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2009年3月17日 (火)

おばあちゃんのチェロ

映画「おくりびと」で、主演の本木雅弘がチェロを弾く姿が凛々しく美しい。

10年ほど前、ほんの少しだけチェロを習ったことがある。

生活に少し余裕が出てきた頃であり、チェロの音色が好きで、何か簡単な小曲でも弾けたらいい、できればバッハの「無伴奏チェロ組曲」とか、ブラームスの「弦楽6重奏曲」とか目指したい、とか思っていたのである。

弾くこと自体はとても楽しく、小規模ながら発表会にも参加した。

そのうち時間も費用もうまくコントロールできなくなり、また、余裕ができたら再開しようという軽い気持ちでいったん休むことにした。

そして、10年があっという間に過ぎた。

チェロの演奏を見聞きするたび、気持ちが動くが、たぶんしばらくは再開できそうにない。

ずっと前、新聞で次のような読者投稿を読んだことがある。

【知人の結婚式に出た。70才を過ぎてピアノを習い始めた花嫁の祖母が「花嫁人形」を弾いた。感動的な披露宴だった。】

私は孫が結婚するまで生きているだろうか。子供たちがまだ結婚してもいないけれど。

おばあちゃんが孫の結婚式に祝福の曲を弾いてあげるなんてなかなか良い光景だと思うが、未来の結婚披露宴はどんな形になっているかわからない。
おばあちゃんの出番などないかもしれない。

通信販売の安物にしては、「悪くないですよ」と調律師に褒められた健気なチェロは部屋の片隅に立てかけられたままだ。

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コメント

チェロの思い出
知り合いの某大学医学部の室内楽演奏会に行ったとき、チェロの沁みいるような音色に感動しました。
彼はテニス仲間だったのですが、人間の音声に近い音程だから、心地よく感じるのだと聞いたこともあります。どうぞ、再開してください。
夫のおばあちゃんは、白寿の祝いで、孫にプレゼントされた、ハープシコード(?)で、カエルの歌を演奏したと聞きました。ちゃんと、左手は和音を奏でていたそうです。99歳ですよ、すごいとびっくりしました。15人のひ孫の名前も、全部覚えて、みんなに披露したそうです。

投稿: 街中の案山子 | 2009年3月17日 (火) 11時24分

★街中の案山子さん、

>人間の音声に近い音程だから、心地よく感じるのだと聞いたこともあります<

そうなんですか。たしかに近所迷惑度はヴァイオリンより低いと言われました。
以前、旧ソ連出身のチェリスト、ミッシャ・マイスキーの演奏する「浜辺の歌」をテレビで聴いたことがあります。そのあまりの美しさに、演奏者の技量はさておいて日本にはこんなに素晴らしい曲があるんだ、と改めて感激しました。
いつか再開して、日本の曲を弾いてみたいと思います。

>白寿の祝い<

そうか、誰かの結婚式より、自分の晴れ舞台に披露すればいいんですね。
ご主人のお祖母さまは99歳でお見事ですね。
ハープシコードはチェンバロのことですね。このような古楽器を演奏されるのはとても珍しいことではないでしょうか。

投稿: robita | 2009年3月17日 (火) 15時47分

ゴメンなさい。私の書き間違いでした。キーボードでした。
帰り道に、あっ勘違いして書き込んだ、訂正をと思いながら、今になりました。
私は、超音痴だから、その気はまったくないのですが、我が家にも夫が結婚後に買ったバイオリンがありますよ。そういえばフルートも。
robitaさんチェロがんばってください。
30歳になる息子は、お正月に帰省したとき、久しぶりにチョコッとピアノで幻想即興曲弾いていきました。時間があるときに、またやっているそうです。

投稿: 街中の案山子 | 2009年3月17日 (火) 20時38分

★街中の案山子さん、

ハープシコードとキーボード、発音似てますね。似てないか(笑)

旦那様と息子さんは楽器をなさるんですね。
激情に駆られた時、幻想即興曲なんか弾けるといいですね。
私も喜怒哀楽を音楽で表せるようになりたいと思いますhappy01

投稿: robita | 2009年3月18日 (水) 15時25分

robitaさん、

『おくりびと』もいいですが、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』をぜひご覧ください。これはいい映画です。あの時代、革命をやろうとした若者たちはどうだったのかということがわかります。自己批判!!総括!!ですね(とか言ってみる)(笑)

投稿: 真魚 | 2009年3月22日 (日) 00時14分

★真魚さん、

>革命をやろうとした若者たちはどうだったのか<

どうだったんでしょうね。
映画を見ればわかるでしょうか。見てみたいと思います。
ちょっと前、テレビで安田講堂占拠事件の実録ものをやっていました。取り締まる側からの見方でなく、講堂の内部の状況を伝えていました。
真剣だったとか、若者のお遊びだったとか、そんなことは誰にもわかりませんが、あさま山荘事件で現場責任者だった警察OB佐々淳行さんが、「昔は若者は熱を出したよね。今の子は熱を出さない。40℃も出ちゃうと困るけど、せめて38℃くらいは出して欲しいよね」なんて言ってました。

投稿: robita | 2009年3月23日 (月) 11時45分

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