民主党による事業仕分け、すごいことですねえ。まさに維新という印象です。
色々批判もありましょうが、あれぐらい激しくやらないと無駄な事業が浮き彫りにされないのでしょうね。
政権交代が起きなかったらこういう作業はまず行われなかったでしょうから、やはり自民党が下野することには大変大きな意味があったと思います。
鳩山さんはなんだか頼りないけど、勇敢な前線部隊には大いに期待します。
仕分けが終わったら、来年度の予算編成が行われるんですね。仕分けどおりにならない可能性があるということですが、税金がどんな風に使われているのか垣間見ることができただけでも国民にとっては良いことだと思います。
浮いたお金をうまく使って景気が良くなるといいですね。
さて、日本を再び盛り上げる話なんですが:
国の経済や人の生き方を「アメリカ型」とか「ヨーロッパ型」とかいって、「日本は長年アメリカに追随してきて、『アメリカ型』だけど、『ヨーロッパ型』が理想だ」などと言う人がいます。
経済の面から言えば、アメリカは大量消費型で、ヨーロッパは古いものを大事に使っていく、ということらしいです。
私は経済も歴史も何も知りませんが、単なる感覚で言わせてもらえば、日本はアメリカ型ではないし、また、ヨーロッパの国々のようになることもできないのではないかと思います。
日本人のライフスタイルは、例えば住宅の姿などに表れていると思います。
ヨーロッパでは、何百年も前の建物を住宅として使うことが可能で、事実石造りの家は建て直す必要もなくメンテナンスなどしながら使い続けているようです。
だから古い町並みも綺麗に保存され、人々は代々受け継いできたその遺産に誇りを持ち、その遺産に合わせるような生き方をも厭わないのではないかと思われます。
そういうことを日本の住宅事情と比較して、「日本は長持ちしない住宅を作ってはすぐ壊す」などと自嘲する傾向があります。
消費することを罪悪のように言い、ヨーロッパの価値観を賞賛します。
たしかに、古き良きものを保存するのは大切なことですが、古くなったものを立て直すのはそんなに悪いことでしょうか。
その気候風土の違いから、ヨーロッパと日本の住宅事情は単純に比較できないのではないかと思います。
湿度の高い日本では住宅の風通しを良くする必要があり、がっちりした石造りは向かなかっただろうし、また、森林資源の豊かさから、建造物の材料に木が使われることが多かったのでしょう。
木と紙でできた家は、地震や台風などの災害のたびに壊れますが、それでもめげることなく作り直し、そのたびにより強固な家を作る建築技術が磨かれていったのではないでしょうか。
数百年もつ住宅は、それはそれでありがたいことですが、それは裏をかえせば「停滞」ということではないのでしょうか。
住宅にかぎらず、日本人の技術力が優れているのは、あらゆる面で、常に「作り直す」という作業をやり続けているからではないか。再生能力すなわち活力だと思います。
壊して作り直す、そのことがとにかく悪いことだというのは、ある意味単なる「思い込み」ではないのかとも思います。
日本人は不自由の中から工夫を重ねてきました。
働き続ける姿が、勤勉だと評価されてきました。
せかせかして余裕がなく、ヴァカンスに出かけてもゆっくりとできず、常に動いていなければ気がすまない、と言われてきました。
しかし、それが日本人の持って生まれた気質というものであるならば、何を恥じることがあるでしょう。
そんなものは個人の自由で、のんびりしたい人はそうすればいいし、せかせか動き続けたい人はそうすればいいと思います。
しかし国全体としての労働量の大きさは経済を活発にするということではないのでしょうか。
作り直すことは資源の無駄使いでもったいないという考え方もあるでしょうが、自然や資源を循環させる事業だって新しい展開を見せるのではないでしょうか。そこからさまざまなビジネスも派生するのではないでしょうか。そしてそれは雇用促進につながるのではないでしょうか。
小学校の時に、太田道灌(たぶん)の逸話を担任の先生から聞きました。
太田道灌が馬で城下を廻っていた時、過って小銭を川の中に落としてしまった。
わざわざ人を雇って探すほどのこともないほどの小額だったが、道灌は人足を何人も雇って川浚いをさせた。
「無駄なことを」と訝る家臣に「川に落ちた金は小額でも、そのままにしておけば何も生まない。人足は川ざらいをすることで銭を稼ぎ、その金でものを買う。世の中に金がまわる」と説明をしたという。
子供の私でも、「はあー、経済とはそういうことか」と感心したものです。「経済」という言葉で考えたのかどうか覚えていませんが。
技術も磨かれ、雇用も促進され、金回りもよくなるのであれば、古いものを保存すればそれで良しとする価値観に縛られるだけなのも如何なものか。
(かといってただ金回りをよくするためだけに巨大な構築物を建設する公共工事が愚かしいのは言うまでもないし、残さなければならない大事なものもたしかにありますが)
伝統も、再構築も、あらゆるものの良いとこ取りをし、一つ一つ柔軟に対応しながらやっていくのが、進化し生き延びるということではないのでしょうか。
日本人はヨーロッパ人のようにはなれないでしょう。気質というものはそういうものだと思います。
保守派の人々は日本人のことを「誇り高く、勇敢で、清廉で、潔い」と表現するかもしれませんが、実は「柔軟で、新しもの好きで、楽観的で、ちゃっかり屋」の面も持ち合わせているからこんなにうまく経済発展したのかもしれないと思うのですがどうでしょうか。
古いものに固執して経済が停滞し、「カネがないカネがない」と愚痴を言い続けながら生きることを日本人は選ぶのでしょうか。
以上、職もなく経験もなく国の労働力になってない専業主婦がおこがましくも経済のパイとやらを考えてみました。
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