とりあえずのお花畑の上で
「反転-闇社会の守護神と呼ばれて」(田中森一)という本の書評を某ブログで読みました。
怖いからそっとしておいたほうがいいのでしょうけど、前に書いたことはこういうことではないかと思うので、一応貼り付けてみます。
「特殊で愛すべき日本」 のコメント欄と「人生の転換戦争」という記事にこういうことを書きました。
【この日本はとても豊かで平和で、国民は飢えることなく人権も守られ(他国に比べても大変良いほうだと思います)、おおむね幸せです。
でも、時として、役人や政治家の不祥事が発覚し暗い闇の部分が垣間見えることがある。
その暗く汚い部分を引きずり出してすっかり洗い直そうと試みるや、そこには国の根幹を揺るがす得体の知れない何かがあることに気付いて、いじらないほうがましだ、とあわててフタを閉じてしまう。
汚泥の上の華麗な蓮の群生のような世の中で我々が生きているのであれば、国家崩壊で棄民となることも臆せず根こそぎ綺麗にするその覚悟が我々国民にあるのか。
近代国家というものはどこもこのようなものなんじゃないか。】
【そこに手を突っ込んだら、底のほうに国家の土台が崩れるほどの何かがあるんじゃないか、芋づる式にぞろぞろ出てきて土台までも崩壊してしまうんではないか、などと思います。
もちろんそれは、「正体ともいえる何か特定の勢力」というのでなく、長年かけて色々な要素が複雑にからみあってできた国の土台そのもの(国家運営のしくみでなく、その更に底にあるもの)であって、そう考えるとこれは「巨悪」などといったたぐいのものではないようです。
でも、表面的に出てくる「悪事と見えるもの」(たとえば今回のような不可解なできごと)とは、結局国自体がそういう土台の上に立っているからこそ、吹き出物のように時々顔を出すんじゃないか、と。
だから、表面的に出てきた「悪事」だけをチョンと切って、我々のお花畑はとりあえず安泰ということにせざるを得ない。】
一般庶民はとりあえず、身の回りの雑事を片付けることなどいたしましょうか。
桜も終わったことだし。
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