中小企業は青息吐息、地方も疲弊、就職戦線は超氷河期、株価は低値停滞、デフレは進み、若者は元気がなく、子どもは生まれない・・・、何も良いことなし。どん底か。
そんな惨憺たる有様の日本を再生しなきゃならない超むずかしい立場にいる鳩山総理は、言うことがコロコロ変わって方針がはっきりせず、指導力が皆無である、と批判される。
なのに安倍さんと違って心身にダメージを受けているように見えない。
心が強いのか、それとも、鈍感なのか。支持率(まだ40%以上ある)や国会勢力に依拠する自信なのか。
テレビなどの討論では、鳩山さん自らが出演することはなく、専ら大臣副大臣クラスが説明やら言い訳やら詭弁やらに大忙しで、国会審議では、野党は「カネの疑惑」を追及するだけなので、鳩山さんは「本当に知りませんでした」と繰り返すだけで事は済んでいる。
結局、本当の矢面に立ってはいないのだ。だから、あのようにノーテンキでいられるのだと私は思っている。
野党に本気で議論を挑まれたらちゃんと答弁できない問題を沢山抱えているはずなのに。
ところで、今もっとも望まれる景気回復については、色々な人が色々なことを言うので、どれが正しい景気対策なのか私にはさっぱりわからない。
私はしろうとながら思うのだが、「行政・政治改革」と「景気浮揚」は同時にはできにくいものなのではないか。特に今のようなにっちもさっちもいかない経済状態の時は、アクセルとブレーキを同時に踏むようなものではないかと思う。
この際、無駄でもなんでも、(極端に言えば、たとえ「穴を掘って埋める」タイプでも)公共事業にお金をつぎ込んだほうがいいのではないか。
子ども手当てのような、何に使われるかわからないお金をあてもなくバラまくよりずっと効果的なんじゃないか。
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「無駄を排除するのが新しい政治であり、民主党の目指すべき改革なのに、何を言ってるんだ!」と怒鳴られそうだが、以前、太田道灌の公共事業のエピソード(青字の部分)を書いた時に、かせっちさんが「雇用を生む公共事業をことごとくつぶして景気をますます悪くしているのが民主党なんですよ」とコメントされた。
あの時は、自民党がやってきた無駄をやめて行政を刷新するのが正しいと思っていたから、そのご意見に全面的に賛成はしなかったけれど、ここまで景気が落ち込んでしまって不幸な人を沢山生んでいるのなら、民主党のやり方はもはや「正しい」とは言えない。
民主党議員がテレビの政治番組に出て、一生懸命説明はするものの、その様子はあるコメンテーターの言葉を借りれば「支離滅裂状態」だ。弁解、言い訳に終始するあまり基本が崩れ、もはや民主党は自分の支離滅裂を立て直せないところまで来ているようだ。
「まだ半年だ」、「我慢だ」、「もう少しやらせてみなければ」、「結果はすぐには出ない」、そういう問題ではない。
布石を打つ作業を終えた、というならいくらでも待つ。しかし、未だに石をどこに打ったらよいのか自信なさげに迷っているのなら我々は待てない。 「もう少し我慢して支持を続けよう」と言っている人はここのところに気づかないといけない。
この非常時、何が人の命を守るのか、それが、リーダーが真剣に考え迅速に決断すべきことだ。それができないならば首相をやめたらいいのだ。
「事業仕分け」で、搾り出したお金は結局たいした額ではなかった。こういう仕分け作業は自民党時代もやっていたもので、民主党はそれを公開でやっただけで、国民は新鮮さを感じた。
パフォーマンスとして、あれはあれで良かったと思う。斬新な手法にはまさに「政治が変わった!」という衝撃を体感させてもらったし、何より国民が「無駄とは何か」について考えるようになった。それは政治への関心につながる。
しかし、実質的な無駄の排除に成功したとは言えないし、バラマキにまわすお金の額には程遠い。はっきり言って、パフォーマンス以外の点で無意味だった。
自民党時代のような政官業癒着構造外で公共事業を創出することはできないものか。バブル時代のような無駄なハコモノを生み出さない公共事業はないものか。
たとえば、ダムを壊して自然に戻す工事なんかいくらでもできそうだが、それはだめなのか。
「仕事がない」と派遣村に集まってくる人たちにどんどん仕事をやって稼いでもらう状態を作る、まずそこから始めたらいいんじゃないでしょうかねえ。
今年の年末は、「派遣村」などというわざとらしいパフォーマンスをせずに済む状況にしてもらいたい。
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