どこで出会うの
朝日新聞で、大谷由里子氏(人材活性プロデューサー)の連載エッセイ「ココロの元気」を読みました。 →「いい恋は日々の活力」
特筆すべきアドバイスは見られないけれど、「出会いは作るもの。結婚相談所だって、何でもあるでしょ」という一文にひっかかりました。
この文には、「何でもあるでしょ」と言いながら、「結婚相談所」しか提案がありません。
他にないんでしょうか。
私は恋愛経験も乏しく、若い人たちの生活をよく知らないのですが、みなさんどういうところでお相手を見つけているのでしょうか。
以前、3人目だかの彼と付き合っている姪に、「いったいどこでそんなに知り合うの」と聞いたら、「いろいろあるよ、そりゃあ。友だちの紹介とか・・」と、何故そんな疑問を持つのかといった口ぶりでした。
この答えにも「友だちの紹介」しかありません。
結婚相談所と、友だちの紹介と、それから他にあるんでしょうか。
大学とか職場で知り合う、というのは、それは新人の時だけで、ある程度カップルが定まってしまうと、そんなに流動的に組み合わせが変わるわけじゃなし、新たな「場」に移らなければ出会いも望めません。
「趣味の場」だって、そんなに沢山の趣味は持てないので、その場でみつからなければ、趣味の場を変えるしかありません。
「結婚相手をみつけるために趣味続けてるんじゃありません」と叱られそうなので、この話はここでやめますが、多くの適齢期の男女が出会いを求めているのになかなか相手がみつからない問題は私にとっても人ごとではありません。なんせ「結婚できない女」でしたものですから。
ところでTVドラマ「Around40」で、天海祐希扮する主人公が結婚相談所に通っていたことが友人たちの間で発覚してどぎまぎする場面がありました。
「結婚相談所」は「恥ずかしい場所」らしいです。
でも、どうしてなんでしょう。
「だれか良い人いませんか」と世話好きのおばさんに頼むのは恥ずかしくないのに、何故、より広い範囲から条件に見合った人を探すことができる「結婚相談所」は恥ずかしいのでしょうか。
「商売」だからでしょうか。
男女の出会いは神聖なものだから、商売にしちゃあいけないんでしょうか。
でも、世話好きおばさんがいなくなっちゃった今の時代、ナンパ以外になにかあるかといえば、結婚相談所しかないんじゃないかと思います。
以前に「お見合い」という記事を書きましたが、大竹まこと氏の意見はその通りだと思います。
お見合いじゃなければ、ナンパしかない。
どちらかが積極的になるしかない。
男性は真面目な人ほど女性に対してはシャイなので、女性が積極的になるのが望ましい。
こういうことでしょうか。
今、結婚相談所というのは昔のイメージとは全然違い、利用している人はすごく多いらしいです。発言小町など読むとそう書いてあります。
「発言小町」というサイトはとても面白くて参考になるのでたまに見ます。「結婚相談所」で検索してみましたら、こんな相談があり、最初のレスをした男性の文章が面白くて笑ってしまいました。この男性なかなかいいぞ。生活力があるかどうかはわからないけれど、人生楽しそう。
ドラマのような出会いはそんなにあるものではない、というのが現実です。
でも、結婚相談所も敬遠してしまう・・・。
昔のように年配者ができることがあるような気がするのですが・・・。
前期高齢者も後期高齢者も、外に飛び出して若い世代と積極的に交流することを心がけたらいいですね。高齢者はこんなブログ見てないと思うけど。
こういう記事もできるだけ多くの人に読んでいただけるといいのですが →人気ブログランキング
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コメント
ワタシもお世話になりましたよ 相談所。成果はありませんでしたが、男性のタイプ別に アプローチの仕方、話の展開など修行ができたと思います。発言小町の相談、おもしろいですね。うちのブログにもとりあげようかしら♪ 世話焼きおばさん やってみたいわぁ^0^
投稿: でこサングン | 2008年5月27日 (火) 09時29分
★でこサングンさま、
>男性のタイプ別に アプローチの仕方、話の展開など修行ができた<
なるほど、合理的なんですね。
私もずいぶんお見合いしました。話を持ってきてくれるのは、親戚、両親の知人、近所の人、お稽古事で一緒の奥様がた、既に結婚した友人たちなどでした。
その頃の若い女性はもちろん会社勤めなどして職場結婚などもありましたが、私のまわりでは、学校を出て2・3年勤めた後、結婚が決まっていなくても退職して花嫁修業をやりながら相手を見つける、という人が多かったです。
学校時代のグループでたまに会う時などは、お見合いの報告会のようでした。それほど昔の女性は仕事でキャリアを積むより、当たり前のように「結婚」をとにかく目指していたのだと思います。(私のまわりだけかもしれませんので同じくらいの世代の女性の報告も広く聞きたいと思うのですが・・・)
だからこそ、世話焼きおばさんの活躍の場もあったと言えるでしょう。
>世話焼きおばさん やってみたいわぁ<
年を取ると若い人の世話を焼きたくなるというのはおばさんの本能じゃないかと思うんですね。(でこサングンさまはまだお若いと存じますが)
私の知るある年配のご夫婦はお子さんがいなくて、仲人活動に熱心でした。知り合いが紹介して輪が広がるという形だったので、身元は確かという点で安心できました。ご主人は社会的地位があり、儲けるためではもちろんなく、お金を取ることも会員登録などもなく、個人的趣味という感じでした。カップルを成立させるのが楽しいというのが本音だったんじゃないでしょうか。
私もさんざんお見合いした挙句、最後にそのご夫婦を紹介されて、主人と出合ったというわけです。
こういうの何らかのヒントにならないでしょうかね。
投稿: robita | 2008年5月27日 (火) 14時39分
私は実はネット婚です。
経緯については、自分のBLOGで記事を書いてありますのでTBを送らせていただきますが、全くの幸運だったと思っています。
ただ最近2つ下の後輩(42歳)が26歳の奥さんと結婚したり、バツイチの妻の友人が結婚したりを見ていて思ったのですが、結婚していらっしゃらない方達の多くは外にあまり出ていらっしゃらないと言うことです。(私の回りだけ偶々なのかもしれません?)
結婚相手を見つけるという目的だけではなく、積極的に外に出て様々な活動をしていらっしゃる方達は、それぞれの場で自然な男女の上が生まれて、結果としてパートナーと巡り会っている様に思います。
そしてその多くの場合は、学歴や年収・年齢などとは全く異なる基準によって相手を決めているように思います。
結局自分次第で、自分が生き生きと活動できる場を模索すれば相手は自然と見つかるのであって、鬱々としたりガツガツした場所しか持てないとよほど優れた経歴でも持ち合わせていないと厳しいと言うことのような気がしています。
特に私のような客観的に誇れる経歴もレッテルも持ち合わせていないものにとっては、自分が生き生きと活動できる場を探し、作っていく以外にないような気がします。
PS.
わが39歳の弟にも、44歳の親友にも、そんな場所を見つけ出して欲しい。
(あくまでも私は、運が良かっただけだと自覚していますが...。)
投稿: 山本大成 | 2008年5月27日 (火) 17時02分
★大成さん、
TB記事読ませていただきました。
奥様との初めての対面の描写、う~ん、素敵!
>自分が生き生きと活動できる場を模索すれば<
仰る通りですね。まずは色々な場にできるだけ参加して、人との交流を盛んにすることだと思います。
>学歴や年収・年齢などとは全く異なる基準によって相手を決めているように思います。<
私は引っ込み思案だったので、情けなくも自分から色々な場に出て行くということをしませんでしたが、(だから、結婚相手も人を頼りにしていたわけですが)「学歴だの年収だのの条件はない。ただ、価値観を共有できる人」なんて言ってたものですから、「そういうのが一番探しにくい」と言われていました。
たまたまお見合いでたった一人の好きな人に出会ったわけですから、私も運が良かったのだと思います。
弟さんや、44歳のお友だちは引っ込み思案なのですか。
ところで、私もポストペットを使っているんですよ。ネットを始めた頃に息子が設定してくれたのですが、そういう機能があるのですね。
私はインターネットをする友人もあまりいませんし、メール自体ほとんど使いませんが。
投稿: robita | 2008年5月28日 (水) 10時54分
>「結婚相談所」は「恥ずかしい場所」らしいです。
>でも、どうしてなんでしょう。
もてない人が最終手段として登録するところ、というイメージがあるからですよね。大昔は恋愛結婚が主流でないから、そこそこ感じいい人もお見合い市場にでていたけど、今は感じのいい人は、早くは高校生のころから押さえておかなければだから。恋愛の腕を磨いたはしっこい女の人が沢山いるから、普通に感じ良い人は、出回ってないと思います。
投稿: ぷっちょ | 2008年5月28日 (水) 16時22分
★ぷっちょさん、
初めまして。コメントありがとうございます。
伴侶探しも市場原理主義が働いているんですね。こんな記事もお読みいただければ→ 「モテ格差社会」
>早くは高校生のころから押さえておかなければ<
早い者勝ちですか。おっとりのんびりしていてはお望みのものは手に入らない・・・、そりゃそうか。
ただ、そういう人たちに注目してもいいでしょうよ、ねえ。優しい社会であれば。
>もてない人が最終手段として登録するところ、というイメージ<
イメージはなかなか払拭できないものではありますが、近頃の現実はそうでもないらしいです・・・と単に「発言小町」などを見て思うだけですが。
世の中「恋愛の腕を磨いたはしっこい人」のほうが多いとは私には思えないです。ほとんどの人は出会えないだけなんじゃないかと思います。
投稿: robita | 2008年5月29日 (木) 10時33分
うーん、人を好きになるって、小さいときから芽生える感情なんじゃないですか。
それが、年とともに、何をよしとするか、その内容が変わって言って・・・。
と、ここで解説してみても始まらないですよね(笑い)。
結婚相手って、一人しか必要ないのに、誰とカップルになるかで、結構人生もかわるから不思議。
ながーい年月がたっているので、いまさら、ですが、大学入学後に高校時代の同級生から、手紙が届いて・・・、それがスタートです。だから、遠距離…も経験。遠い遠い昔です。
高校時代の卒業アルバムの名簿、男女混合でアイウエオ順なのですが、旧姓ですが、並んでいます。偶然です。
クラス替えも毎年あったのですが、偶然3年間同クラス。
加えて、高校入学式の日に写したクラス写真、付き添いの親たちも写っているのですが、お互いの親が並んでいます。
まだ、他にも・・・、ドラマより面白い話あり、といえなくもありません。ワハハ。
投稿: 街中の案山子 | 2008年5月30日 (金) 07時06分
★街中の案山子さん、
>大学入学後に高校時代の同級生から、手紙が届いて<
ご主人のナンパということですね(笑)
早々と高校時代に目をつける、目をつけられる、という場合はいいんですが、問題は現在30代40代の独身者です。
私は、年配者が関心を持ったら良いんじゃないかと思うのですが、一方で、昔のように年配者が若者の結婚に口を出さなくなったのは当然の成り行きなんだろうなと思います。お見合いより恋愛に期待する社会の動きです。それは必然ですね。
案山子さんとご主人の関係はドラマチックなんですね。
機会があったらお聞かせください。
投稿: robita | 2008年5月30日 (金) 10時04分