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2009年3月 4日 (水)

映画は一人で

先日、地域の公会堂へ、映画「おくりびと」を見に行った。
所属しているシニアクラブに割り当てられた無料鑑賞券をジャンケンで勝って有難く戴いたのだ。

アカデミー賞を受賞した直後で、600人収容のホールは高齢者を中心に満席だった。

感想文は苦手なので、「ピンク映画で下積みしながらよく頑張った!感動した!」ぐらいのことしか言えないが、一昨日の産経新聞コラム≪戯言戯画≫の「映画会社の見おくり人たち」は面白い。 
本木雅弘はよく粘ってくれたと思う。よく情熱を持ち続けてくれたと思う。

その強い思いが結実した。
そんなにお金をかけなくてもこんなに多くの人の心を動かす映画が作れる。
日本人の底力の一つだろう。
倒産の危機を乗り越えた中小企業の頑張りを見るような思いだ。

満点をつけてもいいとは思うが、一点だけ苦言を呈したい。
作品の出来ばえ自体には関係ないのだが、広末涼子は、女優であるならば、発声をちゃんと勉強したほうがいいのではないか。
いくつになっても女の子のような喋り方はうんざりする。

さて、映画の後、冷たい雨の中、家路を急いだ。

私は映画を見るとき、連れがいるのがイヤだ。特に感動的な映画の場合はそうだ。

映画が終わった時に連れと顔を合わせるのがイヤだ。

もちろんコメディの場合は一緒に笑える人がいるとよりいっそう楽しいとは思うが、感動して涙を流してしまうような場合、その気分はどうしても引きずるものだから、それを引きずったまま、照れ笑いをしたり、何か言わねば、と考えたりするのは鬱陶しい。

帰路は一人で無言で歩きたい。

連れがいると黙っているわけにいかない。

「お茶でも飲んで行く?」とか「あそこのあのシーンが良かった」とか、そんなギクシャクした会話は映画の余韻をぶち壊す。

映画は一人で見るにかぎる。

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コメント

robitaさん、

>広末涼子は、女優であるならば、発声をちゃんと勉強したほうがいいのではないか。

同感です。私はまだこの作品は観ていませんが、日本の俳優の発声や発音の悪さが気になり、作品に集中出来ないことは多くあります。結構いい演技をするのに、惜しい!と言う俳優が少なくありません。基本が出来てないのだろうな、と思います。おっとこれはもしかすると日本人全体に共通することなのかもしれません、と自戒。

大変遅くなりましたが、メールを返信いたしました。先ほど気づきました…ごめんなさいsad

投稿: kaku | 2009年3月 4日 (水) 11時31分

TBありがとうございます。
数日前のネットのニュースでこんな文章を読みました(文意の再現であり、文章は不正確ですが)。アカデミー賞受賞の連絡を、現地へ行っている本木さんの奥さん(樹木希林さんの娘)から電話で聞いて、どんなことを話されましたか、という取材に対して。

樹木さん:良かったね、ということと、本木さんのご両親とお父さんに電話で伝えなさいね。それぐらいです。
彼は(本木さん)は、大丈夫でしょう。軽く舞い上がらない人です。いつもは、こちらが「よかったね」といっても、「そうですか」と、返事が戻ってくるぐらいの人です。だから、今回の受賞も大丈夫でしょう。

うーーん。
樹木さんの眼力と人柄を見たような気がしました。

投稿: 街中の案山子 | 2009年3月 4日 (水) 12時35分

★kakuさん、

お久しぶりです。

>これはもしかすると日本人全体に共通することなのかもしれません、<

そうですね。日本人みんなでもっと話し方を勉強いたしましょう。
でもですね、俳優のみなさんにとっては発声や発音こそが最も基本的な表現の手段なわけです。それこそが仕事なんですっ。その基本を自覚していただきたいっ。
先ほどメール送信しました。

投稿: robita | 2009年3月 5日 (木) 10時27分

★街中の案山子さん、

なんだかとてもストイックな家族、という感じですね。
やたら舞い上がる人も面白くていいけれど、舞い上がらない人も素敵です。
本木さんは、その抑制的な性格と外見がピッタリ合っている人ですね。
「儀式」の時の厳しい表情は内面を表しているような気がしました。
ところで、樹木さんは「夫婦」を貫きましたね。
家裁で「あんなに嫌がってるんだから別れてあげたら?」と裁判官に言われたこともあるそうですが、今は夫婦支えあっているようです。たぶん気力も体力も衰えた時お互い必要になる、という未来予測の眼力を持っておられたのでしょう。

投稿: robita | 2009年3月 5日 (木) 10時33分

えっ!樹木さんと内田裕也さんって、離婚していないのですか。すっかり離婚済みだと思っていました。
離婚したけれど、娘にとってはお父さん、そういう関係だと思い込んでいました。彼女、裁判になっても離婚断っていたのー?。なんでだろう。夫という存在が必要だったのかしら。よそのことだから、関係ないけれど。

投稿: 街中の案山子 | 2009年3月 5日 (木) 10時53分

★街中の案山子さん、

この間産経新聞の「医療・介護」面に樹木さんの記事が載っていたのですが、別居はしているけど離婚はしてないそうです。
近頃は一ヶ月に一回位会うし、一緒に旅行にも出かけるようです。
「老老介護」が必要になったんですと。

投稿: robita | 2009年3月 5日 (木) 13時00分

 同感です。
 私も芝居や映画は誰にも気を使わずに済む一人で見るのが好きです。

投稿: 山本大成 | 2009年3月10日 (火) 11時19分

★大成さん、

実は私は、一人で見に行くようになったのは最近です。と言っても、一人で見に行ったのは「男たちの大和」「シカゴ」「おくりびと」だけですが。
それまでは、観劇や映画は一人でなんてできませんでした。(その他のことは一人でも平気でしたが)
でも「男たちの大和」を一人で見た時、泣き腫らした目を隠さなくていいんだ~、と解放感を感じ、それ以来です。

投稿: robita | 2009年3月11日 (水) 09時55分

はじめまして^^
私もブログやってますが、「映画は一人で」と
全く同じタイトルで書いたことがあって、
ビックリ、嬉しくなりました^^

この映画はまだ見る気になれません。
両親のときのが思い出されてつらくなるような気がして。

投稿: つっきぃ | 2009年3月17日 (火) 07時07分

★つっきぃさん、

はじめまして。

>「映画は一人で」と
全く同じタイトルで書いたことがあって、<

そうですか。読ませていただきたいです。
「映画は一人で」と「つっきぃ」さんで検索してみましたが、ちょっとわかりませんでした。

>両親のときのが思い出されてつらくなるような気がして。<

そういう方、結構いますね。
でも、良い映画ですよ。

投稿: robita | 2009年3月17日 (火) 10時32分

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