地方応援
透き通った青緑色のタンブラーを愛用しています。
2000年の噴火で被害を受けた三宅島の産業復興と、降り積もった火山灰の有効利用を目的として開発された商品で、「火山灰の中に含まれる鉄分と硫酸カルシウムの効果により、三宅島の海のようなクリアなマリンブルーの硝子が出来上がりました。」と説明されています。
色はマリンブルーというより緑に近く、繊細な作りにしては意外に丈夫で、取り落としたり、他の食器にぶつけたりすることもあるのですが、割れることなく、6個揃ったまま、もう3・4年使っています。
インターネットで調べると、ヒット数も少なくあまり知られてないようですが、江戸切子の手法と合体させた「江戸三宅硝子」は知る人ぞ知る三宅島の特産品なのだそうです。
伊豆大島の明日葉染、つばき花びら染の大判ハンカチは、絞りが入った柔らかな色合いがとても素敵です。
いずれも生協を通じて購入したものです。
実がなりすぎたが捨てるのはもったいないと、小笠原産のレモンを使って地元の主婦がレモンカード(レモン果汁に皮やバターなどを混ぜてクリーム状にしたもの)を手作りし、それが都内の高給食料品店などで人気を呼んでいる、と2.3日前の新聞に出ていました。
日本各地でこうやって特産品を工夫して作って売り出し、健闘しているところもあれば、なかなかうまくいかないところもあるでしょう。
頑張る地方のこういった商品にもっと目を向け、少々高くても、ものが良ければ買いたいと思います。
以前は、安いものばかり探して、それで「節約した、良いことをした」などと思い込んでいたものですが、良質の商品に投資したほうが、結局自分にとっても社会にとっても良いことなのだと思うようになりました。特に国産品を応援したいと思います。
そのことが生産者に活力を与え、職人技をも維持継承させていく原動力となりましょう。
それでもまだまだ安いものに目がいってしまうのは庶民の性でしょうけど。
100円ショップはほどほどに。
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コメント
前に自分のBLOGで記事を書いたことがありますが、高速道路などのインフラの発達で中央の会社が地方くまなく進出して、地方もオールジャパンでの闘いに巻き込まれるようになりました。
(三州瓦の全国進出も、その一つだったのでしょう)
地方も、その地方の独自性を生かしてオールジャパンで通用する商売が強いられ、それが出来ないと地方のお金は中央に吸い上げられるばかりでぺんぺん草も生えません。
逆説的なのかもしれませんが、交通や情報インフラの整備が、地方の格差を生み出したように感じています。
トラックバックを一点送らせていただきます。
投稿: 山本大成 | 2008年1月21日 (月) 10時20分
★山本大成さん、
>交通や情報インフラの整備が、地方の格差を生み出したように感じています<
これはつまり、黒船の出現により世界の荒波に向かって漕ぎ出さなければならなくなった日本の苦難と同じようなことなんでしょうか。
日本国内のことであり、日本政府あっての地方自治だから、喩えは適切ではないかもしれませんが。
たいせいさんの記事を読ませていただきました。
たしかに地方の低迷は仰るようなことも原因かもしれませんが、だからといって、昔に戻るわけにもいかず(鎖国してた時のほうが幸せだったからといって再び鎖国するわけにもいきません)、「人間はこのようにしか歩めず、当然の成り行き」と理解している私としては、結局これは「過渡期」としてとらえるしかないのかなあ、と思います。
だからこそ、今はとにかくじっと我慢しながら、刺激はなくても来る日も来る日もやるべき毎日の仕事をこなし、建設的な意見をブログなどで皆で出し合う、そんなようなことをしながら夜明けを待ってみようか、そんな気持ちに、・・・なるのは難しいですかね。
「貧しくとも心豊かな家庭」、私はこのことを基本にしているのです。
投稿: robita | 2008年1月21日 (月) 11時17分