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2009年7月17日 (金)

祖国の危急存亡の時

麻生総裁では自民党は選挙で負けるからと、反麻生勢力が活発に動いていたが、どうやら麻生おろしは失敗したらしい。

一連の自民党の騒動を受けて、「いさぎよく負けて下野し、しっかりと体制を整えてから、また政権を狙えばいい」、という意見をよく聞く。

同感である。
本当は、自民党の中で争ってないで、嘗ての小沢さんや羽田さんのような行動を取ったらどうかと思うのだが、度胸がないのだろう。
この機会に政界再編の動きが起こってほしいものだ。

single40さんの記事が面白い。→「冠を正しうして」  
面白いどころか、自民党は真面目にこの案を取り上げたらいいと思う。

本当のことを言っていさぎよく負ければ、その負け方は歴史に残る。

しかし、誰もが言いたくて言えない(しかし言わねばならない)ことを言って、それに沿ったマニフェストで戦うと、本当に負けるのだろうか?

負けた時、国民は(マスコミは)、そのマニフェストにNOをつきつけた理由をなんと言い訳するだろうか?

団塊世代の私は、自分たちの取り分が減ることより、そっちのほうに興味がある。

ただいま現在、それほど苦しくもなく暮らしていけてるから、そんなのんきな発想もできるのかもしれないが、実際、今よりぐんと負担が増える生活とはどんなものだろうか?
まあ、なんとかなるんじゃないか。

これからの老人は、そういった未曾有の事態に果敢に挑戦する冒険心も求められる。

戦中戦後の窮乏生活を実際に経験した70代以上の人々ならば、年金が多少減ったとしても、なんとか乗り切る知恵や工夫をお持ちなのではないだろうか。

現に私の母などは戦時中の不自由さを思ったらどんなことでも我慢できる、と言っていたものだ。

漫画家小林よしのりは「団塊の世代のじじいたちよ、最も人口の多い世代の者たちよ、祖国の危急存亡の際には共に武器を持って戦おうではないか」と言った。

まさに今こそ我が祖国の危急存亡の時である。
お国のために身を挺して貧乏と戦おうではないか。

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コメント

robitaさん、私の記事を取り上げていただいて、有り難うございました。

残念ですが、今の自民党の議員さんに、本当のことを言う気骨があるかどうか?かなり疑問ではあります。
もっとも、本当のことを言えば、議員でなくなってしまうので、どうしようもないんですが(苦笑)

私が紹介した世代間会計の本では、現在のシルバー民主主義を「オレオレ詐欺」をもじって「ワシワシ詐欺」と呼んでいます。「ワシだ、ワシだ、カネを送れ」と送金させるから、というのですね(苦笑)
ひどいネーミングですが、しかし、孫のカネを使い込むほど「優しい政策」で人気が上がり、財政を引き締めると「弱者いじめ」で叩かれる、という風潮には違和感を覚えます。だって、孫の世代には、ぜんぜん「優しくない」政策なんですから。
財源なくして子供手当を増額し、その子供が長じるとその国債を利息たっぷりで返さなきゃいかん、というのは、なんとなく「朝三暮四」を思い出すのですなあ。

投稿: single40 | 2009年7月17日 (金) 18時06分

★single40さん、

>もっとも、本当のことを言えば、議員でなくなってしまうので、どうしようもないんですが<

それがわかってるから、私も平気でこういう記事を書いているのかもしれませんねえ(笑)

国同士、地方同士、世代同士、どこもかしこも奪い合いですね。人間だもの。

ただ、single40さんは記事の中で「もう高度経済成長はないわけだからこんなことが起こる」と書いておられますね。「高度」はないかもしれないけれど、「経済というのは成長し続けるのが前提」だそうです。
「成長は、不況脱却はいうまでもなく、所得格差や貧困、失業や財政赤字、その他の『構造問題』を解消するための必要条件である」と、おとといの新聞のコラムに宮崎哲弥さんが書いておられました。
あるものを分け合うことは必要ですが、パイを大きくすることはもっと大事だということですね。
でもやはり、老境に入る身としては少し謙虚になりたいものだと思います。

投稿: robita | 2009年7月17日 (金) 20時42分

 今回で麻生首相も絶体絶命、大手飛車取りが掛かったか!と思いましたが、恐るべき粘り腰ですね。
 麻生首相は就任以来感じ続けてきましたが、エリートのひ弱さボンボン代議士どころか、異様にケンカに強い首相だとの印象を持ち続けています。

 願わくば来たるべき総選挙でも「恐るべき粘り腰」「ケンカに強い麻生」の底力を発揮して欲しいと思っています。

PS.
 40日抗争時の大平元首相首相など、宏池会には混迷した政局やケンカに強いDNAが流れているのでしょうか?

投稿: 山本大成 | 2009年7月17日 (金) 22時14分

★山本大成さん、

反麻生の人たちも、本気で降ろそうとは思ってなかったんではないでしょうか。
国民に人気のない麻生さんに反旗を翻すことで自分の選挙を少しでも有利にしようとしたんじゃないかと思います。
だって、総選挙も迫るなか、今さら総裁を取替えようだなんて、めぼしい人もいないのは反麻生グループもわかってるはずですし。
それに麻生さん自身がねばったというより、力を行使したのは自民党執行部じゃないんですか。
自民党全体として「分裂してはならない」という力が働いたんだと思います。
だから麻生さんが特にケンカに強いという印象を私は持ちません。
麻生さんを支持する大成さんには辛口コメントですが(笑)
ただ、麻生さんにはこれという失政がないのに支持率がとても低いですよね。
やはりそれは麻生政治のここがいけない、というのでなく、国民が変化を求めているのだと思います。
変化して生活が良くなるのか悪くなるのか、それはこの際どうでもいいから、民主党でも、あるいは新党出現でも、そういったことによる政界再編を経て、とにかく国の体制を構築し直してくれということじゃないでしょうか。

投稿: robita | 2009年7月18日 (土) 10時21分

★大成さん、追記です

お子様がたと釣りを楽しまれた記事、楽しく読ませていただきました。
大成さんのご家族はよく自然の中で遊ばれるようですが、本当に素晴らしいことだと思います。
自然の中で思い切り遊ぶことが、子供が心身ともに健康に育つための一番の方法だと私は思っているのですが、そのように子育てされる大成さんご夫婦を尊敬します。

投稿: robita | 2009年7月18日 (土) 10時40分

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