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2007年10月18日 (木)

「ペルシャの市場にて」

私が通っていた女子校では、運動会の時、高校三年生が「ペルシャの市場」を踊るのが恒例になっていた。
ケテルビーの「ペルシャの市場にて」に誰が振り付けたのか、それは学校で教える舞踊としてはちょっぴり官能的で大人びたものだった。
毎年、最上級生が踊って運動会を締めくくるのを鑑賞しながら、私たちも高三になったらあれをやるのだ、と中学の頃から憧れていたものだ。
それを踊る時ばかりは、普段の体操服、つまりそう揶揄されて忌み嫌われていた「ちょうちんブルマー」を、長めの紺のプリーツスカートにはき替えたので、雰囲気はより大人っぽくなった。

「○○高校の男子たちが悩殺されちゃったんですって」などと、系列男子校との合同体育祭かなんかで披露された時の男子の様子を、おませな級友が口にするのを側聞し、その「悩殺」という妖しい言葉に、あれは女性の武器なるものを意識した最初の機会ではなかったかと今にして思う。

思えば、官能だとか悩殺だとか、性情報の溢れるこのご時勢からすればそんな他愛ない言葉に敏感に反応した女子高生たちも純情だが、白いシャツに紺のスカートをはいただけの女子がちょっと体をくねらして踊ったからといってポーッとなってしまう男子高校生のなんと効率の良い悩殺のされ方よ。

一方で、白昼堂々、ヘソやら胸の谷間やら太ももやらを露出してうろつく昨今の娘らの姿に、「食傷」という言葉が頭に浮かぶ。

「ま~た年寄りの繰り言かい」と言うなかれ。

何故わざわざ堕落した欧米の悪習の真似をするのか。ここんとこ、イスラム原理主義者と意見を同じくするものである。

隠すこと、そして仕草によって想像力をかきたてること、そういうことこそが男子の健全で力強いリビドーを育てるんじゃなかろうか。どう思う。

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コメント

いやー なかなか面白い文章でした。 四半世紀前の出来事かと思いますね。 こういう内容は、おじさん おばさん世代でないと分からないものですね。 想像でニヤニヤしながら読んでしまいました。

また面白いものをアップして下さいね。

投稿: シャンテサラ | 2011年10月13日 (木) 17時54分

★シャンテサラさん、

初めまして。
古い記事にコメントありがとうございます。
褒められるのは居心地が悪くてあまり好きではないのですが、文章を褒められると非常に嬉しいですね。

「ペルシャの市場」を踊るお姉さまがたに憧れたこの話はもう50年近く前のことです。
女性も男性もずいぶん変わりましたね。

>また面白いものをアップして下さいね。<

以前は書いているうちに結構面白いフレーズがあれこれ浮かんできたのですが、この頃あまり書かないせいか、年をとったのか、感覚が鈍くなりました。
頑張ります。
シャンテサラさんのブログも面白そうですね。ゆっくり読ませていただきます。

投稿: robita | 2011年10月14日 (金) 13時06分

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