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2009年4月 7日 (火)

田母神効果

山本大成さんのところで、前航空幕僚長、田母神さんの講演会についての記事「田母神敏雄 前航空幕僚長-岡崎講演会 本編 「わが国はいい国ではないのか」 を読んだ。
日本人はとてつもなく残虐で悪い民族だと糾弾し続けるアジアの2.3の国があり、また、日本は戦争を引き起こした罪深い国家だと刷り込みをされた日本人がまだ少なからずいる中で、田母神さんは「日本は悪い国ではない」という論文を書き、物議を醸し、更迭された。

危険で重要な仕事を担ってくれているにもかかわらず、軍事アレルギーの日本では、自衛官は「日陰者」のような扱いを受けることが多く、お気の毒でならない。

一年前にイージス艦と漁船の衝突事故が起こり、その時、こういう記事を書いた。 →「兵隊さんありがとう」 

どこの国も兵隊さんには冷たいようだ。兵隊一人ひとりのありようにもよるのだろうが、軍隊組織そのものが「悪いもの」であるかのような扱いを受けるのは、日本に特有の現象ではないだろうか。

「戦争はいけない。みんなで一斉に武器を捨て、軍隊を解体し、何でも話し合いで決めれば世界は平和になる。」そう信じる人たちの理想はたしかに立派だと思う。
しかし、そういう人たちにかぎって、日本の防衛力や外交力の未熟さをあざ笑ったりするのだ。
「PAC3など、ミサイルを迎撃する能力などない」とバカにしたり、誤探知などの失敗をあげつらい、外交において「もっとはっきり物を言え」などと、無理難題を言っては政府をなじる。

あなたがたはいったいどこの国の人間なのか、それらの不都合はみな、あなたがたが軍事を忌み嫌ってきたツケではないのか、と問い質したくなる。

大成さんの記事によると、田母神さんは、当初は更迭に釈然としなかったが、講演を聴きに来てくださる人の熱気を感じて、今ではかえってそのことが良かったと思っておられるそうである。

私も最初あの論文が明らかになった時、こういうことをしてはまずいのではないか、と思った。 →「軍人」

しかし、あの後、田母神さんがテレビや講演会などに引っ張りだこになったことから、軍人が歴史認識について意見表明したことのインパクトは非常に大きかったと考えることができる。

サイレント・マジョリティはこういう人の出現を望んでいたのではないか。  

 

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コメント

 記事の紹介ありがとうございました。
 軍を語らず平和のみを言えば世界は平和になるとの論は、交通事故は不幸だから事故の話をせずにおけば交通事故はなくなるなどと同義の、なんだか変な議論のように思われて成りません。
 本気で平和を実現しようとするのであれば、軍について知り現状認識をしっかり持った上で方法論を提示下さるならば聞くに値する話だと思うのですが、多くの平和主義を標榜していらっしゃる方はそうではなく、私には言葉遊びとしか思うことが出来ません。
 田母神前空幕更迭や今回の北のミサイル発射の件で、今までタブー視されていた軍の話をおおっぴらにしやすい雰囲気が生まれつつある気がし、良い方向に動き出したと感じています。

 今回の講演会や著書を読み、田母神氏空幕長は私たち一般人など足元にも及ばないリアリストだと感じました。
(航空自衛隊の看板を背負い、国会やマスコミの理解がない状況で諸外国と直接対峙された方の話ですので実に具体的です。)
 なまじマスコミや国会などが空理空論で言葉遊びに労しているだけに実に新鮮な体験でした。

PS.
 更迭劇についてなのですが、「結果責任」を負わねばならない内閣の長としてあの時期(特措法の延長が国会に上程)可能な限り早期収束を図るためにした麻生首相の決断を私は必ずしも攻める気持ちにはなれません。
 ただし、「泣いて馬謖を斬る」的な雰囲気が多少でもあれば少なくとも保守層の理解は得られたであろうというのが、麻生首相の為に残念だと感じています。

投稿: 山本大成 | 2009年4月 7日 (火) 21時14分

★山本大成さん、

>田母神前空幕更迭や今回の北のミサイル発射の件で、今までタブー視されていた軍の話をおおっぴらにしやすい雰囲気が生まれつつある気がし、良い方向に動き出したと感じています。<

そうですね。
でも、PAC3の配備を『「これぐらいの装備じゃだめだ。もっと性能の良いのを揃えなきゃ」というパフォーマンスにしている』などと言って、防衛体制強化は悪だ、みたいなことを言う人もいますね。防衛力を高めるのは悪いことなんでしょうか。国民の理解を得るためのパフォーマンスは悪いことだとは思えないんですが。

>航空自衛隊の看板を背負い、国会やマスコミの理解がない状況で諸外国と直接対峙された方の話ですので実に具体的です<

現場を知る人の話を聞かなければ、議論だけではあまり意味がないということですね。

>ただし、「泣いて馬謖を斬る」的な雰囲気が多少でもあれば少なくとも保守層の理解は得られたであろうというのが、麻生首相の為に残念だと感じています。<

そうですね。まさにこの「泣いて馬謖を斬る」雰囲気がなかったですよね。
マスコミが大騒ぎし、どうしようどうしようとしばらくあわてふためいた挙句、やめてもらった、というような印象でしたね。
(記事は、わかりにくい文章があったので少し修正しました)

投稿: robita | 2009年4月 8日 (水) 09時08分

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