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2008年9月25日 (木)

保険の掛けすぎ

現代は「保険を掛けすぎる時代」なのかなと思う。

「こうなった時心配だから、こういう手を打っておこう」という用意周到さは極めて真っ当な人間の生き方ではあるし、たしかに計画性のなさは不幸を招く。

しかし、時間的空間的に広く世の中を眺めると、「不幸」ってなんだ。「幸福」ってなんだ、と思えてくる。

「不幸・不足」は人を成長させ、「幸福・満足」が退廃につながるのであれば、なんだか禅問答のようではあるが、なぜ人はそれほどまでに、幸福で豊かであろうと必死になるのか。

たしかに、幸福は追い求めて当然の価値である。人はそのために生きるのである。

しかし、先回りして手を打ちすぎて不幸を回避することが「ためになる」ことなのかどうかは、前記事でも指摘したように、なかなかの難問だ。

女手一つで苦労して子供を育てる母親の姿を見て、子供が大きく成長することもある。 →「ヨイトマケの唄」

「家貧しくして孝子顕わる」は、今の時代当てはまらないので、人はそれを過去に求め、教訓にしようとするのだろう。

なぜ人はいつまでもいつまでも、戦争を語り継ぐドラマを造ることにこれほどまでの情熱を傾けるのか、常々考える。

それは、戦争を語り継いで、二度とこういう悲惨なことが起こらないようにしようという反戦の意味があると同時に、この豊かで平和な時代にせめてもの疑似体験をしたい、という渇望によるものだろう。

戦争という一大事業にともなう飢餓や辛い別れや純愛のせつなさや折り目正しい上下関係の好ましさに対する憧れが強いあまりの活動ではないのか、と思ったりする。

それを言っちゃあおしまい、なことを言ってしまいました。

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コメント

なんでもかんでも お金に換算して 幸福度を測ろうとするのに 飽きてきたのかもしれませんね。^^;

投稿: でこサングン | 2008年9月26日 (金) 17時05分

「保険のかけすぎ」と感じなくも無いですが。。。

生命保険とかだと、なんとかプランナーさんが計算して、
「あなたの資産・年収だといくら」
って数字でますが、
「こんな生き方だと、この程度保険かけてね」
って訳にいかないですからねぇ。。。(お金換算でなくても)

投稿: さじった | 2008年9月27日 (土) 15時31分

★でこサングンさん、

>なんでもかんでも お金に換算して 幸福度を測ろうとするのに 飽きてきたのかもしれませんね。<

そうですね。人間は飽きる動物だし、停滞や退屈に耐えられないし。
ま、何十年か何百年かのサイクルで同じ事を繰り返しているというか・・・。

投稿: robita | 2008年9月28日 (日) 11時01分

★さじったさん、

>「こんな生き方だと、この程度保険かけてね」
って訳にいかないですからねぇ。。。<

そうですねえ。
人生全体を客観的に眺めて、(お金換算でなくても)だいたいの人生設計をする人もいれば、その時その時を必死で生きて、気がついたらこうなっちゃった、という人もいます。人生いろいろ。

投稿: robita | 2008年9月28日 (日) 11時03分

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