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2009年11月13日 (金)

何度だって立ち上がろう

民主党による事業仕分け、すごいことですねえ。まさに維新という印象です。
色々批判もありましょうが、あれぐらい激しくやらないと無駄な事業が浮き彫りにされないのでしょうね。

政権交代が起きなかったらこういう作業はまず行われなかったでしょうから、やはり自民党が下野することには大変大きな意味があったと思います。
鳩山さんはなんだか頼りないけど、勇敢な前線部隊には大いに期待します。

仕分けが終わったら、来年度の予算編成が行われるんですね。仕分けどおりにならない可能性があるということですが、税金がどんな風に使われているのか垣間見ることができただけでも国民にとっては良いことだと思います。
浮いたお金をうまく使って景気が良くなるといいですね。

さて、日本を再び盛り上げる話なんですが:

国の経済や人の生き方を「アメリカ型」とか「ヨーロッパ型」とかいって、「日本は長年アメリカに追随してきて、『アメリカ型』だけど、『ヨーロッパ型』が理想だ」などと言う人がいます。

経済の面から言えば、アメリカは大量消費型で、ヨーロッパは古いものを大事に使っていく、ということらしいです。

私は経済も歴史も何も知りませんが、単なる感覚で言わせてもらえば、日本はアメリカ型ではないし、また、ヨーロッパの国々のようになることもできないのではないかと思います。

日本人のライフスタイルは、例えば住宅の姿などに表れていると思います。

ヨーロッパでは、何百年も前の建物を住宅として使うことが可能で、事実石造りの家は建て直す必要もなくメンテナンスなどしながら使い続けているようです。
だから古い町並みも綺麗に保存され、人々は代々受け継いできたその遺産に誇りを持ち、その遺産に合わせるような生き方をも厭わないのではないかと思われます。

そういうことを日本の住宅事情と比較して、「日本は長持ちしない住宅を作ってはすぐ壊す」などと自嘲する傾向があります。

消費することを罪悪のように言い、ヨーロッパの価値観を賞賛します。

たしかに、古き良きものを保存するのは大切なことですが、古くなったものを立て直すのはそんなに悪いことでしょうか。

その気候風土の違いから、ヨーロッパと日本の住宅事情は単純に比較できないのではないかと思います。

湿度の高い日本では住宅の風通しを良くする必要があり、がっちりした石造りは向かなかっただろうし、また、森林資源の豊かさから、建造物の材料に木が使われることが多かったのでしょう。

木と紙でできた家は、地震や台風などの災害のたびに壊れますが、それでもめげることなく作り直し、そのたびにより強固な家を作る建築技術が磨かれていったのではないでしょうか。

数百年もつ住宅は、それはそれでありがたいことですが、それは裏をかえせば「停滞」ということではないのでしょうか。

住宅にかぎらず、日本人の技術力が優れているのは、あらゆる面で、常に「作り直す」という作業をやり続けているからではないか。再生能力すなわち活力だと思います。

壊して作り直す、そのことがとにかく悪いことだというのは、ある意味単なる「思い込み」ではないのかとも思います。

日本人は不自由の中から工夫を重ねてきました。

働き続ける姿が、勤勉だと評価されてきました。

せかせかして余裕がなく、ヴァカンスに出かけてもゆっくりとできず、常に動いていなければ気がすまない、と言われてきました。

しかし、それが日本人の持って生まれた気質というものであるならば、何を恥じることがあるでしょう。

そんなものは個人の自由で、のんびりしたい人はそうすればいいし、せかせか動き続けたい人はそうすればいいと思います。

しかし国全体としての労働量の大きさは経済を活発にするということではないのでしょうか。

作り直すことは資源の無駄使いでもったいないという考え方もあるでしょうが、自然や資源を循環させる事業だって新しい展開を見せるのではないでしょうか。そこからさまざまなビジネスも派生するのではないでしょうか。そしてそれは雇用促進につながるのではないでしょうか。

小学校の時に、太田道灌(たぶん)の逸話を担任の先生から聞きました。

太田道灌が馬で城下を廻っていた時、過って小銭を川の中に落としてしまった。
わざわざ人を雇って探すほどのこともないほどの小額だったが、道灌は人足を何人も雇って川浚いをさせた。
「無駄なことを」と訝る家臣に「川に落ちた金は小額でも、そのままにしておけば何も生まない。人足は川ざらいをすることで銭を稼ぎ、その金でものを買う。世の中に金がまわる」と説明をしたという。

子供の私でも、「はあー、経済とはそういうことか」と感心したものです。「経済」という言葉で考えたのかどうか覚えていませんが。

技術も磨かれ、雇用も促進され、金回りもよくなるのであれば、古いものを保存すればそれで良しとする価値観に縛られるだけなのも如何なものか。

(かといってただ金回りをよくするためだけに巨大な構築物を建設する公共工事が愚かしいのは言うまでもないし、残さなければならない大事なものもたしかにありますが)

伝統も、再構築も、あらゆるものの良いとこ取りをし、一つ一つ柔軟に対応しながらやっていくのが、進化し生き延びるということではないのでしょうか。

日本人はヨーロッパ人のようにはなれないでしょう。気質というものはそういうものだと思います。

保守派の人々は日本人のことを「誇り高く、勇敢で、清廉で、潔い」と表現するかもしれませんが、実は「柔軟で、新しもの好きで、楽観的で、ちゃっかり屋」の面も持ち合わせているからこんなにうまく経済発展したのかもしれないと思うのですがどうでしょうか。

古いものに固執して経済が停滞し、「カネがないカネがない」と愚痴を言い続けながら生きることを日本人は選ぶのでしょうか。

以上、職もなく経験もなく国の労働力になってない専業主婦がおこがましくも経済のパイとやらを考えてみました。
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僕もあきらめない
何度だって立ち上がろう
恐れるものなどないさ

    松山千春「君を忘れない」より  

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コメント

その通りだと思います。
ヨーロッパとか、歴史とか好きですよねぇ…。

でも、アメリカ風でもヨーロッパ風でも何でもいいかな。
クリスマスも祝えば、ハロウィンだって楽しむ、
初詣に行って、お盆には墓参りをする。
ごちゃまぜの、新しもの好き、それが日本風!!!

投稿: さじった | 2009年11月13日 (金) 19時47分

これはしたり。

太田道灌の川ざらいを賞賛しながら、「その川ざらいはムダだからやめろ!」と言っているのが民主党の事業仕分けなのではありませんか?

投稿: かせっち | 2009年11月13日 (金) 20時01分

次世代スーパーコンピューターが事業仕分けで見送られるようでは、夢も希望もない。
蓮舫のような科学技術に無知で、日本の将来に無関心な人物が仕分け人では、致し方ないこと。
毎年2.5兆円の税金を使う高速道路無料化は、無駄な予算であるから、事業仕分けによって廃止してもらいたい。

投稿: 馬鹿まるこ姫 | 2009年11月13日 (金) 21時27分

Robitaさん、こんばんは。ご無沙汰してます。

だまされちゃいけませんよ。
あれは単なる政治ショーです。
国民の不満というガスを抜くための悪質極まりないショーです。

今回の件の一番の問題は、責任の所在が曖昧すぎることです。

国会議員は何のために居るのか、そもそも考えてみるべきです。
本来政治家の役割であるべきなのに、それを得体の知れない民間人に代行させ、官僚を叩かせて喝采を浴びようというだけのものではありませんか。

本来政治家が、官僚のプランを精査し、責任を持って決断し実行するものであるべきなのです。
それなのに、官僚だけが被告の立場に座らされ、政治家はその立場から逃れるどころか、何の権限もない民間人と一緒になって叩くとは一体どういうことなんでしょう?

政治家自らの責任を放棄することではないでしょうか。
責任の所在は一体どこに…???

民主主義とは、政治家という選良に権力と責任を委ねることで成り立ってます。
責任を取らない者に、政治を委ねることの危険性に気づくべきです。

しかも無駄を省くということが第一義的ならば、大局を見て判断することができないのが当たり前。
経理屋に、国家の大局がわかるはずもない。それを判断するのが選良たる政治家の役割でしょうに。

それに、全ての事業が対象になるわけではありません。
一番討議すべきは「子ども手当て」とか「農業者補填」とか民主党のバラマキ政策はスルーでしょ。

私には、こうした問題を国民の目から逸らす為の陰謀とさえ思えてしまいます。

投稿: 一知半解 | 2009年11月13日 (金) 21時56分

★さじったさん、

>ごちゃまぜの、新しもの好き、それが日本風!!!<

なんせ今は景気回復が先決ですから。
武士は食わねど、なんて言ってられませんね。

投稿: robita | 2009年11月14日 (土) 10時08分

★かせっちさん、

太田道灌の話は子供に経済の基本を教えるには良いエピソードだと思います。
でも、今の時代にああいう無駄をことごとく税金でやるとなるとそれは問題ですね。
民主党の事業仕分けが「財政を圧迫する無駄な公共事業をできるだけやめる」ということならば、国民は基本的に応援するべきだと思います。
その上で、新しい産業開発、民間事業へのサポートに力を入れることが大事なんじゃないでしょうか。
民主党がどのようにして経済成長を推進していくのか、その具体案が見えなければ、どんどん叩けばいいと思います。

投稿: robita | 2009年11月14日 (土) 10時18分

★馬鹿まるこ姫さん、

はじめまして。
我こそ正義、みたいな顔と声音で張り切る蓮舫さん、少々鬱陶しいですね。
次世代スーパーコンピューターの切捨てには私も「えっ、いいの?」と思いましたが、その重要性については私も無知でよくわかりません。
しかし、本当に必要なものであり、それを作る技術の向上にこそ意味があるというのならば、官僚や専門家が誠心誠意説得するべきなのではないでしょうか。
仕分け人が切り込んでくるなら、こっちも真剣に切り返すべきだと思うのです。大の男が蓮舫ごときにびびってどうする

>毎年2.5兆円の税金を使う高速道路無料化は、無駄な予算であるから、事業仕分けによって廃止してもらいたい<

私もそう思うのですが、あれはどうすればやめてくれるんでしょうか。民主党が政権を握っている以上、止められないことなんでしょうか。

投稿: robita | 2009年11月14日 (土) 10時23分

★一知半解さん、

お久しぶりです。

>あれは単なる政治ショーです。<

そういう側面も多分にあると思いますが、予算のつけられ方が国民にわかる形で公開されるのは大きな意味があると思います。
これで予算編成時に、全然無駄が省けてないじゃないかということになると、民主党政権の情けない姿があらわになっていいんじゃないかと思うんですけど。

なんか奇妙というか面白いと思うのは、閣僚たちが仕分け作業に苦言を呈しているじゃないですか。
まあ、政府側と国会議員(国民代表)という立場の違いなんでしょうけど、同じ民主党なのにね。

>私には、こうした問題を国民の目から逸らす為の陰謀とさえ思えてしまいます。<

そうであるなら、すでに政治家と官僚がグルになって国民をだます構造になってきてるということですね。
自民党政治となんら変わりはありませんね。
政府与党というのはこうなって当然、ということなら、我々はいったいどうしたらいいんでしょう。
バラマキ政策とパフォーマンスしかできない素人政権にNOをつきつけて、少々の汚職や無駄には目をつむる覚悟で、もう一度自民党に帰ってきてもらうしかないということでしょうか。

投稿: robita | 2009年11月14日 (土) 10時49分

公開であること、これは革新的ですね。
やり取りは、勿論日本語ですから、誰もがその意味を理解できます。
誰がより論理的な主張をし、秩序だった発言をしているか、自分の耳目で確認できるのです。役職の権威だけでは通用しませんね。
抜粋の抜粋程度しか見ていませんが、現実にこんなやり取りがなされているのかと思うとワクワクします。
勿論、俎上に登ったのはほんの一部、他のものはいいのか、とか、これまでも担当者がやっていたことを、なんで重ねてやるのか、と横槍も入るでしょう。
でも、国民の目に晒されたという事実は確かです。革新的な一歩のように思えます。
国会議員を選良という言い方をなさる方がおられましたが、国会議員は選挙民の代表であって、地盤、看板、鞄でなっている議員も多々いらっしゃいます。
今までのお任せ政治で、皆目国民には知らされないのよりも、今回の路線がいいと思っているひとりです。

投稿: 街中の案山子 | 2009年11月14日 (土) 15時33分

Robitaさん、レスありがとうございます。

今回の件で私がどうも気に入らない点は、「正しい目的のためだったら、多少の不正な手段も許される」という点ですね。
無駄を省く為だったら…とか、官僚を叩く為だったら…とか、何の権限もない機関がやっても許される。

蟻の一穴かも知れませんが、こうしたことが議会制民主主義の根幹を揺るがすことにもなりかねないと思ってます。
だいたい、仕分け人には、権限もなければ、判断を下した責任を取る必要もありません。

そうした点を無視して、いいことやってんだから…みたいな態度を取ることは、「目的の為に手段は正当化される」ことを是認しているようなものです。

本来ならば、予算審議でそれをやればいいのです。
今までの予算審議がそうでないと言うのであれば、やり方を工夫すればよいのです。
それをやるのが国会議員の仕事であり、責務でもあり、その判断をくだした責任をとるのも国会議員の務めのはずです。

>バラマキ政策とパフォーマンスしかできない素人政権にNOをつきつけて、少々の汚職や無駄には目をつむる覚悟で、もう一度自民党に帰ってきてもらうしかないということでしょうか。

汚職や無駄なら、民主党にもいっぱいありますよ(笑)。
「川清ければ魚住まず」じゃないですけど、汚職や無駄を完全に無くすことは不可能です。
あとは許容範囲をどこに設定するかということが問題となりますが…。

ただ、過度な追及が無能な鳩山政権を誕生させた一因であることは否定できません。
その被害を蒙るのは国民自身ですが、ある意味、これは自分には適用しない基準を、政治家に求めすぎたせいかもしれません。自業自得ですね。

>政府与党というのはこうなって当然、ということなら、我々はいったいどうしたらいいんでしょう。

それは最終的に民度の問題でしょう。
少なくとも、こうしたパフォーマンスにだまされないリテラシーを身に付ける必要があると思います。
ネットというのは、そうしたリテラシーを身に付ける一助になるはずですが、まだ一部の人間しか使いこなせていないような気がしますね。

今回の事業仕分けについては、私も記事↓を上げましたのでTBしてみたのですが、通らないようなのでリンクを貼らせてください。よろしくお願いします。

・「事業仕分け」雑感
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-273.html

投稿: 一知半解 | 2009年11月16日 (月) 23時07分

★一知半解さん、街中の案山子さん、一緒にお返事させてください。

この事業仕分けという作業には賛否両論あって、私などにはとてもとても正しい判断はできません。
ただ、初めてああいう光景を見て、素直に「新鮮だなあ」とは思いました。それに素人政権を応援する気持ちだってなくはないんです。誰でも初めての時はあるわけですから。

事業仕分けはパフォーマンスということもあるでしょうし、一方で、無駄な事業を排するのにはこういう手法もあるのか、という国民の目覚めにも全く関係がないわけではないところに意味も見出せるとは思います。まどろっこしい言い方ですが、要するにパフォーマンスであっても、とりあえずはそれもいいじゃないか、ということです。
実際に予算が決定されて、政治が実行されていく過程で、いろいろなことがわかってくると思います。
見えてくるまでに時間はかかるでしょうし、鳩山不況を招く可能性も大だろうと思います。でも多くの人が事業仕分けに喝采を送っていて、一知半解さんのような意見に耳を貸さないのであれば、仕方がないじゃないかと思います。戦争するわけにいかないし。
経験して人は初めてわかる、それしかないんだろうなあ、と思います。

>>バラマキ政策とパフォーマンスしかできない素人政権にNOをつきつけて、少々の汚職や無駄には目をつむる覚悟で、もう一度自民党に帰ってきてもらうしかないということでしょうか。<<

私は民主党は政権担当能力がないと思いますし、自民党にはやはり長年の実績と実力がありますので、自民党の体質改善を願っています。実際には「体質改善」などという生ぬるいものではなく、自民党の本格的解体と、いわゆる「改革派」による再生、ということなのですが。(これは「清廉な政治」ということではありませんよ)

自民党支持者は、とにかく「政権奪還」を思い描いているようですが、私は今のままの自民党には戻ってきてほしくないですね。

>それは最終的に民度の問題でしょう。<

宗教と同じで、信じ込んでいる人はいくら説明してもダメなんですよね。
だから(もちろん説明し続けることは必要ですが)、もう少しして民主党が本格的に行き詰った時に国民はわかると思います。
その時までに第三極がある程度の力をつけていることを望みます(亀井グループのことじゃありませんが)

投稿: robita | 2009年11月17日 (火) 10時52分

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