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2007年9月22日 (土)

立派な大人

子供たちが悪くなったのは、政治家が劣化したからだと言いたがる人々がいる。
小泉が郵政民営化反対組をいじめたり、安倍が責任放棄したり、そういうのを見て子供たちは「ああ、俺たちもこういうことしてもいいんだ」と思うようになるのは当然、などと言う。

しかし、断言しても良いが、子供たちが政治家のふるまいを見て自分たちの行動を決めるなどということはまずない。

だいたい、いじめや万引きに忙しい連中が、新聞読むか、時事問題に関心持つか。

政界の醜さなど昔からわかっていたことではないか。だまし討ち、裏取引、責任逃れ、汚職、そんなものはいつだってあった。国会騒乱の醜態は今よりひどかった。
立派な政治家もいたけれど、悪い政治家だっていて、悪いことをしては新聞に出ていた。

だけれども、われわれ子供はそれを見て自分たちの規範意識を低下させたことなんてなかった。
誰だって自分が子供だった頃を思い出せばすぐわかることだ。
「悪いヤツだなあ」ぐらいのことは思ったかもしれないが、「自分も同じように悪いことをしてやろう」なんて思わなかったではないか。

政治家を悪者にしたいあまり、そういう言いがかりをつけるのはフェアじゃない。
それは何でもかんでも政治家のせいにしたがるずるい大人の悪いクセというものだ。

そんなに大人の振る舞いが子供を悪くすると言うなら、政治家のせいにばかりしないで、大人たちよ、豊かさを放棄して、二宮金次郎のように、「ヨイトマケの母」のように禁欲的に生きたらいいじゃないの。

道徳教育なんかに力を入れたって無駄だよ、と鼻で笑うような大人たちが幅を利かせているうちはより良き日本人は育たない、私はそう思う。

      

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