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2008年4月14日 (月)

老人vs.非老人

「後期高齢者」という呼称がお年寄りを傷つけるものだということで、一応「長寿」という呼び方に変えたようです。

昭和の激動の時代を生き抜いてこられた心身ともにたくましい方達が、呼称ごときでいちいち傷つくはずがない、いったい誰がそんなことで文句を言っているのだ、と私は思っていたのですが、いらっしゃいました。single40さんのお父上はいたくご立腹の由。→「当然の帰結」

ははあ、私には老人の気持ちがわからないということなのか、ということは、私も還暦とはいえ、まだまだ若者の部類に属するのか、と変な喜び方をしてしまいました。

それはともかく、わが国は大変な時代を迎えようとしてるのはたしかです。

逆ピラミッドの恐怖はひたひたと押し寄せてまいります。

若い世代の負担は相当なものになりつつあります。

一方で、お年寄りたちの「医療費負担が増えて大変だ」「何の希望もない」「老人は早く死んでくれというのか」「年寄りいじめだ」という悲痛な声がメディアで報じられます。

しかし、自分の取り分が減ることや、負担が増えること(同じことか)を嫌がっているだけでは何も解決しないのも明らかです。

昨日のフジTV「報道2001」で、その問題が取り上げられていました。

評論家の三宅久之さんが、「こうなったら、国民福祉税でもなんでも導入して広く国民からお金を集めるしかないですよ。それから、徴兵制じゃないけど高校生に半年くらいの介護体験を義務づけるとか、国民みんなでこの問題に対する意識を高めていくことが重要です」と言うと、西川厚生労働副大臣が、わが意を得たりとばかりに「先生のようなかたにそう言っていただくと本当に助かります。私たち行政側の人間がそれを言うと『責任回避だ、国民に負担を押し付けるのか』と言われますから」と答えていました。

たしかに、もう「政治が悪い政治が悪い」と文句を言ってるだけでは事態は良くならないのですよね。

国民の意識改革が一番重要だと思います。

single40さんの記事にありますように「問題は、選挙である。老人は投票率が高いし、そもそも人口も、少子高齢化で多くなるのである。だから、老人に不利な政策を行っては選挙に勝てない。」←このことを若い方々はしっかり認識して、選挙に行ってくださいね。

「選挙」さえなければ良い政治ができる、と思うことがあります。
選挙があるから、有権者の望むようなことを言わなければならなくなるし、かといって本当のことを正直に言って落選すれば政治ができないし。

だから、国民が賢くならなければ国は良くならないんです。

最後の一行、「わざわざ損をしたがる者がいるわけがない。当たり前のことである。」というsingle40さんの言葉は、それはそうなのだけれど、この世はテレビのインタビューに出てくる「希望のないお年寄り」ばかりなのでしょうか。

「国の財政が破綻するのは国民にとっての不幸だ」という当たり前のことをちゃんとわかっているお年寄りもたくさんいると思います。

あとさきも考えず目先の自分の利益だけで投票する人がいるなら、世代間地域間の戦争になりますね。

しかし、国内で戦争して何の得があるって言うんです?

「個人の権利」より「国家」が優先する場合もあるってことです。

 

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コメント

字句がうる覚えですが、
―この国に何かをしてもらおう、と思うのではなく、この国のために何ができるか―
そう聴衆に訴えかける演説をしたのは、ケネディーでしたよね。
ふと、思い出しました。
膨大な赤字が日々量産されている現状から何とか脱却しなくては、と考えられた策だと思うのですが、マスコミもこんな時すぐ弱者の味方の報道は得意ですが、財政事情も併せて報道すれば、視聴者の理解も得られるのではと思うのですが・・・。
最適な医療は、無尽蔵な施薬や通院ではないだろうし。。。


投稿: 街中の案山子 | 2008年4月14日 (月) 17時41分

まったくおっしゃる通りだと思います。
テレビを始めマスコミは悲惨な事例だけを大袈裟に強調しすぎだと思います。
惨め自慢から惨め強調利権になりつつあるような世の風潮になってきてるような?

投稿: トトロ | 2008年4月14日 (月) 22時49分

★街中の案山子さん、

>―この国に何かをしてもらおう、と思うのではなく、この国のために何ができるか―<

わが国にも「国を支えて国を頼らず」の言葉を残した偉人がいますね。
国の財政が現在こうなってしまった以上、やはりそれはみんなで考えていかなければならないでしょうね。

>最適な医療は、無尽蔵な施薬や通院ではないだろうし<

例えば、病院がサロン化しているとの批判がありますが、お年寄りが話し相手がいなくて寂しいのであれば待合室に替わるサロンを地域で充実させるのも一つの手ですね。
お喋りの場があるだけで、お年寄りも元気になられると思いますので。
キーワードは「地域力」だと思います。

投稿: robita | 2008年4月15日 (火) 11時00分

★トトロさん、

75歳以上のお年寄りが他の世代に比べて医療費がかかるということでこういう制度になったのでしょうが、お年寄りにもいろいろいらっしゃいますので、ひとくくりにはできないと思います。
だから国民みんなで負担するのが一番いいかなと思うのです。
収入や資産に応じて負担額を調整するとか、細かい対応ができないものかな、と思います。
それから、「何もお年寄りからお金を取らなくても、無駄遣いをなくせばいい。特別会計というものもあるじゃないか」という意見もありますが、これをさせるには、やはり政権交代が必要なんだろうなと思います。
民主党は若いけれど、一度やってみてほしいと私は思います。

投稿: robita | 2008年4月15日 (火) 11時05分

私の記事を読んでくださって、有難うございます。

父と話しながら思ったのですが。最近「世代間対立」の問題って、かなりあると感じました。福祉はすすめるべきだけれども、その負担は現役世代にかかります。当たり前ですが、少子高齢化って、ホントに致命的な問題なんだなあ、と。

選挙によりますが、20代~30代の投票率が老人世代の半分、くらいなのはざらにあります。その上、もっと問題なのは、そもそも若年世代の人口そのものが少ないことで、仮に若年層がみんな「選挙に行こう!」で頑張ったとしても、彼らの票数が老人層の票数を上回ることはないわけで。
つまり、どう転んでも、、、という部分があるように思うんです。

よく考えると、世代間扶助って、国家による壮大なネズミ講みたいなもんですからねえ。年金制度って、今のまま民営化すると違法じゃないの?などと、つまらぬことを考えております(苦笑)

投稿: single40 | 2008年4月15日 (火) 17時37分

★single40さん、

ご尊父様のお怒りを茶化すような書き方をして誠に申し訳ございません m(_ _)m
にもかかわらず、コメントまで頂戴し、single40さんの心の広さには頭の下がる思いでございます m(_ _)m

>仮に若年層がみんな「選挙に行こう!」で頑張ったとしても、彼らの票数が老人層の票数を上回ることはないわけで。<

はあ~、そういうことなのですね。

しかし、問題は「現在の老人」というより、私を含む団塊世代が高齢化した時のことだと思うのです。
いろいろな人がいるとは思うのですが、概ね豊かに暮らしている人が多いように思います。
この世代が再び何らかの形で動くんじゃないでしょうか?いや、動いてもらわないと困ります。

因みに私の住む地域で先日シニアクラブが発足し、私も名を連ねました。ま、老人会といえばそうなのですが、まだまだみなさん若く元気で、集まって楽しもうというより、地域の役に立とうという目的で入って来られたかたが多いように思います。
私も「地域力アップのために何かお手伝いしたい」と殊勝に挨拶しました。今のところ、母の介護がありますので、あまりお手伝いはできそうにありませんが、とにかく団塊世代は消費に地域貢献に元気に動く必要があります。病気にならないよう、努力してまいりたいと思います。

投稿: robita | 2008年4月16日 (水) 10時58分

どうも、早々に弊ブログにお訪ねくださりありがとうございました。今朝もニュースがあんまりステレオタイプなものだから、一言書いたのですが、関連していると思って、了解の連絡もしないでTBさせていただきました。よろしくお願いします。

投稿: 街中の案山子 | 2008年4月16日 (水) 11時50分

★街中の案山子さん、

爽快な記事、スカッとしました。

投稿: robita | 2008年4月16日 (水) 11時59分

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