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2009年1月26日 (月)

バージン・ロード

昔、評論家の大宅映子が、結婚前の性体験について、「・・・、だって私、セックスしたら顔が変わると思ってたもの。損しちゃった」なんて言っていたことがある。

大宅さんが男性体験が夫しかないことを本当に「損しちゃった」と思っているかどうかはさておいて、「昔の嫁入り前の娘はそれほどオボコかった」と言いたかったのだろうと思う。

さて、現代である。

もう言うまでもなく、婚前処女率は低下しつつある。中学生だって軽はずみに経験してしまう。

そんなこと許すなよ、と思うが、誰も止めることができず、防御壁は年々歳々低くなり、崩れ現象が起きている。もう仕方がないか。少子化の折から、子供を作る術は子供のうちから鍛えておくのがいいのかもねと皮肉っぽいことも言いたくなる。

性経験の低年齢化は由々しきことなのか、それとも特に問題視することではないのか、妊娠や感染症にさえ気をつければ中学生がセックスしたってかまわないのか、判断は人それぞれの価値観によるものかもしれないが、個人的には「君たち、猿じゃないんだから」と思う。

こんなにもハードルが低くなったのは、日本人に道徳心がなくなったからだとか行過ぎた個人主義のせいだとか女性の意識の変化だとか、まあいろいろあるだろうが、やっぱり山口百恵の「ひと夏の経験」は大きかったんじゃないか、なんて思う。あれは衝撃的だった。あの真面目で清純な中学2年生の女の子があの歌を歌ったことの影響は相当大きかったんじゃないか。「そうよ!ちっとも悪いことじゃないわ。愛は尊いのよ!」と。

近頃の若い男性は、結婚相手が未体験かどうかなんてあまり気にしないそうである。そんなことを気にしている男性が罵倒されているのをネット掲示板で見たことがある。

それも当然で、恋をすれば、お互い求め合うのは自然なことであろうし、その恋が残念ながら結婚までに至らない場合もあろう。そして次の恋が始まった時にはすでに経験者である。

「結婚前は絶対に許しません!」などと処女の鉄壁を守り通されては、男のほうもたまったもんではないのではないか。
「健全な遊郭」がなくなったことの弊害でもあると思うので、これに関しては「昔は良かった」と思う。

まあ、こんなことをわざわざ文章にすること自体、私が古い世代の人間だということの表れかもしれないが、それでも、少なくとも、小中学生はセックスなんかしなさんな、と思うし、「二十歳過ぎたのに未経験なので恥ずかしい」なんて思う必要は全然ないことをはっきりと言いたい。

30過ぎてたって恥ずかしいことではない。女のからだ、大事になさいな。

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コメント

 よく解っていなくて恐縮ですが、江戸期や明治期までの普通の伝統では武家を除きむしろ男女の垣根は今以上に低かったようですね。
 若衆宿や夜ばいなどの伝統もあり自分の娘の元に若者が通わないのを心配する親の様子を書いたものを読んだ記憶もあり、子どもが出来てから通ってきていた若者の中から娘が夫を指名するなどと言う習慣が普通にあったようです。

 とは言っても、まだ5歳の自分の娘には「結婚するまでキスをしてはいけません!」などと、自分のしてきたことを忘れて日々刷り込みをしている哀れな父親が私です。

投稿: 山本大成 | 2009年1月27日 (火) 10時17分

★大成さん、

>江戸期や明治期までの普通の伝統では武家を除きむしろ男女の垣根は今以上に低かったようですね。<

そうなんです。平安時代にだって、貴族の姫の寝所に複数の若者が「予約付き夜這い」を仕掛けていたということですよね。
時代はめぐって、貞節の美徳が定着したわけですが、身分制度がまだあった時代には、「良家のお嬢さんはそういうことをするべきではない」という明確な線引きがあったのが、現代は、身分に上も下もなくなって均質化し、全体的に垣根が低くなってしまったのではないでしょうか。
武家では、「家名」を継いでいかなければならないという家制度の縛りもあり、町人農民とは全く違う文化や習慣を持っていましたね。

昔は一般庶民はフリーセックスが普通だったからといって、今の時代、それを容認するのかどうか。容認できないとしたらそれはいったい何故なのか。男の気持ちとか、自己遺伝子保存の本能とか、理由はいろいろあるでしょうが。

投稿: robita | 2009年1月27日 (火) 11時22分

山本さんのコメント。
自分のしてきたことを忘れて日々刷り込みをしている哀れな父親が私です。

ウフフ。

若い男の人は、自分のことを棚に上げて、自分の娘の門限は厳しくする。とか言うそうですね。

そういう発言、一途で温かく感じます。

好きになったら止められない。わが子を信じるしかないのが親です。

投稿: 街中の案山子 | 2009年1月27日 (火) 15時43分

★案山子さん、

横レス御免ください。

>好きになったら止められない。わが子を信じるしかないのが親です。<

昔は親が子供の恋愛に介入しました。
取り返しのつかないことになる前に、人生経験豊かな親が、恋に盲目になっている子供の目をなんとか覚まさせてやろうと躍起になったものです。

でも、今は全て本人の自由に任せますし、できちゃった婚も人生、トンデモ男(女)と結婚してしまうのも人生、という考え方ですからね。

やらない後悔よりやった後悔、なんて言いますし。実際、人間はアドバイスを素直に受け入れた安穏な道を選ぶより、自分の選んだ困難な道を行くほうが成長すると思います。

だから、個人主義の現代のほうが、人間はずっとオトナになっているはずなのですが・・・。

投稿: robita | 2009年1月28日 (水) 10時23分

ロビタさんの意見に賛成です。
何か、絆としての性は置き去りにされ
付き合っていればセックスは当たり前という風潮に
疑問を感じています。
第一、付き合うって何?って思います。
本当に相手の人格にほれて付き合ってるの?
なら、なんで簡単に別れたり、恋人のとっかえひっかえ
なんていうことになるのか?
私にはわかりません。
もちろん、長く付き合っても
やむを得ない理由で別れざるを得ないこともあるでしょうが…。
それと、恋愛で傷つくリスクが多いのは、女性の方だということを分かってない方が多いようにも思います。

投稿: | 2009年2月25日 (水) 17時02分

★お名前のないかたへ

こういう事柄については、それぞれの事情もあるし、時代の流れということもあるので、「これが絶対正しい」とは言えませんが、母となる可能性のある女性の体は、医学的にも精神性の面でも、なるべく大事にしたほうがいいのではないかと思います。
でなきゃ、軽い気持ちで男をとっかえひっかえしてるような女性は「お母さんはこれだけの男性遍歴があるのよ」と胸をはって堂々と娘に言えるかどうか、それが試されるでしょう。

投稿: robita | 2009年2月26日 (木) 09時58分

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