歯車の一つだって
去年、こんな記事書きました。→「見ろよ青い空白い雲」
若者が将来不安に陥るのは、今の不況では仕方がないかもしれませんが、悲観ばかりしていても気分は好転しないので、発想転換してみましょうか。
今、末息子が就職活動中です。まだ3年生なので本格活動に入ってはいませんが、背広着て就職相談会なんかに出かけています。
自分がどんな仕事をやりたいのかはっきり固まっていないのでしょう、いまひとつどう踏み込んでいいかわからない状態のようです。
「自分がどういう仕事に就いてどのような自分になりたいのかはっきりしないのなら、『自分』は取り合えず置いといて、いっそのこと国のために働いてやろうか、と思ってしまうのも一つの手かもしれないね」と息子に言ったことがあります。
「国のためというのは政治家や役人になることばかりでなく、小さな会社で、特に自分に合ったことでなくても、やりたいことでなくても、そこに勤めてその会社を発展させるために働く。そうすることがひいては国のためになるんだ、と考えることができれば、立派な志だと思う。そしてそれは結果的には自分の利益となるんじゃないの」と。
その時彼は、何を思ったか突然、「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」の話を始めました。
このアニメーション映画は私も感動した覚えがあるのですが、息子が内容を話すのを聞いて、「そうか、息子は私が言ったことと映画のこの部分に共通点を見たのだ」と思いました。
しんちゃんの父親ヒロシの回想シーンはぐっときます。
≪ひたすら会社のため、家族のために働いた。そこには「自分」はなかった。
でも、そのことが自分を自立させ、幸せをもたらしてくれた。≫
以前、評論家山田五郎が「自分探し文化のせいで(社会が)こんなになっちゃったんじゃないかと思うんですよね」と言っていたことがあります。
豊かになれば自分探しをしたくもなりましょうが、それでは世の中うまくまわらなくなるんでしょうね。
一昨日の産経新聞「ウェブ立志篇」(梅田望夫)には共感しました。私が息子に告げたこととは少し違うけれども、悲観論を吹っ飛ばすような力強いアドバイスだと思います。
パブリックに徹してみるのも、恵まれた先進国に育った若者の特権と考えたら、ちょっとばかり未来が楽しく見えてくるかもしれません。
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