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2008年4月 8日 (火)

歌舞伎町とか九龍城とか

先日、ラジオで「昔の歌舞伎町は汚くて危険だったが、それだけに面白くエキサイティングな街だった。ワクワク感の中で存分に遊んだ。今の歌舞伎町に行く気はしない」というリスナーの発言を耳にしました。

きれいに整備され、治安も良くなった、それはそれで大変喜ばしいことですし、女子供も安心して過ごせる場所を増やしていくのは大いに歓迎すべきことではあるのですが、「それが面白くないのだ」という感覚はよくわかります。

以前東京郊外のニュータウンに住んでいました。
とてもきれいな街で、自動車道路と人の歩く遊歩道とはきっちりと区別されて安全この上なく、植栽は住宅都市整備の計画通りに、並木道は四季折々に住人の目を楽しませ、高齢者事業団の人たちによって団地のまわりは常に掃き清められ、居住棟は白亜に輝いていました。

快適ではあったけれど、その風景や空気が清浄過ぎて、と言いますか、何か面白みがなかったのも事実です。

以前、こういう記事を書きました。 →「昔はもっと薄汚かった」

昭和30年代の猥雑な町の雰囲気、もっと遡れば、終戦直後の焼け跡闇市の喧騒は、惨めな時代の象徴であるにも関わらず、そのつぎはぎだらけの雑然とした空間は今から思えばなんと魅力的だったことか。

冒険で鍛えられる人間が、存分に遊べた時代も今は昔。

不潔より清潔、雑然より整然、不便より便利、危険より安全、貧しさより豊かさ、人間はそのために努力するわけですが、いざ手に入ると、なんかつまんないなあ、って、わがままっていうんですかね、こういうの。

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コメント

 洋の東西にかかわらず、勢いと活気のある街は雑然としていると聞いた記憶があります。
 現在の閉塞感は、そんな出来上がった雰囲気による物もあるのかもしれませんね。

投稿: 山本大成 | 2008年4月 9日 (水) 10時53分

★たいせいさん、

>勢いと活気のある街は雑然としている<

そういうことでしょうね。
でも、先進国のビジネス街やショッピングセンターはきっとどこもきれいで、しかも活気にあふれているのでしょう。
経済の活況はともかく、面白みがあるかどうかは、あまりすっきりきれいだと期待できないかもしれませんね。

投稿: robita | 2008年4月 9日 (水) 16時00分

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