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2009年4月11日 (土)

女の掌

私は女性であるが、長年、世の中の女尊男卑の傾向にモヤモヤしたものを抱えてきた。
いや、「傾向」どころではない、そのあまりの不公平に怒りさえ覚えてきたのだ。

しかし、当の男性からそのことに対する明確な疑問や抗議が発せられることはほとんどない。
なぜかといえば「男のくせにごちゃごちゃ文句を言うな。男らしくない」と言われてしまうのがわかっているからである。

それではこの不公平を誰が指摘するべきなのか。差別される男性を誰が救うべきなのか。
正義感に燃えた私は、このブログで相当数の男女論を書いてきた。

それらの全てを表示しないが、いくつかピックアップする。

「お酌する?」 
「ドラマ化された『負け犬の遠吠え』」 
「男にもあるマリッジブルー」 
「女性を守るということ」 
「柔軟な心」 
「年上の女」 
「誰のおかげで食っていけるんだ」 
「男も女も元気なほうがいい」 
「家庭をプロデュースする」 
「男は黙って・・・」 
「女になりたがる男たち」 

情報誌「SAPIO」の最新号で「申し上げにくいのですが『女尊男卑』行き過ぎてませんか?」という特集をしている。
私も全く同じことを思っていたし、同じようなことをたくさん書いてきたが、やっとこれだけまとまった意見群に一度にめぐり合えてすっきりした。
「少子化の主たる原因は女尊男卑である」という説を私は支持する。

女の私でさえこれを読んで全面同意するのだから、逆差別の理不尽に釈然としないものを感じていた男性にとっては胸のつかえがおりること請け合いである。

そうは言っても、記事の一つ(竹中英人氏)の末尾に書いてあるように、昔の性役割にはもう戻ることはないだろうと思う。
女性にも男性と同じような社会的立場や働きが求められる今の時代には、「男性を立てることで女性の真の力を発揮する」などという戦略なんてどだい無理な話なのであるから。

ただ、逆差別の実態というものはこのようなものである、ということをちょっと立ち止まって考えることぐらいしてもいいのではないかと思うのである。

もし、そんなことまったく感じていない、とか、女性保護はもっと進めて当然だ、とか考える男性がいるとしたら、それは次のステージへと進化を遂げた新人類だとみなすことができるかもしれない。

その進化は「生き残りのための戦略」なのか、人類を無意味な破滅へと導く神のお遊びなのか、私にはわからないけれど。

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コメント

SAPIO買わなくっちゃ! ^0^

投稿: でこサングン | 2009年4月11日 (土) 21時32分

★でこサングンさん、

読んでみてください。面白いですよ。

投稿: robita | 2009年4月12日 (日) 13時43分

はじめまして。

「竹中英人」(男は虐げられている という本の著者)の名前を検索して辿り着きました。

あなたは女性でありながら、女尊男卑な世の中に気づいてくださったんですね。ありがとうございます。

私も男性として生きにくい世の中に生まれて苦しいです。毎日のように女に生まれたかったと思うほどです。

投稿: 通りすがり | 2013年1月24日 (木) 22時25分

★通りすがりさん

はじめまして。昔の記事にコメントをいただくのはありがたいことです。

男性が強いのは体力的な面だけで、メンタルは女性のほうがずっと強いと思います。
だから「女の掌」なんて概念が昔からあるんでしょう。
確かに男性に対して鈍感で残酷な女性が多くなってきたように思いますが、荒波に揉まれながら男性並みに活動している女性の言い分も聞いてみなくてはね。
少子化の主たる原因は男性の萎縮だと私は思っていますが、でも経済が世の中を動かす今の時代、ユニセックス化は避けられないと思うのです。
もう昔には戻れません。人間というのは昔を懐古し、少しぐらい不自由でも絆を大事に生きよう、なんて言いながら、やっぱり本音は経済が豊かになるのを望んでいるんですから。

先日フジテレビ「ホンマでっか」で、ある学者が、草食男子というのは何も今が初めてではなく、歴史を見ればそういう時代は何回かあった、と言っていました。
女尊男卑もサイクルで巡ってくるのかなあ、とちょっと思いましたが、どうもそうはいかないんじゃないかな。
なにしろ「女性」が人類の理想の形で、男性が消滅しても人間を生み出すことができる時代がくるようですから・・・なんて暗い話になってしまいました。

やっぱり、男性よ胸をはって堂々と生きよ、というしかないですかね、すみません。

投稿: robita | 2013年1月25日 (金) 09時43分

返事が随分と遅くなりました。
robitaさんのように、女尊男卑や男性差別などに高い問題意識を持ってくださる女性の存在はありがたいと思っています。「リアル」ではあまり尊敬できる女性がいなかったし。私の母も、親としては尊敬できるのですが、女としての発言を聞くとあまり尊敬できないところもありますし…。例えば、「母は自分もかつて痴漢に遭ったから女性専用車両が要る」と言うくせに「では、もし、男性を痴漢冤罪から守るからとか言って男性専用車両のみ導入されるととしたら?」と聞くと、「そんなの嫌だ」と言うのです。

つまり、母は異性が性別で排除などの差別を受けることへの怒りを理解できないような女、だと思わざるを得なかったのです。私は、男性として痴漢冤罪を受けるリスクはありながらも性別で隔離するようなやり方には反対、つまり男性専用・女性専用というやり方には反対なのに…。


ところで、robita さんは男性差別などに対する問題意識をお持ちのようですが、なにか「リアル」社会に対して働き掛けておられますか?例えば、男性を差別するような商売をしている企業にそれはよくない、というような意見を送ったり、行政やマスコミ関係にもそのような意見を送ったり…。

男性差別・人権問題を採り上げた本として、「日本の男性の人権」という本があります。もしお読みになられていなかったらぜひお読みください。

また、その本には男性差別をなくすために必要なこと、それも、誰でもできるようなこととして、

「日本の男性の人権」のような男性差別を批判する本を図書館に購入希望を出すか、自らそのような本を寄贈し、図書館に置いてもらってほしい

とありました。確かに本と言うメディアは形に残るものですし、ある種の信頼性はネット上のサイトよりも高いです。図書館に男性差別を批判する本を置いてもらう、ということだけでもリアル社会に対して働き掛けることができるのです。そういう本が置かれていると、その本の存在を知らなかった人にも目に入り、存在を知らしめることができるから。

図書館や大きな書店の性差別関連のコーナーに行っても女性差別・フェミニズムばかりで男性問題の本は数えるほどしかないどころか、一冊も無いようなところも多くあります。

もしよろしければ、「日本の男性の人権」など、男性差別を採りあげ、問題視した本を図書館に購入依頼をされるか・自ら寄贈していただければ大変ありがたいです。

投稿: 通りすがり | 2013年2月25日 (月) 16時05分

★通りすがりさん

>返事が随分と遅くなりました。<

とんでもない。いただいたコメントに返事を差し上げるのはこちらのほうです。

>robita さんは男性差別などに対する問題意識をお持ちのようですが、なにか「リアル」社会に対して働き掛けておられますか?<

してないです。
社会の中で「おかしいじゃないか」と思うことが数え切れないくらいあります。この女尊男卑の問題はその一つであって、他の問題に関しては例えばマスコミに対して意見を送ったりすることは多々ありましたけど。

私がこうやってブログを書いているのは、「私は変だと思うけど世の中の人はどう思っているのだろう」「この疑問をできるだけ多くの人と共有したい」という思いからです。
社会問題のブログを書いている人はたいていそうだと思います。

通りすがりさんの仰るような、「企業にそれはよくない、というような意見を送ったり、行政やマスコミ関係にもそのような意見を送ったり…。」という単発的なやり方より、ネットでの発言のほうがずっと広がりやすいと思います。

>図書館や大きな書店の性差別関連のコーナーに行っても女性差別・フェミニズムばかりで男性問題の本は数えるほどしかないどころか、一冊も無いようなところも多くあります。<

たしかにそうですね。
でも、「SAPIO 申し上げにくいのですが『女尊男卑』行き過ぎてませんか?」で検索してみたら、これを取り上げている記事がたくさん出てきました。女尊男卑について書いている男性のブログもたくさんあります。
そういう方たちと連携をとってみたらどうでしょう?

通りすがりさんは明石家さんまが別れた妻(大竹しのぶ)の理不尽な言動をネタにしているのを聞いたことがありますか?
単なるお笑いのネタでななく、あれはまさに女性批判です。何かというと前妻の悪口を言うんです。でもちっとも「男らしくない」などと思わないのは話術の巧みさや人徳もありましょうが、そういう「女性の自分勝手」をみんなわかっているからじゃないでしょうか。
みんな思っていて口にはできず、さんまさんのような人気者が代弁してくれることで、みなさん溜飲を下げている、そんな気がします。

>もしよろしければ、「日本の男性の人権」など、男性差別を採りあげ、問題視した本を図書館に購入依頼をされるか・自ら寄贈していただければ大変ありがたいです。<

今、この題名で検索してみたら、amazonのサイトで類似の本が出るわ出るわ、「男と女の戦争」「女たちよ、女性専用車両に乗れ!」「フェミニズムの害毒」「まれに見るバカ女」・・・等々。
通りすがりさん、男性の反撃ぶり、なかなかのもんじゃないですか。
お勧めの本、すぐには読めそうにありませんが、探してみて読んでみて「これは」と思ったら、仰せの通り図書館に寄贈いたしましょう。

投稿: robita | 2013年2月25日 (月) 23時31分

robita さん。お返事ありがとうございます。

私もブログで意見表明しています。例えば

http://blogs.yahoo.co.jp/ghmf125/67346347.html
男性差別・男性への人権問題に対して個人でできること・その1

http://blogs.yahoo.co.jp/ghmf125/67349013.html
男性差別・男性への人権問題に対して個人でできること・その2

では、自分なりに考えた女尊男卑・男性差別などに個人で抗える手段をまとめたものを書いてみました。


テレビもいろいろあって嫌いになり、もうテレビもろくに見ていないので明石屋さんまのことは知らなかったです。


私も勉強が足りないので何とも言えないのですが、
男性差別問題に問題意識が集まるようになったのは、インターネットが普及したころからだと想像しています。およそ2000年前後のころ。大体その頃から「女性専用車両」というあからさまな男性差別も行われたり、男性の人権を蹂躙しかねないセクハラDVストーカー(被害者を女性に限ったようなやり方)もはびこるようになった。
インターネットも1995年あたりから本格的に普及しだしたはずで、男性への人権侵害ともとれる動きが活発になった時期と大体重なっている。

そして、男性差別はマスメディア等がなかなか採りあげないテーマだけに、男性差別等に問題意識を持つ人はマスメディアのような「世間一般」的なものに懐疑的な傾向?かなと想像します。

そういう要素もあってか、男性差別に反対する人は「リアル」で行動する機会が少ないのではと思われます。かくいう私も、「リアル」で行動できるのは、インターネットを通じて企業等に抗議したりするか、図書館に何冊の本かを寄贈するくらいです…。

何らかの団体を結成したり、本を書いて出版するだけの行動力・資金力などが無いとしても、

「図書館に本を置いてもらう」ことは「リアル」社会に対して働き掛けることができる数少ない手段だと思います。

robita さんも男性差別を批判するような本を図書館に注文したり寄贈していただけるとしたら、私としても大変うれしく思います。
なお、私が知っている限りでは「男女平等への道(古舘 真著 明窓出版)」という本もなかなか良かったです。この本の書いた人の考え方こそ真の男女平等ではないかとすら思えました。

投稿: 通りすがり(じゃなくなってきたけど) | 2013年2月26日 (火) 00時35分

★ghm*125さん

ブログを持っていらっしゃったのですね。拝見しました。
ネットや書籍では、男性差別の問題は盛んに取り上げられているんですね。驚きました。
ただ、マスコミではほとんど論議されることがない、ということですね。

女性が働く上での女性差別はたしかにあると思うので、そういう問題はマスメディアはよく取り上げます。
ところが、その他の制度的な整備とあまり関係のないところで男性差別があるので、それを言うと「男性の愚痴」みたいなことになってしまうんですよね。
メディアも「愚痴」ばかりをそうそう取り上げるわけにもいきませんから。
ただ、私もこの問題について詳しくなく、普段見聞きするレベルの男性の気の毒な立場に同情しているだけなので、差別されることで男性が例えば経済的にどのような損失を蒙っているのかなど、実害の現状を知るために何冊か本を読んでみたいと思います。
(痴漢冤罪や女性車両の問題はマスコミでよく議論の的になっていると思います)

投稿: robita | 2013年2月26日 (火) 23時19分

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