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2009年5月30日 (土)

悪い菌と戦って勝つ

テレビのバラエティ番組だったか健康番組だったか忘れたが、主婦タレント何人かが自宅で使っているまな板を持ち寄って雑菌汚染度検査をやっていた。

ほとんどの人が洗剤で洗って熱湯をかけて仕上げる、という中で、香坂みゆき(清水圭の妻)が、洗剤で洗うだけ、と言っていた。

どのまな板も見た目はすごく綺麗で清潔そのものだったが、調べてみると、香坂みゆきのまな板が一番雑菌が多かった。

「えー、そうなんですかあ」と彼女は笑いながら、「でも、うち、これで長年やってるけど、病気にもならないし」と言う。

まな板は雑菌の温床だそうだ。
傷ができやすい木製よりプラスティック製のほうが好ましく、きれいに洗ったまな板でも、一晩で雑菌が増殖するので、洗剤で洗うだけでなく、仕上げに熱湯をかけておくのが良いとされる。

でも、実は香坂みゆきのやり方でも悪くないんじゃないだろうかと私は思った。

私も、まな板は雑菌の温床ということを昔から聞いていて、熱湯をかけるよう心がけていた時期もあった。

でも、考えてみると、昔は雑菌の繁殖しやすい木のまな板をどこの家庭も使っていたし、まあ、時々天日に干したり、強毒性の細菌に汚染されている可能性のある魚介類や肉類と野菜などの調理は、まな板の裏表で区別するくらいのことはしていたけれど、今のように、神経質に菌を排除する気遣いはされていなかったように思う。

菌に対して少し鈍感になるくらいが抵抗力がついていいのかもしれないなあ、と思う。

うちの家族も病気しないし。

私が怖いのは、雑菌類より、分解しにくい化学合成物質である。

昔、有吉佐和子の「複合汚染」がベストセラーとなった頃、東京湾のヘドロまみれの魚や農薬づけの野菜など、高度成長期の汚染の情報が恐怖の大王のように我々日本人に襲いかかり、その刷り込みから、いまだに解放されないからなのか。

農薬類だって水で何度も洗うことによってかなり落ちるそうだ。人の台所仕事を見ていて「うわーん、もっとキレイに洗ってよぉ」と思うことも少なくないので、見ないことにしている。
この点についてだけは寛容な姑になれそうもない。

しかし、そうはいっても、あからさまに雑菌を軽視するようなこともしない。

昔読んだ三浦綾子の小説「果て遠き丘」にこんなシーンが出てくる。

≪妻が台所で夕食の支度をしている。妻が台所の床にこぼした水を雑巾で拭く。その手を洗いもせずまな板の上のホウレン草を切ったのをたまたま目にした夫は、その日ホウレン草のおひたしに手をつけなかった。≫

この夫は、前妻の過度の潔癖症に嫌気がさして、のんびりとした大雑把な女と再婚したのだが、大雑把も過度になると困りものだ。

誰しも雑巾をさわった手でそのまま料理したりしないと思うが、あれは三浦綾子の実体験なんだろうか。そういう不潔なことをする人もいるのかもしれない。

そういう料理を食べなければならない夫や子供を気の毒だと思うが、考えてみると、まな板にはびこった雑菌と雑巾をさわった手についた雑菌はどちらが数が多いだろうか。

結局「見ないようにする」のが一番良いかもしれない。

ちょっとだけ汚い環境で免疫力をつけましょうか。

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コメント

うちのまな板はボロボロの木ですけど、確かに病気してないです。雑菌チェックしたらえらいことになってそうです。まな板の雑菌はメディアでその危険が謳われるとちょっと気にすることがありますが、結局すぐに無頓着に戻ってしまいます。環境ホルモンみたいなものかなあと開き直っています……。

でもそんな環境だからか、白いまな板の清潔な環境で料理しているシーンとかはすごく艶かしく映ります。

投稿: コウイチ | 2009年6月 1日 (月) 12時41分

実は。
かつて食中毒でO157が話題になった時、罹患することより、保険所が台所調査に来るのがヤダナー、と思った一人です。
家族は誰も感染病には罹らず、しごくお腹の具合は元気です。
私は、年齢から言って、新型インフルエンザにも抗体ができていると思います。
「抗菌」は商品販売のためのブームなのでしょう。
先日、姪が赤ちゃんの哺乳瓶を専用消毒液につけていました。私の頃は、お鍋で煮沸消毒したものですが、昨今は商品と結びついているのだと、思った次第です。
因みに、泊まりがけのお客さんがあるとき、まな板を漂白する、インチキ主婦です(ウフフ)。

投稿: 街中の案山子 | 2009年6月 1日 (月) 13時44分

調理場なんぞ覗かないことです(笑)、みやげ物の製造現場も想像しない事です(子供時分にみて少しビックリしました)。
でも最近の若い女の子の中にも3秒ルールなんて言って、居酒屋の絨毯に落した物を平気で食べるのをみたら、なんかしらホッとしたホノボノシタ気持ちになり、一品サービスしたくなりました(笑)。

投稿: トトロ | 2009年6月 1日 (月) 20時04分

★コウイチさん、

>環境ホルモンみたいなものかなあと開き直っています<

そうですね。マスコミで騒がれると、すごく気になって何か防衛しなくちゃ、なんて思うけど、報道されなくなると、危機感がなくなってしまいます。

>白いまな板の清潔な環境で料理しているシーンとかはすごく艶かしく映ります。<

清潔な人もいれば、いい加減な人もいて、私はいい加減なほうです。
家中ピカピカに磨き上げてすっきりと暮らしたい、という願望はすごく強いのですが、なかなか難しいのです。
専業主婦がこんな態度じゃいけませんが。
反省ばかりしとります。

投稿: robita | 2009年6月 2日 (火) 14時26分

★街中の案山子さん、

>保険所が台所調査に来るのがヤダナー、と思った一人です。<

わかりますー。あちこち調べられて雑菌だらけだったりして。恥ずかしい。

以前社民党の福島瑞穂さんが、「家が片付かないんだけど、お掃除の業者に頼むにしても、その人たちが来る前に片付ける必要があるほどなの」と言っていて、大笑いしました。

>「抗菌」は商品販売のためのブームなのでしょう。<

近頃は抗菌スプレーが大はやりで、何にでもシュッシュッですね。
昔からやっている熱湯消毒くらいにとどめておけばいいのに、と思います。
新型インフルエンザの流行で、スーパーの入り口などにも手の消毒用スプレーが置いてありましたが、あんなの頻繁に使うと、抵抗力をつけてくれる雑菌類まで死んでしまうじゃありませんか、ねえ。

>泊まりがけのお客さんがあるとき、まな板を漂白する、インチキ主婦です(ウフフ)。<

私も似たようなことやってますねー(ウフフ)

投稿: robita | 2009年6月 2日 (火) 14時32分

★トトロさん、

>調理場なんぞ覗かないことです(笑)、みやげ物の製造現場も想像しない事です(子供時分にみて少しビックリしました)。<

そうですね。私たち、自分では色々気をつけるけど、外食などではどんな状態なのかわかりませんよね。もちろん保健所の検査が通っているなら、基準として衛生的にやっているでしょうが、一人ひとりの調理人の作業や行動は完璧であるはずがないんですよね。

>3秒ルール<

何かと思って検索したら、「地面に落ちた食べ物でも三秒以内に拾えばまだ食べられる(セーフ)というルール」なんだそうですね。
そういうのは雑菌の話とはちょっと違って、お行儀が悪いかな(笑)
「汚ギャル」とかいうのが流行ってましたね。その類でしょうか。

>一品サービスしたくなりました(笑)<

もしかしたら、トトロさんのお仕事は居酒屋さんですか。
それなら、供した食べ物を無駄にせず食べてくれるのはとても嬉しいですよね。
いずれにしても、あまりの清潔ブームは困りますね。

投稿: robita | 2009年6月 2日 (火) 14時35分

こんばんは。

まな板からはちょっと離れるのですが、スウェーデンで育児をした叔父が、哺乳瓶の消毒をしている私を見て、「何故そんなことをする必要があるのか、洗剤で洗ってるのだから、それでいいじゃないか、そんなことした事ないし、見たことも聞いた事もない」とびっくりしていました。

私としては、ごく普通に当たり前のようにしていた事だったので「え?実は日本だけ?」とこっちもびっくり。
日本の衛生に関する感覚はちょっと行き過ぎなのかも知れませんね。

でも、最初の子が生まれたとき、病院でおっぱいの前に乳首を清浄綿で拭いて、というのを徹底してやらされましたが、下の子の時は無菌は返って良くないと一切やらなくい方がいい、という風に変わっていました。
哺乳瓶の消毒が消える日も来るのかな?

投稿: haru | 2009年6月 2日 (火) 21時58分

★haruさん、

>見たことも聞いた事もない」とびっくりしていました<

日本人の潔癖症は世界的にも稀なんですね。

>下の子の時は無菌は返って良くないと一切やらなくい方がいい、という風に変わっていました。<

私は実は最初の子の哺乳瓶も薬品消毒どころか煮沸消毒もしませんでした。母乳だったこともあったのですが、生後3ヶ月くらいから母乳が足りなくなって粉ミルクを使い始めた時には「もう3ヶ月なんだから」という安堵がありましたから。
洗剤で洗ったあと、熱湯を入れてシャカシャカ濯ぐだけで充分。

>哺乳瓶の消毒が消える日も来るのかな?<

そのほうがいいですよね。
薬品会社の売り上げは減るかもしれないけど。

投稿: robita | 2009年6月 3日 (水) 10時00分

― 以前社民党の福島瑞穂さんが、「家が片付かないんだけど、お掃除の業者に頼むにしても、その人たちが来る前に片付ける必要があるほどなの」と言っていて、大笑いしました。―

私、福島さんの気持ち、わかる~、のタイプです。
でも、先日テレビで、松居一代さんの徹底したお掃除振りに感心したところでした。
私は、毎朝、お弁当を作って8時半に家を出ます。
そんな私ですが、玄関とトイレの掃除をノルマにしようかなー、とナマクラなワタシと相談していたところでした。
松居さんは、玄関のタタキ(?)を雑巾がけしているそうです。
近藤○○さんのお掃除の知恵の朝日新聞で読み、ホテルから持ちかえったシャンプーを水で溶かしてスプレー容器に入れて、一度だけ雑巾がけしたのは、今年の春です。
うーーん、松居さんを目指すのは難しいかなー。

投稿: 街中の案山子 | 2009年6月 3日 (水) 13時53分

★街中の案山子さん、

>松居さんを目指すのは難しいかなー。<

難しいですよー。私も無理。
彼女はえらいですよね。仕事をして家庭もきれいにして。
でも、ちょっとこわい。あんなお姑さんだったら私しょっちゅう叱られそう(笑)

>そんな私ですが、玄関とトイレの掃除をノルマにしようかなー、とナマクラなワタシと相談していたところでした。<

私も頑張ります。
でもなんかやることが多すぎて・・・。
やっぱりブログのせいかな。

今日は主人が遅く、夕食は簡単なものなので、こんな時間に書いてます。

投稿: robita | 2009年6月 3日 (水) 17時31分

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