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2008年9月21日 (日)

誰にもわからない

世界的金融不安が広がり、「金融資本主義の限界だ」とか「新自由主義の破綻だ」とかの言葉がよく聞かれるようになった。

そして、新自由主義者の竹中・小泉が進めた構造改革路線がやはり間違っていたのだ、と言う人たちの声が大きくなっている。

中には、「竹中は罪人だ。逮捕だ」などと物騒なことをブログに書く人もいる。

私など、金融や経済のことは何もわからないので、「そうか、小泉改革というのは間違っていたのか」と思うのが正しいのかどうかさえわからない。

昨日の新聞に、東洋大学教授高橋洋一氏の意見が載っていた。テレビで時々見る人だ。

「米国の金融不安などを受け、構造改革路線を『市場原理主義』だと批判する声があるが」という問いかけに対して、高橋氏は「(小泉純一郎元首相が進めた)構造改革は市場原理主義ではない。その証拠に金融システム維持のため、金融機関に公的資金を投入した。民間でできることは民間に任せるが、政府にしかできないことは政府がする考えだ」と答えている。

自民党総裁選に5人が立候補し、それぞれ、国の経済対策について述べている。

「まず景気対策だ」とか「消費税を上げて財源確保だ」とか「構造改革を止めてはいけない」とか、みなさんそれぞれいろいろなことを仰る。

私たち庶民は専門的なことはよくわからないから、どの人が総理大臣になれば景気回復して財政健全化に近づくのか本当はわからない。

庶民どころか、政治家や経済専門家でさえ、どうすればどうなるかの確信などきっとないにちがいない。

だけれども、専門家が色々な意見を出し合って論戦を交わしているのを見て、なんとなく、それこそ「なんとなく」この考えがいいんじゃないか、程度の判断で私たちは政策を支持し政治家を選んでいる。

100年に一度の世界的金融危機だ、などという暗い雰囲気が世界中を覆っても、これから先どうなるのか、何が起こるのか、経済専門家にもわからないみたいだ。事実そう言っている経済評論家をテレビで見た。

それなのに、「我々の考え方が絶対に正しいのだ。小泉構造改革は間違っていた」と言って、「あの一派は全て排除すべきだ」と敵意丸出しで、憎悪に満ちた文章を書き続けているブログなど垣間見ることがあるが、とても怖い。こういう人が指導者になったら粛清とやらいうものが行われるのだろうか。

「金融資本主義自体が間違っていた」という言い方は、「女性の社会進出自体が間違っていた」と同じくらい、みもふたもない言い方ではないかなあと思う。

たぶんこれは間違っているとかいないとかの問題ではなく、資本主義の当然の成り行きであって、世界の中で生きている日本が、世界の成り行きにただ一人抵抗することは不可能だったと思われる。

世界がその成り行きに行き詰まって、「やはり、行き過ぎは良くない。地道に物を作って売る、という素朴な行為を取り戻さなければいけない」という意見が出てくるようになるのだが、果たして人間は元の素朴な生き方に戻れるのかどうか。

女性が家庭に戻って子供をたくさん産み、家事や地域活動に精を出すようになるかどうか、それと同じくらい難しいのではないか。

資本主義が「カネがカネを生む醜い構造」に移行していかないようにする手立てはいったいあるのだろうか。
あるとしたら、それを実行するのはどれくらい難しいのだろうか。

知識のない庶民の素朴な意見だが、変でしょうか。

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