軍人
田母神航空幕僚長が叩かれている。
少なくともテレビのニュースショーなどでは、「政府見解に反することを航空自衛隊の長は言うべきではない」という意見一色だ。
そういうのを見て、世の善男善女は「田母神は悪者だ」というイメージを固定させてしまうのだろう。そのことが、田母神氏の論の頷ける部分までもが「間違いである」とひとくくりにされてしまうことはないのだろうかと心配だ。
やはり日本は極悪だった、という歴史観が息を吹き返してしまうのではないだろうか。
戦後60年、傾きすぎた思想軸が、このところせっかくまともになりつつあったのに、またぞろ「左翼」に力を与えてしまうことになってしまわないだろうか。
産経新聞「【正論】東洋学園大学准教授 櫻田淳 空幕長論文の正しさ・つたなさ」 は、その危惧を的確に伝えていると思う。
櫻田氏は、自衛官を「軍人」とみなしているからこそ、「農民の救済を唱え政治の改革を叫ばんとする者は、先ず軍服を脱ぎ然る後に行え」 という阿南推幾の訓示を引用したのだろうと思う。
ところが、自衛隊の軍事活動を否定し、自衛官を単なる公務員とみなしているであろう人々までもが、シビリアンコントロールがどうの軍が暴走するのと騒ぎ立てるのは何か変な感じがするのだがどうだろうか。
自衛官だって国民の一人なのだから、言論の自由の保障されている国で持論を発表して何が悪いのか、という意見はその人々から出てもおかしくないような気がする。
私は、日本政府の公式見解は公式見解として、少なくとも日本国民は、正された歴史観を共通認識として胸に抱くことはできないかと、このブログでもたびたび言ってきた。
検証能力がないから、田母神論文のどこが稚拙でどこが正しいのかわからない。
しかし、日本人として、東京裁判の理不尽さを理解することや、今の価値観で当時の日本人を裁くことの傲慢さを反省することは必要だと思う。
国民が偏った歴史観に染まったままでいることが、「軍人」が政治的発言をしてしまう原因なのかもしれないから。
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コメント
ととです。お久しぶりです。
>そういうのを見て、世の善男善女は「田母神は悪者だ」というイメージを固定させてしまうのだろう。そのことが、田母神氏の論の頷ける部分までもが「間違いである」とひとくくりにされてしまうことはないのだろうかと心配だ。
やはり日本は極悪だった、という歴史観が息を吹き返してしまうのではないだろうか。<
↑そんなことはないと思いますよ。
テレビニュースやワイドショーの意見をそのまま鵜呑みにしちゃうような人は、今はそう多くないと思いますけどね。
あ~、また言ってるな・・・程度かな。
わたしは、田母神さんの言うことに対しても同じように思いますね。
あ~、またこの話かよ・・・って。
戦争なんて、どのみち他国への侵略的要素はあるわけで(それは資源とか、領土とか形があるものだけとは限らず)、その当時侵略国家だったからといって、そんなにこの国を卑下している人は多いですかね?
結局は、国の安全を軍隊を持つことで守るのか、持たなくても守れるのかということで、田母神さんは軍隊が日本を守ると言いたいのだし、そうでない人は、過去の戦争の結果を例にとって、他国を侵略したとか反省しなくてはとか言ってるんじゃなですかね。
そりゃ、軍隊なんてなきゃないに越したことはないけど・・・ってことですね。
ま、安全は武力だけで脅かされるものではなく、身近な食糧でも充分他国の脅威を感じさせられますので、もうちょっとコンセンサスを得られやすい部分から、国の安全について考えたほうがいいんじゃないかと思いますが。
投稿: とと | 2008年11月12日 (水) 21時29分
★ととさん、
おひさしぶりです。コメントありがとうございます。
>そんなことはないと思いますよ。
テレビニュースやワイドショーの意見をそのまま鵜呑みにしちゃうような人は、今はそう多くないと思いますけどね。<
騒ぐマスコミに影響されない人のほうが多いのであれば、それは非常に喜ばしいことです。
マスコミに煽られないなんて、本当に素晴らしい。
>戦争なんて、どのみち他国への侵略的要素はあるわけで<
いまや戦争というものは昔とは原因や形態が変わっていますね。
もう戦いたい人は勝手に戦ってればいいじゃない、やりたいだけやって傷ついて、反省して、やり直せばいい、と私はずっと思っていたし、今もそんな気持ちがあります。
だけれども、いろいろな面で密接につながっている世界に対してそんな態度では国として生き残ることもできません。
例えばイラクに関して、なぜあれを「戦争」と呼ぶのか、私は今も理解できませんが、アメリカがイラクに出兵するとなると、同盟国の日本は何らかの形でそれに協力せざるを得なくなります。
アメリカのイラク出兵を止めさせる力など日本にはありませんから。
でも、次期大統領はイラクからは撤退すると言っていますので、その後イラクがどのようになるかわかりませんが、日本としては少し荷が軽くなるのかな。
>もうちょっとコンセンサスを得られやすい部分から、国の安全について考えたほうがいいんじゃないかと思いますが。<
食料関係はコンセンサスを得やすいからやる、軍事はコンセンサスを得られないからやらない、などという問題ではないですね。
同列に並べられる事柄ではないし、それぞれが重要じゃないですか?
>あ~、また言ってるな・・・程度かな。<
「何を」「また」言っているというのでしょうか。
他人事のように聞こえるのですが、自国の歴史を正しく認識するのは非常に大事なことじゃありませんか。
ただ、私は櫻田氏の言うように、田母神さんには持論を公にしてほしくなかったと、残念に思います。
投稿: robita | 2008年11月13日 (木) 08時41分
論文をきちんと読んでいるわけではないのですが、なーんだか、という思いで眺めています。
思うことふたつ。
その1、田母神氏のような考え方の人が、幕僚長の地位につけるのが、現状の航空自衛隊であるということ。
彼は自分の考えをごまかす人ではなく、彼の中では整理されていて一貫しているわけです。その彼の考えがまかり通るのが、航空自衛隊である、ということ。
その2、今回の件の処理として、彼を「幕僚長から格下げして、60歳定年の規定にあてはめて、今回のことを不問にして退職を認める」というのが、現在の防衛省のスタンス。
この二つともについて、善男善女のひとりですが、ガッカリしています。
投稿: 街中の案山子 | 2008年11月13日 (木) 09時55分
★街中の案山子さん、
>田母神氏のような考え方の人が、幕僚長の地位につける<
この「考え方」というのは、歴史認識のことではないですよね。案山子さんは論文をきちんと読んでいないと仰ってますから。
空幕長という立場にありながら政府見解に反する歴史観を公に発表した軽率さ、という意味であるなら、それは同意します。
で、田母神さんの論文については、私も読んでいませんが、意見の一つ一つを検証しなければ「とんでもない考え方だ」とは誰にも言えませんよね。
検証のしようがない部分も多々あるかもしれません。なにしろ60年以上経ってしまいましたから。
「論文」の名に値しない稚拙なものだ、とも言われますが、稚拙なものであるにしろ、論文が間違っているというなら、どこの部分がどう違うと指摘しなければなりません。
お互いに、根拠を示して議論を交わしてほしいと思います。ずいぶん昔のことで、証拠も少ないので難しいとは思いますが。
経験者でもない専門家でもない者たちが「正しい」とか「正しくない」とか言っててもあまり意味はないと思います。
>彼を「幕僚長から格下げして、60歳定年の規定にあてはめて、今回のことを不問にして退職を認める」というのが、現在の防衛省のスタンス。<
懲戒免職にするべきだというお考えですか?
それほどひどいことをしたとは私には思えないのですが。
まあ、この不景気のご時世に6000万円の退職金をもらえるなんて、という気持ちは国民の中にはあるでしょうね。
ところで、田母神さんという人は「危険人物」なのでしょうか?
クーデターを起こしかねないとか、政府の意向に反して勝手に軍を動かしかねないとか、そんな心配のある人物なんでしょうか。
田母神さんが参院外交防衛委員会で「集団的自衛権も行使し、武器を堂々と持とうというのがあなたの考えか」と聞かれて「そうです」と答えたことは、普通に考えてみれば、ありがたいことではないのでしょうか。
我々日本人のために身を危険にさらしても戦ってくれる、ということですよね。
日本ではシビリアンコントロールは磐石だと思います。
戦後63年、「戦争を忌み嫌う」はほとんど日本の文化として昇華し、定着しています。
この先どれほど年月が経とうと、日本人は戦争をしないでしょう。(2・300年経ったらわかりませんが、そんな先のことは私は知らない)
「コントロール」のことを言うなら、マスコミをコントロールしたほうがいいんじゃないのか、と思うんですけどねえ。言論を不自由にするということでなく、国民がその生殺与奪を握るということなんですけど。
生殺与奪を握るということは「言論の自由を奪う」ということになりますか。ま、賢く判断する、ということでしょうかね。日々の情報のほとんどはマスコミから発信されているので、正しい判断といってもなかなか難しいことではありますが。
投稿: robita | 2008年11月14日 (金) 10時39分
幕僚長論文問題、色々な問題提起は含んでいたと思います。例えば、自虐的歴史観に異を唱えたこと、或いは集団的自衛権の行使を巡る言説などは意味のある事と思いました。
ところが困った事に論文の中で展開されている歴史観となると支持に慎重にならざるを得ないものという感想を持ちました。むしろ、これでは、観念的な右翼思想になってしまい、余計にややこしい事になるのではないかという立場で批判的に考えました。
東京裁判の不当性などを考慮した上で、また、過去の失敗を踏まえ、新しいカタチで日本の安全保障を構築すべきだと思うんですね。(おそらく、皆さん、微妙なズレがあるとは思いますが、アバウトに考えていただけばOKです。)歴史観そのものの検証というのが難しく、例の論文は軽々しく論じるのが難しい陰謀史観を含んでしまっていたと冷静に思います。
「大東亜戦争に於ける日本」というのは、それは善悪ではなく、一つの歴史の一コマと考えます。論文にありました「その後の植民地解放に寄与しか知れない」のような言説は、「かも知れない」としている事で批判を交わせるものですが、それらは多分に観念的で、ロマンチシズムの介入を伴ったものだと論文を読んで思いました。私が考えるに、戦争のようなものこそ、もっと合理的に考えるべきで、観念に頼るべきではないという印象を持ちました。
自虐的歴史観の払拭は望むところなんですが、全く一点の曇りもなかったという価値観で自虐信を払拭すべきではなく、やはり失敗は失敗と反省し、その上で再構築する必要があるのだろうなぁ…と。
投稿: メロンぱんち | 2008年11月14日 (金) 13時28分
マネしたワケではなく、リンク先の櫻田淳さんの意見であれば問題ないんですが、論文全部となると、むしろ怪しい歴史観に目が向いてしまうといいますか...
投稿: メロンぱんち | 2008年11月14日 (金) 13時52分
お返事ありがとうございます。
>マスコミに煽られないなんて、本当に素晴らしい。
ええ。そう思います。
実際、わたしもrobitaさんも煽られていないでしょう?
robitaさんはともかく、わたしなど、ごくごく平凡な中年女ですから、そのわたしでさえヒステリックに非難するマスコミに対して胡散臭い気持ちでいることを思うと、多くの日本人は、煽られたりしないと思いますよ。
戦争についての部分は、robitaさんの仰りたいことがストレートにわからないので、的を得たお返事はできないのですが、わたしは、戦争はどんなスタイルの戦争であれ、戦争をすること自体が外交の失敗であり、決して褒められたことじゃないと思います。グローバルにつながっている世界だからこそ、<あそこ>で起こった戦争が<そこここ>で思わず影響を与えるのですから。
そして、外国の軍隊が兵器を持って他国に入り、その地でその国の人を殺したり、物をうばったり、土地を勝手に使用したり、資源を搾取したり、そういうことは侵略といっても差し支えないと思います。それが目的じゃなかったとしても、やはり違う国の軍隊が自分の国で武力を振るうことは、どのみち侵略になるんじゃないかと思うので、最初のコメントでそう書きました。
わたしは田母神さんの書いたものを読んでいません。ただあの方が記者会見で「あの戦争が戦略戦争じゃなかったことを訴えて、日本人の自信を回復させる」というようなことを言われていたので、それは違うんじゃない?って思ったんですね。
わたしはあの戦争が侵略戦争だとしても、そのことで<日本は恥ずかしい国だ>なんて思ってないですから。
当時はヨーロッパの強い国々が、アフリカとかアジアに植民地を広げていた頃なんですよね?どちらかといえば、日本は出遅れた?なんて思っちゃうんですけどね。(こういうことは詳しくないので、あくまでも浅学な耳学問によるのですが)
資源のない日本という国家を繁栄させていくために長期的なビジョンを描けていたら、もっと前から何か方策があったのかもしれなし、もし恥じるなら、そういう長期的なビジョンを持って国を運営できていなかったことの方が恥ずかしいと思いますね。
>「何を」「また」言っているというのでしょうか。
robitaさんには、新鮮ですか?
わたしは、『あの戦争』を『日本はちっとも悪くない』と評する人が出てくるたびに、またかって思っちゃいますね。
>自国の歴史を正しく認識するのは非常に大事なことじゃありませんか。
これもよく言われることだけど、正しいことって何なんですかね?
田母神さんの言われることが正しいのでしょうか?
それならそのように言ってくだされば、そう認識します。
わたしは、何が何でも侵略戦争だなんて言うつもりはないですし、それを実証する術も持ってないですから。
けれど、今のところ政府はそうではないと言っています。
田母神さんは、政府の言っていることとは違うことを言われたわけですから、きちんと反証をあげて説明し、実証されているのでしょう。また、賞を取るほどの論文なのですから、既出の論文の寄せ集めや練り直しではないはずで、田母神さんのお考えの方が正しいのかもしれません。
それにしても、軍人ってヒマなんですかね?だって田母神さんは研究者ではなくて、職務の合間に研究したのでしょう?
実はそのことも、わたしには腑に落ちない部分なのですが。
また、わたしにとってあの戦争の真実は、日本に原爆が2発も落とされ、軍人ではない民間人が大勢殺されたこと、日本の大都市に大規模な空爆があり、たくさんの人や家が焼かれたことです。
日本の軍隊が外国で行なったことも、もちろん知らなくてはいけないことなのでしょうが、わたしは自分の祖父や祖母、この国を作ってくれた先輩たちが、自分の国にいながら死ななくてはいけなかったことを知っただけでも、もう戦争なんてしたくないじゃん!と思います。
>食料関係はコンセンサスを得やすいからやる、軍事はコンセンサスを得られないからやらない、などという問題ではないですね。
>同列に並べられる事柄ではないし、それぞれが重要じゃないですか?
そうです。両方必要です。
特に食糧は、重要です。
食を外国に頼っているようでは、いざというときその国と戦えません。兵糧攻めにあっちゃいますから。
また、少子高齢化も心配です。老人ばかりの軍隊は、きっと弱いでしょう?
もちろん軍事も大切です。ですがここは、ひとまず日米安保のおかげで、いまのところ緊急に何かしなくてはという部分ではないと思っています。軍隊は持たないという憲法を持ちながら、ちゃんと自衛隊という軍隊を維持しているわけですし。なんだかんだといいながら、ちゃっかり軍事については手当てできているんじゃないかとも思えますけどね。
投稿: とと | 2008年11月14日 (金) 21時01分
★メロンぱんちさん、
>例の論文は軽々しく論じるのが難しい陰謀史観を含んで<
>全く一点の曇りもなかったという価値観<
あーそうだったんですか。それはまずいですねえ。
日本は何も悪いことはしなかった、という考え方に私は与しません。
>むしろ、これでは、観念的な右翼思想になってしまい、余計にややこしい事になるのではないかという立場で批判的に考えました。<
同感です。
田母神さんのような考え方が「自虐史観を正すこと」だと思われてしまっては非常に困りますねえ。
投稿: robita | 2008年11月15日 (土) 10時46分
★ととさん、
というわけで(上のメロンぱんちさんへの返事)、私は田母神さんがこれほど右翼的な人だともわからなかったこともあり、論文の内容に関係なく、左翼的な自虐史観は正さなければならないという意味もこめて、この記事を書きました。
>わたしは、『あの戦争』を『日本はちっとも悪くない』と評する人が出てくるたびに、またかって思っちゃいますね。<
ととさんが「歴史認識なんてどうだっていいじゃない」と仰ってるように聞こえたので「偏った歴史観は良くない」と言ったのでした。
私は「日本は何も悪いことはしていない」という考え方には同意しません。そういう意味でも、正しく認識することは重要だと思います。
ただ記事にも書いたように「東京裁判の理不尽さを理解することや、今の価値観で当時の日本人を裁くことの傲慢さを反省すること」は必要だと思います。
まあ、今となっては多くの人が行過ぎた自虐史観から抜け出したようですし、田母神さんの論文については個人の考え方として、ととさんの仰るように「またやってる」程度のことだと国民が思うことができればそれでいいと思います。あの地位の人があれを発表したことについては残念でした。
ととさんのコメントを読むと、私とそう考え方は違いませんね。
ただひとつ、どうしてわかってもらえないのかなあ、という点はあります。
私は身内を戦争でなくしたわけでもないし、空襲だって戦闘だって経験していません。でも、戦争は残酷で不幸だというのはわかっています。
ととさんより、戦時に近いし、話も聞いています。戦争の名残や痕跡は実際にいろいろ見ています。
ととさんは、戦争の残酷さ愚かさを縷々説明されます。
ととさんにかぎらず、反戦平和主義者の人たちは、口を揃えて「戦争はこんなに残酷なことだからやってはいけません」と言い続けます。
そんな当たり前のことをなんで、「彼らはわからないだろう」、と思うのでしょうか。
戦争の惨禍を語り継ぐことはとても大事なことです。でもそのことと、防衛問題や国際協力の問題とは次元が違います。
今の時代、植民地が欲しくて侵略する国などありませんね。似たようなことを理由をつけてしようとする国はあるかもしれませんが、日本はしません。
でもテロという犯罪は起こりますし、世界秩序のために派兵することもあります。放っておけばいいのかもしれませんが、途上国や紛争地域の安定は世界のためでもあります。
日本は軍事活動はできませんが、途上国支援は行うべきですよね。殺されるかもしれないような地域で丸腰で活動してもいいと思われますか。
国の防衛についても、私自身は「誰も攻めてなんてこないだろう」と思っていますが、領土を取られっぱなし、日本近海を他国の潜水艦がうろうろする、資源も吸い取られる、こんなことが起こると、ちょっと心配になります。
軍事でなく話し合いで解決すべきだ、というのはたしかにそうなんですが、話し合えば解決できるものなのか、私にはちょっとわかりません。
日本も軍隊を出して睨みをきかせるべきなのでしょうか。私は、そんなことしたら戦争になるかもしれないので、領土取られちゃってもいいじゃないかと思ってるのですが、国民のみなさんはどう思っているのでしょうね。ととさんはどうですか。
領土取られた結果、日本はどうなるのか私には分かりませんけど、損失が大きいなら、う~ん、どうしたものか。
でもね、尖閣の資源は共同開発するみたいだし、竹島も北方領土も取られっぱなしでも何年も日本は豊かに暮らしてきたんだから、ま、いいじゃないか、という気持ちもあるんですよ。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが。
投稿: robita | 2008年11月15日 (土) 10時56分
またまたお返事してもよろしいでしょうか?
>戦争の惨禍を語り継ぐことはとても大事なことです。でもそのことと、防衛問題や国際協力の問題とは次元が違います。
その通りです.
わたしの書いたコメントのどこに,同じ次元で書いた部分があったのでしょうか?
戦争はしたくないと思うことは間違っていますか?
したくなくても,せざるを得ない場面があるかもしれない,また否応なく巻き込まれるかもしれない,そんなときのことを考えるのが危機管理であり軍事であり,それは国家の任務なのだと思います.
個人の考えとして,戦争なんてしたくないと思うことは,わたしは健全だと思います.
また,人は忘れる生き物です.過去の恥ずかしい失敗をすべて覚えていたら,わたしは恥ずかしくて生きていけませんよ(笑).
だから,きっと戦争の傷跡も,100年位したら忘れるんじゃないかな?その期間をできるだけ長くするために,語り継ぐことは必要だと思います.
ただ中には,戦争の悲惨さを訴えることで,危機管理としての軍事すら否定する人もいます.でもわたしは,それはそれでひとつの意見として『あり』だと思うし,それを声高に言っていただくのも『あり』だと思います.それをすべて『左翼』と切り捨て,ましてやこれまでの日本の政治の良くなかった部分や足りなかった部分まで,『左翼』のせいにしてしまうことに『単純化しすぎなのでは?』と思ってしまうのです.
わたしは,世界大戦のような戦争は,もう起こらないんじゃないかと思います.これほど高度に入り組んだ世界で,紅白歌合戦のように二手に分かれて攻撃しあい,破壊しあうことなどできないと思うから.
一方で,テロやゲリラや内戦や,そういう戦いは今後も起こるでしょう.
その場合,各国が持っている正規軍がどこまで有効なのか今一度検証すべきじゃないかと思います.正規軍がゲリラに勝てないのは,ベトナム戦争で実証済みだし,イラクでもどうやらそのようだし.
これまでのような正規軍に期待するのは,デモンストレーションによる威嚇効果なのでしょうね.日本は加えて,日米安保を顕示することで,よりその効果は高まるはずだと思います.
では実際に,テロやゲリラに対してはどのように戦うのか?これは,田母神さんのような骨太の軍人がしっかり考えることなんじゃないかと思います.論文なんて書く暇があるということは,もうすっかり完璧ってことなんでしょうかね?
>日本も軍隊を出して睨みをきかせるべきなのでしょうか。私は、そんなことしたら戦争になるかもしれないので、領土取られちゃってもいいじゃないかと思ってるのですが、国民のみなさんはどう思っているのでしょうね。
↑先日,下の子がおんなじようなこと言ってました.
確か,尖閣のニュースで韓国人がヒステリックに叫んでいる情景を見て「そんなに欲しいならあげればいいじゃん」って.
でもわたしは,「あきらめちゃだめだよ~」って言いました.戦争してでも取り返せと言うつもりはないけど,あきらめることもなくて,寄せては返す波のように「返せ」と言うことは絶対にやめちゃいけないと思っているんです.それは,北方領土も同じなんですけど.どんなに韓国人が日本の国旗を燃やして,ヒステリックに叫ぼうともね.
悠然と無視です.
無視するためには,一方でその国との結びつきを強くすべきと思います.それは経済であったり,技術であったり,文化であったり,人の交流であったり.
日本はきっと,軍事利用できる高度な技術を持っていると思うのです.それをきちっり独り占めして,日本と仲良くしてないと,高度な兵器は作れないよ~って思われたら,ますます戦争は起こりにくいし,相手に対して優位に立てるんじゃないかと思うんですけど.
ついでに技術関連では,日本は省エネ技術も結構進んでいるんじゃないかと思うんです.それを他国に教えるなんてことしないで,独占しちゃえばいいなぁ~って思うんですけどね.「けち!」とののしられようとも,しらんふりです.だって,資源もなく,食料自給率もこんなに低い国ですから,何かひとつくらい相手に頭下げさせるものを持ってないとね~って思うんですよ.心が狭いですかね?
投稿: とと | 2008年11月16日 (日) 00時08分
robitaさん、
>私は「日本は何も悪いことはしていない」という考え方には同意しません。
田母神元航空幕僚長は、「日本は何も悪いことはしていない」と書いておられます。ということは、robitaさんは、田母神元航空幕僚長の歴史認識には同意しないということですな(笑)。
投稿: 真魚 | 2008年11月16日 (日) 01時05分
★ととさん、
>これまでの日本の政治の良くなかった部分や足りなかった部分まで,『左翼』のせいにしてしまうことに『単純化しすぎなのでは?』と思ってしまうのです.<
何でもかんでも左翼のせいにするつもりはありませんが、歴史認識の問題に限らず、左翼的風潮が色々な面でまともな議論を許さなかったという罪は大いにあると思います。今、「右傾化」などと言われていますが、右に傾いたんじゃなくて、ようやく真ん中になりつつあるということだと思います。
ずいぶん時間がかかりましたね。ととさんが仰る「それを声高に言っていただくのも『あり』だと思います」というご意見の中の「声高」こそがまともな議論を封殺する空気を形成してしまっていたことは非常に残念なことでした。
でも、まともになるのには長い時間を要するということかもしれません。
>でもわたしは,「あきらめちゃだめだよ~」って言いました.
戦争してでも取り返せと言うつもりはないけど,あきらめることもなくて,寄せては返す波のように「返せ」と言うことは絶対にやめちゃいけないと思っているんです.<
そうですよねー。
「あげちゃってもいいじゃない」なんて言ってしまって、私って情けない。
もういくら言っても返してくれないんだから~ なんてあきらめてはいけませんよね。
ただ、「大人の対応」だなんて悠長に構えてて時間がたてばたつほど既得権というものを与えてしまわないかなあ、と心配になりますが。
でも、政府は何も対策を考えてないわけじゃないですよね。
>無視するためには,一方でその国との結びつきを強くすべきと思います.それは経済であったり,技術であったり,文化であったり,人の交流であったり.<
私はこれは非常に良い考え方だなあと思います。
人は個人的に知り合えば普通の市民であれば仲良くやっていけるもんだと思います。
「日本人は何も非常識な人たちというわけではない」というふうに思ってもらえればいいのですよね。
ただ、ほんとうにそんなことで領土を取り返すことができるのかどうか、私にはぜんぜんわかりませんので、ととさん、もし良かったら、私のブログだけでなく、他のもっと見識の高い人のところで意見を言ってみたらどうでしょう。
私など、研究をしてるわけでもなく、非常におおざっぱな考え方で文章を書いています。あまり知識のない人同士でこんな弱小ブログで議論してても、それが発展していかないことには意味がないと思うのです。
真魚さんとかメロンぱんちさんのご意見など非常に参考になると思います。
ととさんは私なんかよりずっと真面目で議論が上手なので、右からも左からもきっといろいろなものが引き出せると思います。
右と左の歩み寄りのためにぜひやってください!(笑)
>軍事利用できる高度な技術<
>日本は省エネ技術も結構進んでいる<
当面の経済危機などの対応、しなきゃならないことは沢山あると思うのですが、科学技術振興と教育、これにぜひ力を入れてほしいと私も思っています。
>論文なんて書く暇<
これにはひとつ弁護をして差し上げたいと思うのです。
例えば会社の社長さんだって重責を担った非常に忙しい立場にあると思うのですが、それでも玄人はだしの趣味を極めていたり、社外での社会的活動に熱心だったりする人はいますよね。田母神さんが論文を書いただけで「暇なのか」と勘ぐるのはどうでしょうか。任務以外の時間をほとんど論文に費やしたと考えてあげてもいいのでは。それにしては内容が稚拙だ、というのはまた別の問題として。
投稿: robita | 2008年11月16日 (日) 16時47分
★真魚さん、
>田母神元航空幕僚長は、「日本は何も悪いことはしていない」と書いておられます<
そうらしいですね。
>ということは、robitaさんは、田母神元航空幕僚長の歴史認識には同意しないということですな(笑)<
そういうことになりますね。だって、日本軍は悪いこともしたんでしょう?
ただ、他国の陰謀であったとか、日本は植民地で良いことをした、というのも一つの考え方でしょうし、それらを「間違いだ」と立証する能力は私にはありませんけど。
投稿: robita | 2008年11月16日 (日) 16時51分
robitaさん、
いわゆるコミンテルンの策略があったのか、なかったのか、というと「あった」というのが今の近現代史の見解です。コミンテルンだって、ソ連共産党のためにいろいろ活動をしていたんですから、そうした策略があって当然です。しかし、陰謀というレベルのものではありません。日本はコミンテルンに「騙された」わけではありません。大日本帝国には、日中戦争や日米戦争に入っていく自らの確固とした国家意志がありました。
それから、日本は植民地で良いことをしたということですが、投資という意味では、日本は朝鮮の社会的インフラや工業に多額の投資を行い、朝鮮の産業化を進めました。これは事実です。また、台湾統治でも日本は数多くの「良いこと」を行いました。
問題なのは、そうしたこと(コミンテルンの策略があったとか、日韓併合で日本から多額の投資や興業とか)を日本は行ったので、だから「日本は何も悪いことはしていない」という結論に至るということです。真実はどうだったのかというと「良いこともしたし、悪いこともした」です。そうとしか言えません。ところが、「良いこと」をしたんだから「悪いこと」をチャラにしてよ、とこの人は言っているわけです。コドモのロンリですな。
投稿: 真魚 | 2008年11月17日 (月) 00時53分
軍隊とは自国の国益を守る為に存在するのであって結果がどうであろうと日本軍は日本の国益を守る為に戦った末の結果に過ぎませんしただ日本軍は己の使命を全うしただけだと思っています。歴史に善も悪も無いと思うんですよね、逆に善悪で歴史を語ろうとするから混乱するのではないでしょうか?
投稿: blok | 2008年11月17日 (月) 09時11分
★真魚さん、
>「良いこと」をしたんだから「悪いこと」をチャラにしてよ、とこの人は言っているわけです。<
いやー、わかるなー。良いこともしたのに、悪いことだけに注目されて全て悪いとされちゃうことの悔しさ(笑)
ま、チャラにしてとは言いませんが、欧米植民地主義者に比べてどんだけ悪かったのよ、と言いたい気持ちはあります。
「戦争に負ける」ということは責めを負うということであり、悔しさを味わうことだとは思いますが、日本人自身があまりに自虐的に自分たちだけがすごく悪かったと思い込みすぎるのは私は抵抗があります。
対外的に「悪うございました」と謝るのは仕方がないとしても、良いこともしたし悪いこともした、むしろ欧米ほど悪くなかった(そうですよね?)、という認識はあっていいじゃないですか。せめて日本人の中だけでも。
真魚さんはそう思われませんか?
それとも、日本人はみんなそんなことちゃんと認識している、と思われますか?
そうじゃないと思うから田母神さんは論文を書いたんじゃないですか?
そんなことあなたがわざわざ書かなくても、一般の人でもネット上などで自由に書いているのだから、空幕長という地位にあるあなたがなんて余計なことをしてくれたんだ、という気持ちは田母神さんに対してありますけどね。
それでも、こういう騒ぎのおかげで、戦争というものを考える機会が増えるわけですから、おおいにこの騒ぎを利用したらいいと思います。
投稿: robita | 2008年11月17日 (月) 09時31分
★blokさん、
はじめまして。
>善悪で歴史を語ろうとするから混乱するのではないでしょうか?<
そういうことでしょうね。
だからこそ、自虐的歴史観の払拭は必要だと思います。
簡潔で的を射たご意見ありがとうございます。
投稿: robita | 2008年11月17日 (月) 09時33分
侵略される側から見れば悪になり侵略する側から見れば善になるのです。しかし日本の場合は逆になってしまっている、皆さんが感じる矛盾はココから来ているものだと思っています。日本のみならず世界の歴史を善悪で語るのがどれだけ無意味かを知るべきです。
投稿: blok | 2008年11月17日 (月) 17時17分
★blokさん、
時代々の考え方というものがありますよね。
たしかに、先進国がいろいろな理由をつけて未開の地域や弱小国を侵略していた植民地主義の時代は、それが悪いことだという自覚が人間にはなかったかもしれません。侵略される側も、食うか食われるかの世界を理解していたでしょうし、侵略されたのは備えがなかったからだとか弱かったからだとか悔しがっただけなのかもしれません。
その昔奴隷狩りされた人たちもそうだったでしょうし、狩った人たちにも罪の意識なんてなかったでしょう。
だから、最後の世界大戦までの出来事は、善悪で語るようなことではないのでしょうね。
投稿: robita | 2008年11月18日 (火) 09時41分
私も田母神さんの論文は読んでいませんが、ただ小中学校の頃の社会科の授業でアメリカが日本に原爆を落としたことを知って、子供心にこれは大変なことだ、それなのに大変なことだという認識がどこにも記載されていない、これは異常事態である、と思いました。
ナチスがしたのと同じくらい酷いことだと今でも思います。
投稿: kei | 2008年11月26日 (水) 21時28分
★keiさん、
爆弾投下というのは、現実味がなくて、下でどういうことが起こるのか想像すらできなくなるのでしょうか。
たしかに原爆の惨禍は未曾有のものであり、これだけの酷い被害に遭いながら、ひたすらごめんなさいごめんなさいと謝るしかなかった日本が哀れでなりません。
もちろん現在のアメリカを憎んでも仕方がないことですし、アメリカとうまく付き合えてこその日本の繁栄なのですが、釈然としないのは、旧日本軍の悪行をでっち上げてでも、日本を未来永劫糾弾していこうとする中国の態度です。
他国に軍隊を送り込むのが侵略ならば、あれは侵略だったんでしょうけど、軍隊というのは武力集団です。どこの国も民間人を沢山殺しているのであれば、なぜ日本だけがそんなに悪者なのでしょうね。
他国に侵略して大虐殺や弾圧を行っている中国が、なぜ「歴史の見直しや真相の究明をしよう」とする日本国内の動きにそれほど神経質に文句をつけてくるのか、ここのところ、戦後の「自分たちだけが悪かった」史観にまみれた日本人は少し気づくべきなのでは、と思います。
もういい加減にペコペコするのはやめんか!というのが田母神さんの本音じゃないでしょうか。
投稿: robita | 2008年11月28日 (金) 14時46分
たかじん委員会に出演した田母神氏はユーモアを織り交ぜてハッキリと意見を述べる、好感の持てる人物でした。
朝生テレビに出てた、自虐史観を正すのを運動してる西尾氏と思想的には似てるでしょうけど、その人よりも明るくて一般受けするのがいいですね(笑)、政治家向きかも!?。
投稿: トトロ | 2008年12月 1日 (月) 05時21分
★トトロさん、
私はとにかく、戦争に負けたのだから対外的にはごめんなさいと謝ったのは仕方がないとしても、村山談話に反することを言ったからといって、日本の中で日本人自身が騒ぎ立ててくれるな、と思うのです。それだけなんです。
たかじん委員会というのはこちらでは見られませんが、面白そうな番組ですね。
>田母神氏はユーモアを織り交ぜてハッキリと意見を述べる、好感の持てる人物でした。<
youtubeかなんかで見られるんでしょうかね。見てみたいです。
投稿: robita | 2008年12月 1日 (月) 10時22分
「たかじんのそこまで言って委員会」毎回みています。
田母神氏、ユーモアのセンスというか、初っ端で得点稼ぎましたね。今、思い出しても笑えます。robitaさん見られないのに、ゴメン。
陸、海の元幕僚長も登場して、できるだけ論を深めようとした番組のスタンス、そして1時間半後には解決する問題でもないし、というおどけたなかにも冷静なたかじん氏。独立した国家であるということは、甘えは許されないし、軍事力の後ろ盾のない外交の弱さがきちんと話題に乗るということ、大人の議論でした。田母神氏のような方が外務大臣にという意見も飛び出して、でもそこで、きちっと三宅氏が、もっと賢い人でないといけません、一刀両断。アメリカとの関係。核を持つか、持たないか、はたまたグレーであることが、どういう効果をもたらすか、今回も面白い展開でした。
TVタックルよりも、こっち派です。
投稿: 街中の案山子 | 2008年12月 1日 (月) 15時28分
★街中の案山子さん、
「たかじんのそこまで言って委員会」はTVタックルよりもっと過激でもっと議論が深いそうですね。
youtubeで検索してみたらありました。全編じゃないんでしょうが、まとまった時間が取れたときに見てみます。
>三宅氏が、もっと賢い人でないといけません、一刀両断<
公衆の面前で「あんたは賢くない」とはっきり言われちゃったんですね。
三宅さんならではのコメントですね。
投稿: robita | 2008年12月 2日 (火) 15時57分