« 鈍くて傷つきやすい | トップページ | ビオトープ »

2008年10月 2日 (木)

民主主義と宗家

「政治を家業にしていいのか」「地盤のない者が新規参入できないじゃないか」「二世三世はとにかく苦労知らずでお坊ちゃんで甘ちゃんで頼りない(あまり根拠のない決め付け)」と、政治家の世襲が批判されます。

メロンぱんちさんは≪「世襲=社会悪である」と言いきれるだろうか≫と仰います。→「世襲制~遺伝子レベルで考えれば」 

どんな政治形態であれ、最大多数の国民が幸せになることが政治の目的であるのなら、「世襲は悪だ」との決め付けは正しくないかもしれません。

政治家が世襲になっていくのは仕方がないことではないか、と私は思います。

政治は世襲にしてはならない分野だ、と言いたいのはわかりますが、考えてみると、当の世襲政治家たちは、果たして「楽して政治家の地位を手に入れた。ラッキー♪」なんて能天気に喜んでいるのでしょうか。

私はよく考えるのですが、親の跡を継いで好きでもない職業につくのはそんなに幸せなことでもないんじゃないかと思います。

もちろん、親の姿を見て「ぜひ政治家になりたい」と子供の頃から志を持っている人もいると思いますが、大抵の場合、政治家の家に生まれた宿命としてそれを受け入れている、ということがあるんじゃないでしょうか。

それは、選挙区の支援者との関係の問題でもあります。

地元後援会の人たちが、渾身のエネルギーと情熱と年月をかけて築いてきた地盤を引き継がない選択は許されない、ということでしょう。

「政治に興味はない」「政治家になりたくない」と言って、それらの人々の汗と努力の結晶を踏みにじるようなことはおそらく、子供の頃から親しくしてきた人々や家族とさえも縁を切るというほどの覚悟がなければできないのではないでしょうか。

これは「宗家」としての逃れられない宿命とも言えます。

例えれば、皇太子が天皇即位を拒否することに似ていなくもありません。そんなことできるわけないだろう、ということです。

政治に「宗家」はおかしいでしょうか。でも現実はそうなっています。
それはその宗家たる政治家一家が悪いのでしょうか。
何が悪いのかといえば、支援する勢力と政治家との癒着関係とも言えますが、その地域の選挙民がそれを望むのであれば、ちゃんと民主主義は機能していると言えます。

single40さんはご自分の記事「老兵は去りゆく」のコメント欄で「八百屋と政治家が同じ論理であるというのが、民主主義の素晴らしいところであります」と言い切っておられます。

世襲議員は、政治家になった以上は一生懸命政治に取り組もうと決意するでしょうし、選挙区だけでなく国全体のことや世界のことも考えながら忙しい政治生活を送ることでしょう。

辛いこともきっとたくさんあると思います。

仕事が大変なわりに受ける批判は激しく、国民の敵のような言い方をされることにひたすら耐えなければならない。

政治家の家に生まれなければ、あんなこと、こんなことやりたかったなあ、と夢想することもあるでしょう。

自由に職業を選べる人間に、世襲を逃れられない宿命を背負った者の気持ちはわからないと思うんですよね。

「世襲」は、地元選挙民への利益誘導という構造的なものだと思うので、それをなくしたいのであれば、地方分権して、地方の政治は地方がやる、ということにすればいいのではないでしょうか。
少なくとも国会議員の世襲は起こりにくくなりますよね。

そうして分権した後、その地方の知事なり議員なりに「地盤引継ぎ」という世襲現象は起こるでしょうか。そうだとしたら、それこそ、世襲は人間社会では当然の成り行きという証しでもあるわけでして。

いずれにしましても、「地方分権」も「親の選挙区からの出馬を禁止」も、実現するのはなかなか難しいことです。民主的にそれを決めなければなりませんから。

.

                 
                    いつもありがとうございます →人気ブログランキング

.

|

« 鈍くて傷つきやすい | トップページ | ビオトープ »

コメント

今朝、銀行のロビーで、週刊新潮だったか、文春だったかの最新号で、現総理大臣の生い立ちを拾い読みしました。
60代の政治家の、幼少期、青年期というのは、格差も甚だしかったし、お金持ちは格別な扱いを受けるのが当然の世の中だったということ、再認識してきました。
今の方が増し。あんな環境で育った人、と決めつけてはいけないけれど、神楽坂芸者との長年のお付き合いとか…、今の時代では評価されないような、価値観だと、思いました。
彼の過ごし方って、モラル面では、結構古い形の政治家のパターンなのではないでしょうか。
いつもの週刊誌の足を引っ張る手口というだけかしら。

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月 2日 (木) 12時37分

robitaさん、TB頂きありがとうございます。

世襲制度は、良いところもあれば悪いところもある、というのが正直なところだと思います。宗家だとか家元だとか、まあ、毀誉褒貶さまざま、じゃないかと思うんです。

ただ「世襲だから悪である」というのはどうなのか?それなら、親の後を継ぐ八百屋は悪か?と考えると「そんなわけないじゃん」と思ったわけです。

あるいは「政治家には世襲は許されない」という意見をききます。「それなら落選させればいいじゃん」です。それが民主主義だろう、と思うのですね。

もっと素朴に、特定の職業は「世襲はダメ」というなら、それは職業差別であります。
もちろん、税を使う職業に世襲はいけない、とする立場もあり得ます。しかし、それを言うのであれば、特定郵便局長はもとより、公立学校の教師の子供が教師になるのも悪である道理となります。少なくとも、民意がそこにあるか否か不明な(準)公務員の世襲よりも政治家の世襲の問題は少ない、としなければ、民主主義の原理原則は崩れてしまいましょう。

などと。
ぐだぐだと、相も変わらず屁理屈を考えておるのですなあ(苦笑)

投稿: single40 | 2008年10月 2日 (木) 22時23分

★街中の案山子さん、

私もあのお方、個人的には好かんの(笑)
でも、女好きだとか、金持ちの家で何不自由なく育った、などとということは、政治家の資質としてあまり関係ないことだと思うんですよね。「明るく強い日本」にするべく努力してくれるのなら結構なことではないですか。
金持ちの人が奢り高ぶってて弱者に対する思いやりがない、というのは単なる思い込みじゃないでしょうか。
むしろ、お金に不自由していない分、権力を利用して儲けてやろうと這い上がってくる人より政治家としては期待できると思います。
政治に不可欠なのは大局観で、それを持っているか否かがリーダーとしての資質を左右すると思います。
とにかく総理大臣のような辛い仕事をすすんでやってくれようとする人を、最初から批判的に見ず、まずは仕事ぶりを見てみたいと思います。

私もあの週刊誌記事読みましたが、あの芸者さんマナー違反ではないのでしょうかね。総理との過去の関係をべらべら喋るなんて。年とって普通のおばちゃんになっちゃったということですかね。

投稿: robita | 2008年10月 3日 (金) 11時23分

★single40さん、

まだTBしていないので、これから送ります(笑)

>少なくとも、民意がそこにあるか否か不明な(準)公務員の世襲よりも政治家の世襲の問題は少ない、<

そうですねえ。選挙で選ばれてるわけですからねえ。

>などと。
ぐだぐだと、相も変わらず屁理屈を考えておるのですなあ<

え、これは屁理屈だったのですか。正しい理屈のように思えるのですが(笑)

投稿: robita | 2008年10月 3日 (金) 11時27分

話は反れているかもしれませんが…。
私の中には、母親の麻生和子さん(吉田茂の長女)を、勝手にですが、なんか、犬飼道子さんや鶴見和子さん、前田多門さんの娘さん(精神科医になって、ハンセン氏病の患者治療に当たった方、名前が出てこない)などのように、思っていたのです。能力ある父親に育てられた能力のある女性、と。
それが、わが子が小学校に入る段になって、小学校を作ってしまう、とか、息子のお相手の芸者さんとも交流しているとか。
まったく週刊誌を真に受けていうのもなんですが、「長」に育てることを急いで、他の大切なもののあることを感じる機械もなかったのではと、思ってしまいました。
息子の女遊び、にもとやかく言わず、であれば多分、夫の場合も…、なになるのでしょうか。麻生さんクラスの階層の暮らしの影の部分を想像すると、興ざめでした。
アハハ、器量の大きい父親に育てられた有能な女性コンプレックスかもしれません。

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月 4日 (土) 07時55分

前略 コルホーズの玉ネギ畑です。久しぶりのコメントは、議員の世襲についてです。私のところで記事にしましたので、読んでいただければ幸いです。

[1271]一般論として、世襲議員はやっぱり非である

                 草々

投稿: コルホーズの玉ネギ畑 | 2008年10月 4日 (土) 19時11分

★街中の案山子さん、

麻生さんのお父上は父親としては失格だったかもしれないし、そんな親に育てられた息子も理想のリーダーでもないし、世間の常識から言ったらおかしなところもあるかもしれませんね。
でも、麻生さんは衆議院議員として選挙で選ばれ、長年政治家を務めてきました。党の重職や大臣を歴任し国政を担ってきました。
その年月と経験は貴重なキャリアとして認めてあげてもいいのではないかと思います。
でないと、出自の悪い者はいくら努力をしてもだめなんだ、あんな父親にあんな育てられ方をした人間はいくら頑張っても信用できない、いったん負の烙印を押された人間は世間に認めてはもらえない、という差別の論理になってしまいます。
裕福でも、質素できちんとした家柄のほうが私も好きです。
でも、政治家としての豊富な経験を積んできた人がどういう仕事をするのか、公平な目で見ていたいと思います。
荒波に漕ぎ出したばかりの麻生内閣、うまくいくといいですね。

ハンセン病患者の心の支えとなった精神科医は、神谷美恵子さんです。

投稿: robita | 2008年10月 5日 (日) 10時23分

★コルホーズの玉ねぎ畑さん、

記事読ませていただきました。

世襲議員の長所短所、功罪については、色々な人が色々なことを論じていると思います。
また、地盤のなかった新参者がベテラン議員を退治した結果起こることについても同じです。

世襲議員に対する反発があると同時に、新参者に対する不安もたしかに存在します。

「世襲」を選ぼうが、新人を選ぼうが、民意がいつも正しいとはかぎりません。

つまり、国会議員の資質については、「その人」を評価するしかないわけですね。

で、世襲が磐石の地盤を固めているがゆえに、志の高い人が新規参入できないというのは良くないことだと私も思います。

でも、「数」でどうしても負けてしまうのであれば、その「少数派」の数を多くしなければなりません。民主主義は多数決ですから、数で勝たねばなりませんよね。

だから、大事なことは、「世襲はイカン」とただ批判し続けることではなく、志の高い新人を多数の人が選ぶようにするにはどうしたらいいか考えなければなりません。

コルホーズの玉ねぎさんは、どうしたら国民が政治に関心を持ち、自分たちの利権ばかりでなく国のことを考えて投票に行くようになると思いますか。

投稿: robita | 2008年10月 5日 (日) 10時31分

そうそう、神谷美恵子さんでした。名前度忘れするのです。

想像だけですが、麻生さんの家庭の価値観って、好きにはなれないってことです。かつては、そして今も、そんな家庭があると思いますけれど。
麻生さんに、ポイントを入れるとすると4回も総裁選に立候補したこと。小泉さんもそうでした。他と比べたり、物怖じしたりするタイプでない、小心者には学ぶべき点だと思います。
でもねー、今朝のテレビ、武村正義氏と塩川氏(塩爺)の対談で、麻生さんの自民党内でのタイプとして、「森の石松」的存在だったというコメントを聞き、なんだか私には正鵠を得ているように思いました。
一国の総理に対して失礼な、とrobitaさんはおっしゃるかな?

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月 5日 (日) 21時32分

前略 コルホーズの玉ネギ畑、返信をいたします。ざっくり言うと、もし議員という職業が有望ならば目ざとい者が嗅ぎつけて、選挙のたびに盛り上がっているはずであり。しかし国民生活に不可欠にも拘らず当選回数で序列され、新興政党が一発屋にもなれない状況では、制度の不備を勘ぐることも必要かと。つまり個人でも団体でも、新規参入を許さない構造があるのでは? そう、国会というシステムそのものの既得権の可能性。
 要するに供託金問題でして。

世界の供託金

に推移があるので参照すると、

   1969年→30万円
   1975年→100万円
   1982年→200万円(比例代表 400万円)
   1995年→300万円(比例代表 600万円)

 という数字で了解できるものと思え。
 

Q4 選挙に立候補するときに供託金を準備させることの是非は?

で指摘されている通り、新興政党が全国に候補者を立てのことは不可能。計算してみると
1億円を準備できた場合でも、300万円で計算してみても33人、比例代表の600万円なると16人しか立候補出来ないことに。しかも全額没収か全額返還の二つしか道がないなら、いくら血気盛んでも二の足を踏むしか。

 だから(国会)議員みずから問題にしてくれなければ、既成政党に人材の発掘をお願いする以外、どうしようもなし。

 他の参考サイト:

供託金 - Wikipedia

言いたい放題040715


         草々

投稿: コルホーズの玉ネギ畑 | 2008年10月 5日 (日) 22時42分

★街中の案山子さん、

>好きにはなれないってことです<

そう、好悪の感情がこの世を動かします。→  「好きな人嫌いな人」 

>一国の総理に対して失礼な、とrobitaさんはおっしゃるかな?<

robitaならずとも、首相に対してあまりにも礼を欠いた言動を慎むという品性を持ったらどうかと、この国の人は思わないのかな、と思います。

「森の石松」に例えるくらい、別に問題はないんじゃないでしょうか。
麻生さんよりずっと先輩の武村さんや塩川さんの仰ることですし。

投稿: robita | 2008年10月 6日 (月) 09時16分

★コルホーズの玉ねぎ畑さん、

>という数字で了解できるものと思え。<

びっくりした。命令されてるのかと思いました。
「北の国から」の純クンの口調で読めばよろしいんですね。

>だから(国会)議員みずから問題にしてくれなければ、既成政党に人材の発掘をお願いする以外、どうしようもなし。<

供託金が定められている理由(良からぬ目的で立候補する者や泡沫候補の乱立を防ぐ)は私もよく理解できますので、仰る通り既成政党が人材発掘に熱心になる以外ないように思います。
でも、自民党も民主党もその他の政党も議席をできるだけ多く獲得するのを目的としていますから、大衆受けのする候補を探してきます。
それを選ぶのは国民ですね。
全ての責任は国民にあると思え。

投稿: robita | 2008年10月 6日 (月) 09時26分

世襲によって二代目、三代目が優遇されているのを見ると、「ちぇっ!」と不快に思う心理は殆ど全員にあると思うんですよね。他方、記事の中で触れられている二代目、三代目であるが故の苦悩というのも当然あると思います。それが実力がハッキリとしてしまう職業であれば尚更ではないでしょか。

長嶋一茂さんが巨人へ移籍する事になった、その記者会見が忘れられません。物凄い険しい顔だったんです。その表情からすると本人が望んでいないところで移籍が決められてしまったかのよう。そして案の定、「読売グループの策略と親バカが移籍を実現させた」というニュアンスが我々にも広がりました。こうしたケースだと、ジュニアであるが故の重圧は比類ないもので、何をしても「七光りだ」と批判され続けるんですよね。長嶋一茂さんは野球選手としては「偉大すぎる父」ほどの成功はありませんでしたが、こうした一連は極めて自然な事だったと思うんです。優遇されても最終的には本人次第になるので、やはり淘汰の論理は作用しているのだろう、と。

政治家の場合、実力というのを推し量るのが難しいのですが、権力闘争そのものという側面を持ってますよね。選挙があるのだから、明らかにダメな議員は喩え世襲であっても落選するでしょう。栃木県の船田元さんは世襲議員ですが政界失楽園騒動により後援組織からホサれた事もありましたよね。世襲議員にしても後援組織を自在に操れるという補償は何もなく、やはり相応の選挙民の民意を代表したカタチで成立しているというのも嘘ではない、って思うんです。

正直、受け継げる地盤の有無による有利不利はあると思いますが、だからといって「世襲議員は国民の敵である、有権者の敵である」かのような論法にはならないって考えてます。

投稿: メロンぱんち | 2008年10月 8日 (水) 01時46分

他の分野の世襲はともかく、国の政治が世襲の色が濃いというのは、途上国の感があります。
閣僚の14人も世襲議員だというのは異常です。
彼らは選出されてきているのです。彼らを選出する土壌が選挙民にあるということです。議員の家庭に育ったから、その職が身近だったのでしょう。でも、選挙民もそれでよし、と判断するところが、??です。
関東学院大学を出て、アメリカの大学院へ留学し、去年父親の秘書になった27歳の若者も、出馬を決めたそうですが、帰国して1年にも満たない若者が当選する土壌なのでしょうか。家柄とか学歴でとやかく言う筋合いはありません。
だけれど、国会議員として歳費を支払って彼を育てていくって、ちょっと違うと思うのですが。
神奈川県民の判断、どう出るのでしょうね。

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月 8日 (水) 09時43分

★メロンぱんちさん、

政治にかぎらず、どこの世界にも「老舗は安心」という心理が働きますね。
だけど、老舗でも奢りや怠慢があれば見放されます。
老舗を押しのけて、新人候補が当選するかどうかは、その地区の有権者がどれだけ熱心に変化を望んでいるかによりますね。

一茂さんは今は生き生きとお仕事されているようですね。

投稿: robita | 2008年10月 8日 (水) 10時02分

★街中の案山子さん、

>国会議員として歳費を支払って彼を育てていくって、<

これも悪くないかな、と私は思います。
代々国政に携わってきた家柄の御曹司というだけで、そう間違いはないだろうという安心感がまずあって、さて、その能力は、志は、信念はいかなるものか、それはこれから国民が見定めていかねばならないことですし、「育てていく」という考え方も大事だと思います。

明らかに政治的見識において優るベテラン議員を押しのけた胡散臭い姫ナントカいう人でも、これから議員活動を続けていくうちに政治家として立派に育っていくかもしれません。(私の勘では期待できませんが)

投稿: robita | 2008年10月 8日 (水) 10時11分

ええっ!
robitaさんは、政治家の素性のであれば、その家の御曹司を育てるために、税金を使うこともよしとする派なのですか?
私は、政治家の子息が国政に興味があって政治家になるのは、もちろんOKなのですが、日本の国情も知らず(アメリカに行っていた)、日本にいた頃は、あまり真面目な大学生でもなかった人も、親ぐるみで評価するっての、好きではありません。私の選挙区でないから関係ないのですが…。
robitaさんの考え方が多数派なのでしょうか。

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月 8日 (水) 11時46分

★街中の案山子さん、

議員立候補者が大学生の時に真面目であったかどうかなんて、一般の有権者にはわかりませんよね。
大学生の時には勉強もしなかった人が揉まれて成長し、良き社会人になっていくというのもよくあることです。
政治家にかぎり最初から優秀でなければならない、ということもないと思います。

世襲はたしかに有利ではありますが、世襲議員とそうでない人とでどちらが政治家に適任か、ということも容易に判断できません。
新参者のほうが有望で優秀だ、などということは言えませんよね。
判断ができないのであれば、長い目で見るしかないのではないですか。

世襲議員もそうでない人も、初当選の時はみんな新人です。
みんな歳費を使って政治活動をし、勉強し、苦労を重ねながら成長していくのだと思います。

とにかく、誰を選ぶかは、有権者の熱意が試される、そういうことだと思います。

案山子さんが「こんな人を選んでこの地区の人はなんて愚かなのだ」と思っても、それが民意ならば仕方がないでしょう。

もし、それがどうしても許せないのなら、「こういう愚かな選択をしないような選挙民を育てるべきだ。『良い国』を作るために、国家意識、公の精神を持つように子供たちを教育することが必要だ」というところにいっちゃうんだと思うんですよね。

それは私がずうっと言ってることなんですけど。

投稿: robita | 2008年10月 8日 (水) 13時14分

こんばんわ(というかおはようございます)。
時折、こっそりと拝読致しております。

>もし、それがどうしても許せないのなら、「こういう愚かな選択をしないような選挙民を育てるべきだ。『良い国』を作るために、国家意識、公の精神を持つように子供たちを教育することが必要だ」というところにいっちゃうんだと思うんですよね。

人間性に対する幻想のように思えました。それともニヒリズムでしょうか。
確かに私達は共同体幻想のようなものを必要としますが、それは教育によって一意には形成されない。教育の効果は否定しませんが、私達の抱くイメージは外部からの刺激によってかなり振れ幅を持っていると思います。その振れ幅の中心(平均)自体はやや保守よりのところ落ち着くとは思いますが。。
私達自身は常に誤ったことを行っている可能性が高く、むき出しの民主主義は機能しないので性悪説的(消極的)な観点からの制度設計は必要と考えます。
つまり、先進国において”閣僚の14人も世襲議員だ”という状態は、有能な人間を送り込む為に必要な”機会の平等”を担保する為の制度設計が全く行われていないことの証左ではないかと考えています。

下記、Wikipediaからの長文引用ですみません。
”これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。”チャーチル

民主主義にしろ君主制にしろ、それは消極的な概念であり、帰納的に選択した結果に過ぎないように思えます。

以上、長文失礼致しました。

投稿: くらじぃ | 2008年10月 9日 (木) 05時17分

★くらじぃさん、

はじめまして。

>確かに私達は共同体幻想のようなものを必要としますが、それは教育によって一意には形成されない。
教育の効果は否定しませんが、私達の抱くイメージは外部からの刺激によってかなり振れ幅を持っていると思います。
その振れ幅の中心(平均)自体はやや保守よりのところ落ち着くとは思いますが。。
私達自身は常に誤ったことを行っている可能性が高く、むき出しの民主主義は機能しないので性悪説的(消極的)な観点からの制度設計は必要と考えます。
つまり、先進国において”閣僚の14人も世襲議員だ”という状態は、有能な人間を送り込む為に必要な”機会の平等”を担保する為の制度設計が全く行われていないことの証左ではないかと考えています。<

的を射た簡潔なご説明、ありがとうございます。
同感です。

「有能な人間を送り込む為に必要な”機会の平等”を担保する為の制度設計」を行うためには、それをしてくれる議員を国会に送り込むことから始めなければなりません。

民主主義による政治というのは恐ろしく時間がかかるもので、そのうえ間違うことも多く、その時間のかかりすぎと間違いに耐えられない人が、教育でなんとか民意を向上できないものかと思い至るのだと思います。

私はよく思うのですが、世の中はなるようにしかならないのではないかと。(こういうのニヒリズムっていうのですか)

インターネットは神さまの賜物と思ってはいますが。

投稿: robita | 2008年10月 9日 (木) 09時36分

「民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。”チャーチル」
  ↑
くらじぃさんの引用の引用になりますが、
チャーチル元首相の言、自然と頷いてしまいます。

ブッシュさんのアメリカは何かと民主主義を輸出したがって、武装までして実践すべきだという論理のようです。
私は戦後民主主義教育を受けて育った団塊世代で、なんだか民主主義は守るべきものだという立場になりがちですが、チャーチル氏のスケールで捕らえなおすことにします。

不満足を経験することで、次のステップへの理解が得られるものだ。そのためには、不満足な状態も次のステージのためには、意義あることなのだ、と今朝ニュースを見ながら会話。
賢明でないところ続出の民主主義も、次のステージの素地になる筈ですから。

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月10日 (金) 07時51分

★街中の案山子さん、

>不満足を経験することで、次のステップへの理解が得られるものだ。そのためには、不満足な状態も次のステージのためには、意義あることなのだ<

そうですね。

私、TOKIOの 「本日、未熟者」(中島みゆき作) という歌が好きなんです。

あがいて さからって 無理して のめって 当たって 砕けて ・・・・
それでこうして 道なき道を おろおろと 探しているんです・・・・

まだ青春期の人類なのか、それとも、「円熟」に到達して落ち着くことは決してなく、単なる繰り返しなのか、そこのところは・・・・わかりません。


投稿: robita | 2008年10月10日 (金) 09時41分

robitaさん、TOKIOの曲のご紹介ありがとうございました。
聴きだしたら、次々と聞きたくなって、ひとりパソコンの前で、ついうっとり聞きほれてしまいました。
中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」、吉田拓郎のつま恋ライブをテレビで見ていました。泉谷しげるの「春夏秋冬」も思い出の曲です。
まったく、横道へそれたコメントですか、こんな風に楽しめるなんて、凄いですね。ついパソコンの前に居る時間が長くなりそうです(笑い)。

投稿: 街中の案山子 | 2008年10月10日 (金) 14時41分

★街中の案山子さん、

>中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」、吉田拓郎のつま恋ライブをテレビで見ていました<

見ました見ました。
去年だったか、あれは生中継だったのか録画だったのか、BSだと思いますが二人で「永遠の嘘をついてくれ」を歌っているの見ました。
中島みゆきの白いシャツ姿がカッコ良かったです。

>泉谷しげるの「春夏秋冬」も思い出の曲です。<

70年代フォークは良い歌がたくさんありましたね。

投稿: robita | 2008年10月11日 (土) 09時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 民主主義と宗家:

« 鈍くて傷つきやすい | トップページ | ビオトープ »