけてくれた日本人に「悪者」の烙印を押して貶めても、それは今の日本のためだから、と許されるのでしょうか。
今の時代の人間の都合で、未来の日本人に「もしかしたら誤解であった恥」を引き継いでいけ、と押し付けるのでしょうか。

たしかに、いまさら、戦時中のことをあれこれ蒸し返す(東京裁判の不当性も含め)のは日本の国益にならないかもしれません。
だからそれを国際社会に向けて大声で叫ぶことはもうしないほうがいいかもしれません。

でもね、せめて、日本人だけでも本当のことを知っていたい。
我々日本人だけでも、礎となった世代の人々の尊厳を守ろうではないか、という心を持っていたい、私はそう思うんですよ。

だから、アメリカでの慰安婦決議など無視すればいい、首相の靖国参拝で中・韓の二国が怒っても日本のマスコミが大騒ぎしなければいい、たったそれだけのことをすればいいのだと私は思うのです。

>それを、外交戦術って言い切ってしまうのは、どうなんでしょう?<

慰安婦の問題を国際社会にきちんと説明できる人はいないのか、という意味で書きました。
そして、話は日本の教育に移り、慰安婦の問題だけでなく、さまざまな局面において、日本外交のまずさが指摘される中、まず、思うことをきちんと相手に伝える論理的な話し方ができる教育を子供たちに施すべきではないか、という提案をしています。
その子供たちの中から、英語を駆使して堂々と意見を述べる政治家やビジネスマンが育つのではないか、という意味で書きました。

>いろいろ読ませていただいていますが、基本、右な考え方ですね<

私のようなこういう考え方を「右」と称するのなら、右なんでしょう。
何が右で何が左か、実のところよくわかりませんが。

書いていくうちについ長くなってしまいましたが、疑問を感じられましたら、いつでも何なりとお書きください。
すぐにはお返事できないかもしれませんが、無視することは絶対にありません。

 

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コメント

どうもブログにコメントをありがとうございました。
しかし今回は災難でしたね。
正直「別にサヨじゃないよさんへ」のような人への
反論は無駄だと思っています。
空き缶をポイ捨てするなといわれて、
しなくなる人は最初からしないのです。
しかし、同意であろうとそうでなかろうと
コメントをいっぱいもらえるブログはうらやましいです。
私も精進しなくてはですね。

投稿: アッキー | 2007年8月18日 (土) 18時01分

お久しぶりです。このところ読み逃げばかりで申し訳ありません。
17日の「別にサヨじゃないよ。」さんのコメントを読んで、驚いて書き込みます。
戦後補償をきちんとしているのは、世界中で日本だけです。
戦後の貧しい時代から、必死で働いておさめた税金で賠償金を払ってきています。しかもあの「東京裁判」の後にです。
謝罪したのも日本だけ。この方、何も知らないんですね。
100年以上もの間植民地支配で世界を席巻した英国は、ただの一度も謝罪していないし、一円だって払っていません。
中国に関しては、あちらが賠償金を拒否したのにODAという形で援助してきています。
それも私たちの税金から、とんでもない金額で。これ以上、謝罪など必要はありません。

ちょっと本題からはずれますが、パール判事の記事を見つけましたので、
よろしければお読み下さい。NHKでも放送していましたね。

http://www6.plala.or.jp/mwmw/kotoba.html

投稿: ねこっち | 2007年8月18日 (土) 20時07分

>akkyさん、

>正直「別にサヨじゃないよさんへ」のような人への
反論は無駄だと思っています。<

そんなことないと思いますよ。
丁寧に話し合うことは分かり合うことにつながります。
ちかごろはみんな忙しくてせっかちにすぐカッとなりますけど、平和のために話し合うことが大事、とサヨクのかたがたも仰ってるじゃありませんか。

>コメントをいっぱいもらえるブログはうらやましいです。<

コメントは多いほうではないと思いますが、内容の濃いご意見をいただいているので幸せだなと思います。
アッキーさんのブログはユニークで面白いと思います。頑張って記事書いてください。

投稿: robita | 2007年8月19日 (日) 14時47分

>ねこっちさん、

国際法とやらで決められているのかどうか知りませんが、敗戦国は戦勝国に損害賠償金を支払いますよね。
戦後、そのことは当事国の間では決着済みなんでしょう。

でも、「従軍慰安婦」の方々が「個人補償」をせよと迫っているのに対し、日本は拒否しているのではないですか。

国家対国家の問題で決着済みの補償問題に個人の感情がからんでくるからややこしいことになるんじゃないでしょうか。

投稿: robita | 2007年8月19日 (日) 15時01分

なるほどです。
国策として慰安婦を雇ったわけでもないし、高額な報酬を
得ていたのだし、今更保証の必要なしということでしょう。
心優しい慰安婦さんたちが多くて、ずいぶん慰められたという話は、戦争体験者から直接聞いたことがありますよ。
彼女たちは案外大切にされていたようで、報酬で国の親に家を建ててやったなんて話もありますよ。
日本人女性の慰安婦もいたのに、彼女たちは沈黙していますね。この差は何なのでしょう。
robitaさんが言われるように、ひとえに外交のまずさだと思われます。
為政者が変わったら何と対応するのか、考えると怖ろしいですね。言いなりにだけはならないで欲しいと思いますが。

投稿: ねこっち | 2007年8月20日 (月) 08時09分

>ねこっちさん、

「賠償せよ」と言っている女性たちはほんの一部であろうと思われます。
さらに、彼女たちも何らかの勘違いをしているのではないのかなあ、とも思います。
たしかに、貧しさゆえ「売られ」、仲介業者に引っ張られるようにして連れて行かれたこともあったと思います。
それを、日本軍の強制、と思い込んでいるのではないでしょうか。
さぞ辛かったと思います。お気の毒な境遇ではあったと思いますが、それを日本軍が組織した従軍慰安婦であった、と決め付けるのは飛躍しすぎですね。

>為政者が変わったら何と対応するのか、考えると怖ろしいですね。言いなりにだけはならないで欲しいと思いますが。<

そうですね。
私もちょっと前まで、従軍慰安婦を信じていて、こんなひどいことしたのに何故きちんと保障に応じないのだろう、と思っていましたが、事情を知って、無知というのはつくづく恐ろしいと思いました。この問題はまず、国民が知る、ということから始めないといけませんね。

NHKのパール判事の番組、見そびれました。良い内容だったようですね。
リンク貼り付け、ありがとうございました。

投稿: robita | 2007年8月20日 (月) 09時17分

robitaさん、

韓国が民主化され、国民が自由に発言できるようになったのは、つい最近のことです。軍人政権が終わったのが1993年に金泳三政権になってからですし、本格的に民主化したのは98年の金大中政権からです。自由な世の中になって、日本の資本や文物がどおおおっと流入してくるようになって、その反動というか、イルボンへの昔年のうらみつらみが一気に吹き出しているんでしょうねえ。

韓国への戦後賠償について、国際法上、カタがついているとされる日韓基本条約ですが、これが結ばれたのは1965年で、その当時、朴正煕政権の韓国はとても民主的な社会ではありませんでした。そんな時代に、国民には同意もなにもまったく知らないままでイルボンと結んだ条約など、知ったことではないのでしょう。今の韓国国民からすれば、日韓基本条約は、独裁政権であった朴正煕が結んだもので、民意に基づく国際条約ではないと思っています。まあ、仮にそうであったとしても、日韓基本条約は国際法上成り立たないわけではありませんが。韓国国民としては、憤懣やるかたないわけです。

ただ、これ、本当は、国際法云々という話ではないと思うのですよ。もちろん、カネの支払い云々ということでもなく。韓国側からすれば、長きにわたるイルボンへのうらみつらみや、暗黒の時代だった朴正煕政権の時代への様々な思いなどなど、それらがごっちゃになっていて、それをイルボンへ向かって「謝罪せよ」「カネ払え」という言葉でしか伝えることができないというか。

かたやイルボン側は、誠意のある謝罪をしたくても、他民族に対して、さてそれをどうすればいいかよくわからんし、なにやっていいのかわからん。それで売り言葉に買い言葉で「軍部による強制連行の事実はない、よって謝罪の必要一切なし」と言っているのだと思います。これは、けっして日本人の本心ではないと思うのですよ。こういうふうにしか言えない、家族に謝るのがへたなお父さんみたいなというか。

投稿: 真魚 | 2007年8月23日 (木) 11時19分

>真魚さん、

>そんな時代に、国民には同意もなにもまったく知らないままでイルボンと結んだ条約など、知ったことではないのでしょう<

あー、そういうことなんですか。

>ただ、これ、本当は、国際法云々という話ではないと思うのですよ<

そうかもしれませんねえ。
日本だって、東京裁判で裁かれたこと自体、理不尽だという思いがあるし、日本軍の残虐行為云々言われたって、他の国だってもっとひどいことやってるじゃないか、と言いたい気持ちもあるし、東京裁判を受け入れて国際社会に復帰できたんだからもうごちゃごちゃ言うべきでないなどと言われたって、釈然としない思いでいっぱいだし。そんなに簡単に割り切れるもんじゃないですよね。

>それらがごっちゃになっていて、それをイルボンへ向かって「謝罪せよ」「カネ払え」という言葉でしか伝えることができないというか。<

これは民度が低いということのあらわれなのですか。
彼らを納得させるのは、韓国政府の役目なのでしょうか。
国家間の良好な関係を保つためにも、韓国政府も努力してもらいたいものですね。

>「軍部による強制連行の事実はない、<

あったかもしれないし、なかったかもしれない。
なかったのであれば、謝る必要はないですよね。というより、謝ってはならないと思います。
だから、ほんとうのことを知る必要がある、と私は言っています。

>長きにわたるイルボンへのうらみつらみ<

この表現には日本が極悪であるというような印象を受けますが、果たしてそんなに単純なものなのでしょうか。
日本人にひどい目に合わされたという人がいる一方で、日本人はそんなひどいことはなかった、という親日派もいると聞きます。
白人の植民地主義者たちはただただ従属させて搾取するだけだったが、日本は教育やインフラ整備など、朝鮮の近代化に力を注いだなんていう話も聞きます。これは嘘なんでしょうか。

対朝鮮の話ではないですが、軍隊内部の話にもいろいろあります。
理不尽な暴力が横行していた、という人もいるし、私の父などは「自分の部隊ではそんなことはなかった」と言っていました。もっと色々な話を聞いておくべきだったと残念でなりません。

それこそ、うらみつらみが募るあまりひどい話ばかりがクローズアップされがちなのではないでしょうか。

この問題については、無党派さんの記事に頷けるものがあります。→「戦前派から伝えたいこと」  http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/e/4d7ab61d027c44f36b9191a54afb6610

あの戦争や日本軍についての気持ちの違いがそれぞれの土台になっているので、右やら左やら意見の違いはあって当然だと思います。
物事にはいろいろな側面があります。だからこそ、戦後ずっと「日本極悪説」を信じ込まされてきた私たちはその偏りを修正しようとしているのではないですか。

戦争中はそりゃあいろいろな残酷なことがあったでしょう。当然のことながら私は日本がやったことはすべて正しかったなんて思っていません。日本軍は残酷なことをしただろうし、民間人に多大な迷惑もかけたでしょう。
そして、同じように他の国も責められるべき行為をしたでしょう。
日本ばかりをいつまでも責めないでほしい、という気持ちは多くの日本人が持ってると思いますよ。

投稿: robita | 2007年8月23日 (木) 16時21分

robitaさん、

韓国側は、日本の軍部による強制連行の従軍慰安婦があったと主張しているわけではないと思います。現状、そのような内容になっているのかもしれませんが、本来、そうした意味ではありません。簡単に言えば「イルボンサラムはこんなひどいことをした。謝れ」と言っているようなものです。韓国側からすれば、軍による強制連行があったのか、ないのか、はどうでもいいことなんです。

例えば、北朝鮮による日本人拉致は北朝鮮の国家元首(金日成、あるいは金正日)の命令によるものなのかというと、北朝鮮はそんな事実はなし。よって調査の必要なし。謝罪の必要なし。だって、国家元首の命令じゃなかったんだしい。ということになるのではないでしょうか。しかし、そんなことではないですよね。日本人拉致は、金日成や金正日がどうしたこうしたという話ではないです。

じゃあ、どういうことなのかといいますと、つまり、

イルボンが、コレコレの悪事を行った。それを認めよ。

ということなのだと思います。

もちろん、悪いイルボンサラムばっかりじゃあなかったです。個々の個人の体験の話になると、いや、私はこんな立派な良い日本人に出会ったと様々だと思うんです。様々なんです。様々だと思います。慰安婦業者にしても、きちんと十分な給金を払ったところもあったでしょう。

しかしながら、そうした様々なことがありますねということがわかっている上で、なおかつ、例えば、目の前に、ここに大体19世紀から20世紀までの日本というものをポコンと置いて、その隣に同じく19世紀から20世紀までの朝鮮というものをポコンと置いたとして。さてとばかりに、閔妃殺害事件から日韓併合、そして日本統治といった一連の出来事をじっと見てみると、これは、どう考えてもやっぱり日本の方が悪いなと思わざる得ません。

「悪い」というのは、どいう意味で「悪い」のか。では「良い」というのは、どういうことなのか。これも色々あります。色々あるんですが、ここはひとまずそうした議論は横に置いておいて、ではどういうことなのかと考えてみますと、例えば21世紀の今日の価値観では、例えばイギリスがアフリカから人々を拉致して売買して奴隷にしたということは「悪いこと」だったということになっています。アメリカが先住民族を虐殺して土地を奪ったことは「悪いこと」だったということになっています。「悪いこと」だったので、じゃあ、今、それをどうこうしようということではありません。また、どうこうできることでもありません。しかしながら、少なくとも「良いこと」ではなかったと、今のイギリス人やアメリカ人は思っています。そしてそうした数多くの「悪いこと」の上に、今日の繁栄があるということを彼らはしっかりと意識しています。

ここですね、この感覚が日本に感じられません。大体、他人の国を奪うんですから、奪われる側からすれば「悪いこと」にならざる得ません。だからこそ、他国を侵略し、他民族を占領統治するというのはむずかしいのです。遅れた朝鮮を近代化させてやっているんだから、ありがたく思え、ではとてもできません。まず、この構図というか、構造というか、関係みたいなものを当時の日本人はわかっていたのかというと、どうもわかっていたようには見えないし。戦後半世紀たった今でも日本人はそうなんじゃないかと思います。

いわば、他人の国に突然、土足で無理矢理入ってきて、あなたたちは遅れた社会なのです。我々は進んだ文明なのです。進んだ文明である我々が、遅れた社会であるあなたたちを指導します、援助します。あなたたちが遅れているのは勉強しないからです。進んだ西洋の文明を学ばないからです。あなたたち自身が悪いのです、と言われて、ハイそうですね、わかりました、反省します、ご指導、ご教授をお願いします、という人がどこにいるのでしょうか。

あーひとつありました。戦後日本です。終戦後の日本人は、マッカーサーに対してそうでした。だとしますと、日本人は韓国人の心情など永遠に理解できないですね。日本人というのは従順で素直であり、民族の自尊心云々というよりも、こっちの方がラクだし便利だし、儲かるし、となった場合は、さらっとそっちに転換する民族であるということであり、韓国人は反骨と自尊心と論理的一貫性を貫く民族であるということです。であるからこそ、こうした民族から見れば、隣のイルボンというのは、なんかこーむかっ腹が立つ相手なんですねえ。

無党派さんの記事は、大阪の第八連隊のことですね。大阪は商家の街ですから、徴兵の兵隊さんも商人の家の人が多く、比較的裕福な家庭も多かったので、まあ、決死の覚悟という意味では、他の連隊よりは低いと言われていました。

投稿: 真魚 | 2007年9月 2日 (日) 13時13分

>真魚さん

真魚さんと同じく、私も植民地支配を肯定できないです。というより、「植民地支配=民族自決を奪うこと」と後藤新平をはじめとする「植民地の発展に尽くした先人の偉大さ」は別だと考えています。
でも、「軍事政権が結んだ条約だから関係ない」とはおかしくないですかね?それだったら、竹島を侵略した李承晩も軍事政権でした。日韓基本条約の経済援助も返せ!という話でしょ。謝罪に関して言えば、(戦勝国でもない)植民地に対して謝罪・賠償した国は日本以外にありません。(イギリス・アメリカも当然やってません)
確かに韓国はチョ・スンヒ銃乱射事件で大統領が謝罪したように、日本に対しても「同胞がやったことだろ、植民地支配を謝れ!」というのは理解できなくもないです。いずれにせよ、もっと韓国を(悪い部分も含め)知らなければならないと思いますね。日韓友好のために。

日本が朝鮮特需で復興したのは確かだし、ベトナム戦争では(9条のおかげで)日本が血を流さなかったのに対し韓国兵は多数犠牲になっている。でも、日の丸を燃やすのはやめてほしいですね、ほんと

投稿: のれそれ | 2007年9月 2日 (日) 17時30分

のれそれさん、

僕のブログの方へのコメントへの返答がまだで申し訳ありません。ちょっと昨日、今日もまとまった時間が取れないもので。だったら、今、そっちを書けばいいんですが、好きな韓国のことなので(笑)、ついついこっちを優先します。赤木さんの「丸山~」についての返答は少々お待ちください。

後藤新平は台湾統治で優れた施政を行った人ですね。大日本帝国による台湾統治と朝鮮統治の比較については、いずれ書いてみたいと思っています。

さて、国際社会では、軍事政権であろうと何政権であろうと、その国が正当な手順をもって批准した国家間の条約は条約であり、「軍事政権が勝手に批准した」では通りません。当然、その国はその条約に従わなくてはなりません。

この日韓基本条約により日本は韓国に賠償金をすでに支払済みであると、世の中ではよく言われていますが、事実は違います。韓国からの戦争賠償金の要求に対して、大日本帝国は韓国と戦争状態になったわけではなく、日韓併合は合法的なものとして日本は韓国を領有し統治したので戦争賠償金を支払う必要はないというのが日本の主張でした。

そこで、細かく言うと、上記のような見解の相違があるので、最終的に日本側は「経済援助」として韓国への供与及び貸付けを行いました。「賠償」という扱いではありません。韓国側では、これは日本からの賠償及び補償と経済協力だと国内では扱いました。

日本は、韓国に莫大な在韓日本資産がありました。これの請求権は結局、日本は放棄しています。それから、日本からの「経済援助」は、本来韓国の個人賠償にあてがわれるべきものであったのですが、韓国政府はこれを社会インフラ整備などの資金に流用しました。つまり、韓国は日本の戦前の厖大な在韓日本資産はそのままもらって、なおかつ日本から(日本側解釈だと)(くどいか)(笑)「経済援助」をもらって、しかも、韓国政府は、そのカネを韓国国民への賠償に使うことなく、国の発展に使ってしまったわけです。まあ、韓国政府としては、よっぽどカネが欲しかったんでしょう。そのカネで社会資本に投資し、国を発展させたかったんだろうと思います。

でまあ、上記のことがあっても、それでもなおかつ、韓国の人々から謝れ、謝れと言われるのは、軍事政権が国民に事実を隠していたということありますが、その一方で、日本人が、どう見ても反省しているように見えないということなのだろうと思います。これは確かにそうだと僕は思います。日本人は、韓国に対して悪かったと思っているとか、いないとか、そうしたこと以前に、そもそも、あまりにも近現代史のことを知らなすぎます。日本と朝鮮の歴史について、知らなすぎます。

知らなすぎますって、今、僕は書いていますが。その僕自身が、今までアメリカのことばっかりで、韓国の歴史のことを知りませんでした。えらそうなことは言えません。

日韓の近現代史を知れば知るほど、イルボンという国は、悪いことばっかやってきたなあと思います。あの当時の時代の基準で、日本は国際的には「正しい」ですよ、日韓併合だって国際的に「合法的行為」であるわけですし。

しかしながら、「正しい」んですけど、そのやってきた内容が、なんかこー悪どいというか、実際、悪どかったわけですけど。朝鮮族の自尊心などこれっぽっちも考えていなかったというか。アジアの独立と解放の理念を掲げながら、やっていることは他のアジア人を同じ人間として見ていないというか。朝鮮人を差別することは、当時の日本の社会通念として当然のことだった、といえば確かにそうなのですが、では、なぜ明治以後の日本では、朝鮮差別が生まれたのかという問いかけが出てきます。

いや、うちのおじいさんはそうじゃあなかったとか、うちの部隊や連隊はそんなことをしなかったということもあると思います。そうした個別のことではなく、つまるところ、日本は朝鮮をどう考えていたのか、貧弱な工業国の日本が、朝鮮を植民地として統治し、帝国主義のマネをして、なにをどのようにしようとしていたのか、その歴史的検証をこれまで日本はやってきたのか、ということです。

今の日本と韓国の関係も、なんかこー国と国、民族と民族が顔をつきあわせているというか。もっとこー、ラクに「ケンチャナヨー」とか言い合う関係にならないものかなと思います。

投稿: 真魚 | 2007年9月 3日 (月) 01時53分

>軍事政権が国民に事実を隠していたということありますが、その一方で、日本人が、どう見ても反省しているように見えないということなのだろうと思います。

いやいや、むしろ植民地保有国のなかで国としても、個人としても唯一反省しているのが日本ですよ。
そもそも、列強の植民地支配というのは優性人種である白人が「世界を開化する」ことを建前に行った侵略です。「国として」は八紘一宇を掲げた日本と欧米は違いますよ。白人はいまだに“一切”反省してません。
むしろ、欧米が日本を見習うべきでしょう。

こちらが冷静なことを言っても、感情的に反発するのは韓国人が「理屈を超えた“情念”」をもっているからです。それは、お隣さんだからこそ理解しないといけませんね。

robitaさん、勝手に二人で議論してすみません。

投稿: のれそれ | 2007年9月 3日 (月) 05時28分

真魚さん! そういうこと言うと反日左翼のみなさんが喜んじゃうじゃありませんかっ (笑)

まあ、なんと言いますか、こういう一連の意見交換をしていますとわかってくるのですが、日本が謝ったとか謝らなかったとか補償をしたとかしなかったとか、そういうことはとりあえず置いておいて、例えばですね、「日本は悪かった」と「悪かったがそれだけではなかった。欧米植民者ほどは酷くなかった」この二点のどちらに立脚して喋っているかの違いだと思うんですよね。
だから、それぞれが意見を言うと、「反論」のような形になってしまうのはしかたがないかなあ、と思います。
例えばこれらの評価(日本は悪い、良いところもあったなど)の割合を円グラフかなんかに表してみますと、真魚さんのグラフ、のれそれさんのグラフ、私のグラフ、ピタリとまではいかないけれど結構重なるんじゃないかと思います。
「日本は絶対的に悪かった」と言って日本をことさら極悪にしたがるサヨクもおかしいし、「日本は悪くなかった」と言って植民地支配を正当化し、韓国を毛嫌いするウヨクもおかしい、ですよね。

真魚さんが仰るように、どちらも「知らなさ過ぎる」んだと思います。

>今の日本と韓国の関係も、なんかこー国と国、民族と民族が顔をつきあわせているという
か。もっとこー、ラクに「ケンチャナヨー」とか言い合う関係にならないものかなと思い
ます。<

真魚さんてすっごい良い人だと思います。
真魚さんのような人ばかりだったら、争いなんか起こらないのにね。

>のれそれさん、

>robitaさん、勝手に二人で議論してすみません。<

いえいえ、とんでもない。こういうことがネットの醍醐味ではありませんか。
ここを使っていただけるなんて光栄です。

投稿: robita | 2007年9月 3日 (月) 10時36分

のれそれさん、

いえいえ、五族協和、八紘一宇の理念を掲げながら、実際のところ日本人は他のアジア人を差別していました。これこそ偽善であり欺瞞以外のなにものでもありません。その意味では、アジア人を劣等人種とし、それ通りに実行していた西洋人の方が一貫していました。

アジア人である日本人が、なぜ他のアジア人を差別していたのか。これは西洋コンプレックスの裏返しだったと思います。それほど、西洋に憧れ、西洋を恐れていたということでしょうなあ。

投稿: 真魚 | 2007年9月 4日 (火) 00時54分

robitaさん、

それぞれの国には、それぞれの事情があります。日本だって、好きで江戸時代をやめて、近代国家になったわけじゃあないんですね。できることならば、江戸時代をずーと続けていたかったんでしょうけど、そうもいかないのでやむなくこうしました、という面もあります。西洋列強のアジア侵略の中で、なんとか侵略されまい、植民地にされまいと必死で頑張ってきたんです。その結果、ああいうことになって、結局、この国は一度滅ぶわけですが。

中国だって、朝鮮だって、そうです。それぞれ事情があり、それぞれ時代の中で必死にやってきたわけです。人間の集団ですから間違うこともあります。むしろ、間違ったことばかりです。過去の歴史は、間違いの繰り返しですね、どこの国も。

そういう事情がわかってくるとですね、単純で、一面的な見方はできなくなります。

>>真魚さんのような人ばかりだったら、争いなんか起こらないのにね。

いえいえ、robitaさん、ワタシ、ゆーだんしゃ(有段者)なんですよ(ちょっと自慢)。
僕の場合は、ヤ、インマー! 文句あんなら、テコンドーでかかってこい、ですよぉ。(笑)

世の中には、殴り合わなければわからないということもあります。その一方で、一緒に飲んだり食ったりしてわかり合うということもあります。日本人と韓国人の間には、そういった、個人、個人の生身のぶつかり合いが必要なんです。今、そういったことがないんですね。それで、謝罪せよとか、軍の関与はないとか、日韓基本条約ではどーしたこーしたとか、そういうことしかないのは不幸です。

投稿: 真魚 | 2007年9月 4日 (火) 01時17分

>いえいえ、五族協和、八紘一宇の理念を掲げながら、実際のところ日本人は他のアジア人を差別していました。これこそ偽善であり欺瞞以外のなにものでもありません。その意味では、アジア人を劣等人種とし、それ通りに実行していた西洋人の方が一貫していました。

でも、本気で八紘一宇を信じた人も少なからずいたわけでしょ。インドネシア独立に2千人、ベトナム独立に6百人の日本人義勇兵が参加したことを我々は誇りに思っていい。ドイツと同盟を結んだにもかかわらず、危険を冒して多くのユダヤ人を救った先人を忘れてはいけません。

確かに、(日本人のみならず)アジア人全体に西洋人コンプレックスがあるのでしょう。教育でも、西洋人の植民地支配は責められないのに日本が行った悪いことばかりが教えられる。
日本の右翼にも、八紘一宇どころか人種差別に走る輩がいます。憎むべきは在日問題や戦後補償を政治利用して利権を食んでいる一部政治家でしょうに。

私は武道を全くやったことがないですが、喧嘩には自信があります。いつか、真魚さんと会うときは拳を前菜に日韓友好について語り合いましょう(笑)

投稿: のれそれ | 2007年9月 4日 (火) 08時53分

のれそれさん、

そうですね。そうした心ある人々もいました。
本気で中国の未来や朝鮮の未来を信じていた人々もいました。
孫文やチャンドラ・ボースを支援する日本人も数多くいました。

戦前の日本には良くなかったこともありますし、良かったこともあります。その全体を知ることが必要ですね。

おや、武道をやったことがない!!(と、以下、武術、武道は、いかにすばらしいものであるかの説明が延々と続くのですが割愛させて頂きます)

>>拳を前菜に日韓友好について語り合いましょう(笑)<<

いえ、殴り合わなければわからない方ではなくて、飲んだり食ったりしてわかり合う方でして(笑)。
前菜はナムルの盛合せで、それで、サンチュで巻いた焼き肉を食べましょう。お酒はマッコリで。

投稿: 真魚 | 2007年9月 5日 (水) 00時33分

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受信: 2007年8月19日 (日) 00時29分

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