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2008年7月 7日 (月)

ひとりひとりの意識改革

昨夜、途中からですが、NHK教育テレビ「医療再生・地域力を結集せよ」というのを見ました。
マスコミで何度か紹介されているようなので、ご存知の方も多いと思いますが、兵庫県丹波市で「県立柏原病院の小児科を守る会」が地域医療を守っています。
この「守る会」が発足した経緯が、一人ひとりの意識がいかに大切かということを教えてくれます。

喘息発作で柏原病院に入院した子供のお母さんが、その病院でたった一人の小児科医師(和久祥三医長)が睡眠もとらず夜中じゅう外来患者を診ているのを知ったこと、また、その医師があまりの激務に病院を去ることを決めたと地元新聞に掲載されたことがきっかけになってお母さん仲間が奮起したのが発端だそうです。

詳しい経緯については、検索すればいくらでも出てきますが、昨日の番組を要約しますと;

病院の医師を忙しくさせている大きな原因の一つに「コンビニ受診」というのがあります。
たいした病気でもないのに、コンビニを利用するような感覚で病院に行く人が多いです。
初めての子供の場合など、高熱が出て苦しそうだったりすると、不安になって夜遅くでも何とか医師の診断を仰ぎたいと思うのは当然ですが、多くの場合、高熱でも生死に関わる重大な病気は稀であって、あわてて病院に行かなくても朝になれば落ち着いていることのほうが多いものです。

そうは言っても、もしかしたらもっと重篤になるんじゃないか、という不安はぬぐいきれないでしょうから、お母さんたちが考えたことは、医師の指導のもと、「チェックシート」を作成したことでした。
これにより、子供の症状に応じて、対処の仕方を判断し、やみくもに病院に駆けつけなくてもすむようにしました。

「守る会」を結成し、本格的に活動が始まり、開業医と病院との連携も充実してくると、コンビニ受診は目に見えて減っていったそうです。
和久医師も病院にとどまることになり、「地域医療を守るのはひとりひとりの心がけ」というスローガンで医師を守ろうとする地域の人々の心意気は医師たちを呼び寄せ、現在小児科医は5人にまで増えたそうです。

「守る会」によって守られた医師が地域の人々の命を守る。良い循環が働いていますね。
医師不足は、単に医師の数を増やせばいい、という問題ではないことがよくわかります。

この地域の人たちが、医師不足の原因を患者自身が作ってしまっていることに気づいたのが最も重視されるべきポイントだと思います。

「お金さえ払えばいいんでしょ」「それが医者の務めでしょ」「それが行政の仕事でしょ」、こういった姿勢では何も変わらないことに気づかなくてはなりません。

「下から上へ」にコメントを下さった一知半解男さんの「日本人に足りないのは『公の心』と『判断力』」は素晴らしい記事だと思います。

「マクロの視点を持つことが大事」と仰っていますが、マクロの視点を持つことは「自分たち一人ひとりの行動」を自分でコントロールすることにつながります。

丹波市で「守る会」のような活動が可能になったのは、人々を結集できる地域社会の良さがまだ残っていたからじゃないかと私は思うのですが、都市部ではこのような運動はなかなか大変でしょう。

だからこそ、普段から地域のコミュニケーションをはかり、いざという時に地域力を結集できるようにしておくことが肝要だと思います。

           

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コメント

すばらしいお話のご紹介、ありがとうございました。
今の医療崩壊は国民も結局片棒を担いでいるのですよね。
意識改革が必要だと思いました。
また変に不安をあおる報道ばかりでなく、どうすればいいのかを考えるきっかけになる今回の報道など、報道のあり方も問われることでしょう。
これからも投稿楽しみにしています!

投稿: ちむ | 2008年7月 7日 (月) 16時41分

★ちむさん、

はじめまして。
私も何気なく見た番組でこういうことを知って感激しました。
医療の問題にかぎらず、他の分野でも、ひとりひとりが意識改革すれば改善できることがたくさんあるんじゃないかと思います。
問題はその「意識改革の方法」ですね。
これからもよろしくお願いします。

投稿: robita | 2008年7月 8日 (火) 09時20分

こんにちわ^^
家事も落ち着いてホッと一息です♪
ブログ楽しませてもらいました☆
こそこそコメント残していきますので、
よろしくお願いしますwwぽちぃ♪

投稿: 中村江里子 | 2008年7月 8日 (火) 14時38分

Robitaさん、こんにちは。
私の記事は、引用元が素晴らしいだけですよ(笑)

丹波市のお話は、非常に参考になりますね。
こうした取り組みを教えていただきありがとうございました。

投稿: 一知半解男 | 2008年7月 8日 (火) 16時25分

★中村江里子さん、

はじめまして。
ありがとうございます。

投稿: robita | 2008年7月 9日 (水) 11時08分

★一知半解男さん、

>引用元が素晴らしいだけですよ<

いえいえ、引用の後、「足りないのは(国民の側の)マクロの視点。そしてその視点を持つにはどうしたらいいか」というところまで論を進めるのは、なかなかできないことですよ。
一所懸命に政治を語るブログは数々ありますが、だいたいが「このように政治を行えば良い」とか「このような政治家に閣僚をやらせれば良い」といったものばかりで、何をどうすればそれが実現するのかという視点が全然ないんです。(すべてを見てるわけではないのでそういう人ばかりではないかもしれませんが)
もちろん国民の側からの政策の提案は良いことだとは思いますが、政治が「力」で動いていることを考えれば、提案しているだけでは何も動かないことに気がつかないといけないですね。

>丹波市のお話は、非常に参考になりますね。<

私もこれには驚きました。良い番組に出合ったと思います。

投稿: robita | 2008年7月 9日 (水) 11時15分

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