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2009年4月20日 (月)

下から動かす

昨日「サンデープロジェクト」を見ました。
国の地方支配について、大阪橋下知事、宮崎東国原知事、そして地方分譲改革委員会委員長の丹羽宇一郎さんが意見を述べました。

要するに、「税源移譲をしなければ地方は国の言いなりにならざるを得ない。分権を進めることが地方再生のために不可欠であり、すなわちそれは国の構造の改革でもある」ということだと思います。

丹羽さんは「官僚は、麻生総理や総務大臣の言うことを聞かなければいけない」、と仰いますが、どんなにそれを言ったところで、官僚が権限を手放すはずがない、というのが現実です。
官僚が最高責任者である首相の言うことをきかない、というのは簡単に言えば「舐められて」いるのでしょう。

安倍元首相は政治主導で公務員制度改革を進めようとしたために徹底的に邪魔をされ潰されたそうですし、官僚組織を覆すつもりの民主党に霞ヶ関はどんなことをしても政権を取らせないだろう、とも言われます。

霞ヶ関にはそんなに悪人が揃っているのかと不思議に思いますが、それが権益を守ろうとする組織というものなのでしょう。組織の中にいる者には変えることができないようです。

「官僚を頭から押さえつけたり無視したりしてはだめだ。官僚を使いこなさなくては」などと以前はよく言われたものですが、この言葉ほど官僚を喜ばせるものはないそうです。

麻生政権は官僚と良い関係を保っているようですが、それは逆に官僚に使いこなされているということらしいです。

以前、このような記事を書きました。 →「下から上へ」  

橋下知事が「地方から変える」と言ったのに対し、丹羽さんは「地方でいくらそんなことを言ってたってだめなんですよ。上から変えないと」と反論していたのですが、昨日のサンプロでは、ようやく「国民一人ひとりの意識」というところに行き着いたという感じがしました。

つまり、丹羽さんが、自分で言った「分権に賛成しない議員は次の選挙で落ちる、という強烈なメッセージを発信しなければ」ということが「国民一人ひとりの意識」そのものだということに気づいたのでしょう。

そのメッセージは政治家に向けられるものではありますが、その前提として、国民自身がその投票権という武器を強烈に意識することが不可欠になります。

今、麻生内閣を支持する人は増えています。
疲弊した地方や中小企業にとっては、麻生内閣のバラマキ政策はとりあえずありがたいのかもしれません。

しかし、本当の地方再生計画は、このままではまたつぶされてしまうのではないでしょうか。それは国全体のためにならないのではないでしょうか。

「下から変える」という橋下知事らの強い思いはこれからどう展開していくのでしょうか。

これは、右派とか左派とか保守とかリベラルに分かれて対立する問題ではないし、麻生が嫌いだとか橋下が傲慢だとか民主党がバカだとか言って片付ける問題でもないと思います。

本当に変える気があるのなら、変える意思のある人たちが束になって立ち上がるしかない。

来るべき国政選挙に向けての行動です。
新党結成を「冗談」で終わらせてしまうのか。結局誰も旗を揚げず、国民も意識を変えない状態をだらだら続けることになってしまうのか。

知事職を任期途中で投げ打つことが県民府民の望むところではないにしても、既成政党からではなく、新党結成しての国政進出であれば、理解は得られるのではないでしょうか。

こんなに景気の悪い時に政界再編は起こすべきではないのでしょうか。
それとも、こういう時だからこそ起きるものなのでしょうか。

先日亡くなられた上坂冬子さんだったら、ああでもない、こうでもないと言ってるだけの私たちを見て、「この国に男はいないのか」と一喝されたかもしれませんね。( 4/19産経抄  )

 

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コメント

上坂冬子さんが亡くなられたのですか。知りませんでした。
刻々と時代は過ぎていくのですね。

テレビは見ていませんが、なんだか虚しいです。一度は政権交代すると、癒着とか、溜っていた澱の一掃ができると思う一人ですが、先日の新聞を見てガッカリです。
億を超える郵便代金のネコババに、私たちの県の民主党の議員の秘書の口利きがあったとか。
民主党も、結構コネや口利きの手法を使っているのだと思ったら、投票気分も色あせてしまいます。
でも、投票しないと思う壺だから、するとは思いますが、なーんだか、です。
デレビも、誰を出演させると視聴率アップになるかと、その魂胆が見え見えで、興をそぎます。
丹羽宇一郎さんは、朝日の土曜版新聞コラムを読んでいます。

投稿: 街中の案山子 | 2009年4月20日 (月) 16時22分

 基本的に「下から動かす」も「上から動かす」もなく、不満だけをあれこれ垂れ流すのではなく各人の持ち場で「自分に出来ることを自分でする」ことが全てだと思っています。
 一有権者の立場でも出来ることは沢山あり、たった一人の主婦が地縁血縁の選挙がおかしいと思い立って公開討論会の主催をしたり、今様々な地域で盛んに行われているまちづくりなどもここの成功事例を子細に調べてみると、たった一人の何の資格もない実践者が」自分に出来ることを自分の出来る範囲でやろう」と始めた事例などもごまんとあります。
(一つの成功事例が出来ると、真似をしたいという人が現れ全国的に普及していきます。)
 あえて言いたいのは、上からでも下からでも一個人からでも、実践すれば社会も国も変わるということで、少なくとも批判するばかりでは何も変わらないと感じています。
 橋下知事などは、その実践者の一人なのでしょうね。

PS.
 官僚も中には悪い人が居るやもしれませんが、大半は国のためになることを仕事と考える善良な人たちです。(悪い人の比率は、一般的な会社や地域社会と何も変わりません)
 私はむしろもっと権限を与え、官僚に国を支えているというブライドと自信を持たせることの方が必要だと感じています。
(マスコミや野党は、必要以上に官僚や政治家を叩きすぎています、)

投稿: 山本大成 | 2009年4月21日 (火) 12時10分

★街中の案山子さん、

上坂さんは知名度は高いと思うのですが、テレビやラジオで訃報は聞かれませんでした。

>億を超える郵便代金のネコババに、私たちの県の民主党の議員の秘書の口利きがあったとか。<

なぜこんなすぐばれるようなことするんでしょうね。

民主党も自民党もだめ、となると、嘗ての日本新党のような出現を私は期待してしまうのですが・・・。
細川連立は挫折しましたが、あれは今から考えるとすごく脆かったんだろうなあと思います。
今なら、もっと危機意識も、改革の意志も、レベルが上がっているんじゃないでしょうか。

でも、そういうのは夢でしかなく、やっぱり日本は自民党に任せるしかない、ということで、たとえ官僚支配が続いてもそれは仕方がない。景気さえ回復すれば文句言わない、というのが国民の本音かな。
そりゃあ、そうですよね。
こんな平和な時代に、わざわざ明治維新規模の大変革は面倒くさいですよね。
私も面倒くさがり屋だから、あれこれ耐え忍ばなければならないような大変革が本当に起きるとなると、ちょっとねえ・・・。

投稿: robita | 2009年4月21日 (火) 13時20分

★山本大成さん、

>各人の持ち場で「自分に出来ることを自分でする」ことが全てだと思っています。<

仰る通りで、大抵の人は、政治がどうこうに関係なく、自分の仕事を黙々とやっているし、自分の仕事だけでなく、社会を動かす第一歩を踏み出す人もたくさんいると思います。

>橋下知事などは、その実践者の一人なのでしょうね<

そう思います。

>官僚も中には悪い人が居るやもしれませんが、大半は国のためになることを仕事と考える善良な人たちです。(悪い人の比率は、一般的な会社や地域社会と何も変わりません)<

私もそう思うんですよ。
なのになぜこういうことになってしまうのでしょうね。
官僚は自分たちの権益を守るために改革に反対し、政治家の言うことを聞かない、というのはいったいどういうことなんでしょう。

投稿: robita | 2009年4月21日 (火) 13時26分

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